御師(おんし) 弥五郎―お伊勢参り道中記

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 252
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633479

感想・レビュー・書評

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  • 前藩主も清兵衛さん達に武士を捨てさせるなんて酷いことをしたものだわ。

  • 伊勢参りものに興味があり、目についたものを読んでる状態。
    こちらは普通に面白かったけど、ややもの足りず。
    旅があっという間に進んでしまっているので、もっと読みたいのと
    それぞれの出来事があっさりとまとまり過ぎている印象…とでも。

  • 23

  • 不勉強なので「御師」という職業?の事も「伊勢参り」の詳細も知りませんで、それを知れただけでも収穫な上、物語りも期待を裏切らず面白うございました。伊勢に着くまでは、伊勢参り一行の御師兼用心棒として様々な事件を解決する事件物としても楽しめ、賑やかな一行の紀行物としても楽しめました。伊勢に着いてからは御師・弥五郎の過去と物語の軸の事件が一挙に解決していくお手並みが鮮やかです。普通この時代の男の人って、メンツとかプライドに拘りそうなのに、弥五郎は『損して得取れ』の見本ですな。

  • お伊勢参りの案内役、『御師』の手代見習弥五郎のお伊勢参り道中記長編。ある日、弥五郎は日本橋の材木商・巽屋清兵衛が賊に襲われているところを助ける。それが縁で、清兵衛のお伊勢参りに付き合う羽目に、手代頭惣七の手配で伊勢講の蛙講一団と、旅の道連れは妙に婀娜っぽいお妾さんお世や口やかましい下っ引き亀太など、たいそう賑やかな面々。道中の名物や景色もまた格別。だが、行く先々でなぜか清兵衛が狙われ、弥五郎自身にも伊勢を訪れたくない理由があって…。垂れ耳の大きな犬を傍らにした若い娘が、一行の後をつけて……。

    弥五郎の生い立ちと伊勢の関わり、清兵衛が襲われる理由、同行する事になった蛙講一団それぞれの事情・思惑が、道中で明らかにされていく。道中記として読み初め肩透かしを食らいましたが、先日読んだ西條さんの「朱龍哭く 弁天観音よろず始末記」同様、謎を複雑に絡ませ面白く読めました。手代頭惣七の教え「人に生きる望みを持たせる」『人を生かすことができて、はじめて一人前の御師です』弥五郎は道中で成長したのだが……。

    御師(おし/おんし):特定の寺社に所属して、その社寺へ参詣者を案内し、参拝・宿泊などの世話をする者のことである。特に伊勢神宮のものは「おんし」と読む。

  • 弥五郎はお伊勢参りの案内役、「御師」の手代見習。ある日、弥五郎は日本橋の材木商・巽屋清兵衛が賊に襲われているところを助ける。それが縁で、清兵衛のお伊勢参りに付き合う羽目に。旅の道連れは妙に婀娜っぽいお妾さんや口やかましい下っ引きなど、たいそう賑やかな面々。道中の名物や景色もまた格別。だが、行く先々でなぜか清兵衛が狙われ、弥五郎自身にも伊勢を訪れたくない理由があって…。



  • 江戸から伊勢までの伊勢参りツアーを取り仕切る弥五郎の話。そんな職があったとは!という驚きはあるものの、それ以外は想定内。
    弥五郎の身の上も、旅途中の清兵衛への刺客ネタも、清兵衛を狙う黒幕まで丁寧に読んでたら迷うことなしというか、やっぱりね〜的な。
    弥五郎、14歳で伊勢を離れて13年の27歳設定な割に家族にウブすぎなような。
    江戸から伊勢まであっという間だし最後の収拾もあっけなく丸く収まってまだまだ物足りないような。旅絡みは馴染み辛いなぁ。

  • お伊勢参りのツアーガイド「御師」について、ちょっと興味があったので、入門代わりに「御師」を題材にした小説を一冊読んでみました。読みやすくて、面白かったです。10代向き。

  • 11/13/11図書館

  • 相変わらず目の付けどころがイイ。素直に一気読みできる面白い作品。

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著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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