厭な小説

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633165

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  • 978-4-396-63316-5 458p 2009・5・20 初版1刷

  • 厭だで始まり厭だで終わる短編集。ちゃんとタイトルからして厭な話と書いてあるから読んで厭な気分になるのは当然だ。
    エンターテイメントとか娯楽とか、そういうものを求めると時間と金の無駄になる。厭になる話だと分かってお金を払う物好きでないと。
    真綿で首を締めるような厭さ。
    生理的に耐えられない厭さ。

    ホラー小説に怖いという評価をしてもそれは褒め言葉にしかならない。だから厭と評価しても、それは褒め言葉にもなってしまう。だから、この星一つという低評価すら逆に名誉になってしまう。
    そんなところもこの小説の厭なところ。

    この本を受け取った時に、「間違えて閉架の古い本を予約しちゃった?」と思って二度見した。わざわざそういう装丁にしてある。

    余談。
    昔は熱心な読者だったがおんもらきの傷で冷めて始球式を迎えた。
    まるで一度は深く燃え上がった恋なのに、それ故に憎しみが激しくなってしまったお相手のようなもので、再開した作品がこれ。

    厭だ。

  • 今ひとつのよくわからない小説

  • 非常に不快な小説でした。

    まさに名前のとおり!


    おもしろかったけどもう一回読むのは厭なので★ひとつ!

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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