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- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396347635
作品紹介・あらすじ
牛込水道町の≪鬼≫と健気な筆子の物語
薙刀片手に、この世の理不尽から子供を守る。こんな先生を待っていた。
「目頭が熱くなる」 (文芸評論家)細谷正充氏
天明の浅間山噴火から四年。火砕流が襲った村の生き残りの少年平太は、声を失い、勘定奉行根岸鎮衛に江戸へ連れてこられた。預けられたのは「せせらぎ庵」という名とは裏腹に、「鬼」と恐れられる師匠千世のいる手習い所だった。そこへ噴火の被災者を厄介者と中傷する家族が現れる。すると鬼千世先生は……。
熱血師匠と筆子の心温まる交流を描いた傑作人情小説。
感想・レビュー・書評
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202207/初読みの作家さんだけど、手習い所モノは好きなので読んでみたら面白かった。ちょっと泣かせよう感がすけるところはあるものの、うまいことできてて楽しめた。
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1978年生まれ、埼玉県出身。2005年デビュー。
天明の浅間山噴火で火砕流が大きな被害を与えた村から、数少ない生き残りで天涯孤独となり、口が聞けなくなった少年を携え、通称「鬼千代」とも呼ばれる薙刀の名手でもある後家である千代の元へやってきたのは、当時勘定奉行をしていた根岸鎮衛。
千代の手習所にやってくるのは、他の手習所から追い出されたような訳ありの子供ばかり。
ここで、少年平太も、心を開くようになるまでの、
当時の世相や子供らを取り巻くさまざまな人間模様の物語。つい涙を誘われるシーンもあり。
浅間山噴火による江戸の市中の様子も詳しく伺える。
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