ねじれびと(祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
3.19
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本棚登録 : 75
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396347659

作品紹介・あらすじ

彼女いない歴28年。
かわいいあの子をホテルに誘い込んだのに、思わぬ展開に……
うう、手出ししたら身の破滅。
……終わるな、シャワー!
どう転がるか読み終えるまでわからない
原宏一ワールド全開の“ねじれ小説”

「新聞配達員につきまとわれているだろう」
仕事一途でろくに休みも取らない夫が、真紀のストーカー被害を疑った。身に覚えのない真紀は夫のストレスを慮り、旅行でもしようと提案する。ところが折角の休みに夫が取った行動は、新聞配達員をストーキングすることだった。(『逃げろ真紀』より)。平凡な日常が奇妙な綻びから意外な方向へと迷走する、予測不可能な五つの短編集!

感想・レビュー・書評

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  • 原宏一さんの短編集を読むのって久々かもしれない。ヤッさんとか佳代のキッチンも短編集だが、登場人物が同じだから、本当の意味での短編集は久々。
    普通に生活している人たちが経験するちょっと不思議な物語だ。ミステリーっぽいものもあれば、池井戸潤さんのような熱い仕事物語もあったりする。やはり短編集なので若干物足りなさも感じるが、どれも面白かった。特に最後の「エクスキューザー」は長編で読んでみたいと思う内容。フリーになった彼女の活躍を期待してはダメだろうか。

  • 一つ一つのテーマが面白かったけど、なんか設定負けしてる印象。
    平凡組合とか、いきなり奥さんのストーカーがいると騒ぎ出す夫、エクスキューザーという謎のポジション。ねじれたというかこじれた人たちの集まりだった。

  • ドッキリする話もあったけど、最終話は良かったです。

  • 笑える人物描写 5篇の 短篇集
    特殊な設定で書き切るパターンだが
    特殊ならではの人の本性を見つめようとした跡が伝わって楽しめる

    ◆国策としての国民平凡化策
    ◆ストーカーを意識してから ねじれてくる行動
    ◆国鉄からJRに変わる頃に生まれ
    改札の中だけで育った美女
    ◆言い訳が得意な女子社員が執行役員に
    ◆合コンの後ホテルまで行ったのは
    怖い営業部長の娘だった

    短いのでそれぞれ一気に結末まで楽しめる
    ニヤッとできるものもある
    コロナ前の作品なので、コロナ以降の人物描写を楽しみにしたくなる短篇集だった

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著者プロフィール

1954年、長野県生まれ。早稲田大学卒。97年に作家デビュー。2007年『床下仙人』が第1回啓文堂書店おすすめ文庫大賞に選ばれるなどベストセラーに。他の著書に「佳代のキッチン」シリーズ、『天下り酒場』『ダイナマイト・ツアーズ』『東京箱庭鉄道』『ねじれびと』(以上、祥伝社文庫)、「ヤッさん」シリーズなど多数。最新作は『間借り鮨まさよ』。

「2023年 『うたかた姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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