ふたり姉妹

著者 :
  • 祥伝社
3.28
  • (4)
  • (34)
  • (63)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 271
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634667

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 素敵な”人生の夏休み”でした。

    姉妹。姉弟。兄妹。兄弟。
    それぞれの立場で、感じ方は違うんでしょうね。
    私は姉だからか、どこかしら聡美の目線で読んでしまった。

    仕事が忙しいからと、めったに実家に帰ることのなかった姉、聡美の突然の帰省。
    何かあったに違いないと心配するも、尋ねることのできない両親。
    それを何のてらいもなく聞ける妹、愛美。

    聡美は妹を、愛美は姉を、互いに羨ましいと感じながら、
    間もなく結婚する愛美の提案で、夏休みの間だけ二人の部屋を交換して生活。
    その結果、自分の足元を見つめなおすことができて、また明日からがんばれる!

    この取り換えっこ、実際にできたらすごくワクワクしちゃうだろうなぁ~

    「お姉ちゃんなんだから」
    幼い頃、親からこう言われることがとても嫌だった。
    でも、弟に言わせたら「お互いさまだよー」ってとこなのかな?

  • 瀧羽さんの本を連続して読んでいます。姉妹の関係は「パリパリ」でも書かれていた。姉は170cm程の背丈があって、妹は15cm低い。姉は東京の製菓会社で働くキャリア。妹は地元で10月に結婚を控えるフリーの立場。東京と郷里、地元という対比も面白いです。で、実際、新幹線に乗って帰らねばならないこの郷里ってどこなのでしょう?東京も姉の住むのはどこなのか気になりました。小説上の設定でしょうね。
    最後に姉と妹がぶつかってしまうのが、真に迫っていました。姉の聡美には、イタリア料理で蘊蓄を述べて食事ができる柏木さんが似合うのでしょう。あまり熱くならないのが、公太君の分かりやすさと違うのでしょう。
    皆さんのレビューを見せて頂きました。
    うちは姉妹の二人の娘がいます。仲良しですよ。
    姉が地元で妹が大阪市内に住んでいます。
    僕は弟と競争しました。僕は一度学生時代に千葉で暮らし、郷里に帰りました。今弟はアメリカに赴任しています。三男も居るので、ステレオタイプに対比的に述べるのは難しいです。色々思い巡らせながら読みました。

  • 上昇志向が強く、東京でバリバリ働く姉。
    懐に入りやすく、地元で結婚間近の妹。
    相反する姉妹が、期間限定でお互いの居場所を入れ替える。
    姉のほうに共感しながら読む。
    壊れていた姉が変わっていく過程に、ぐっとくる。
    ぶつかり合って初めて、相手の良さに気づいていく。
    読後感もいい。

  • 田舎での生活を選んだ妹と対照的に都心で働く姉として、聡美の気持ちがよくわかる。柏木に甘えられないところも含めて。まぁうちは妹とは歳が離れていて娘のような感覚すらあるので、ふたりのようにはなることはこれからもないだろうけれど。ただ、何かあっても姉妹だよなと思う。
    柏木も公太も完璧ではないけれどいい男で、きれいなハッピーエンドだった。

  • さくさく読めた。最後にほっこりした。きょうだい、姉妹ってこんな感じかも。お料理も美味しそうだった。

  • 東京でバリキャリとして働く姉。
    地元に残り、結婚して暖かい家庭を持つことを夢見る妹。
    正反対のふたり。

    私には同姓の姉妹がいないので、それが実際どんなものなのか分からない。でも周囲に聞いた姉妹像と、このお話に出てくる姉妹のパワーバランスはよく似ていた。なので、姉妹ってこんな感じなのか、とすんなり受け入れることが出来た。
    姉妹って一番最初に出会うライバルなんじゃないかなぁなんてことも思う。もろに比較される対象が身近にいるってなかなかしんどそう。なのでこの姉と妹が、それぞれ自分にはない点を羨ましがったり貶めたりしている点がなんともリアル。
    でも最後のシーンのように、なんだかんだあっても一緒にいられるのもリアル。家族ってそうよね。

    ちなみに私はこの妹のようなタイプは苦手なので、姉に肩入れしつつ読んだ。
    だから、最初出て来た時は「この人どーなの!?」なんて思ってしまった柏木さんが、実際はいい人だったから本当に良かった!

  • 東京で働いている聡美が実家に帰ってきた。10月に結婚を控えて退職した3つ下の妹・愛美はずっと田舎から出たことがない。長くてひと月なら、お姉ちゃんの部屋を使わせて!と東京へー

    ◆当てはまらないおっとり長女やきっちり次女がいたら猛抗議を甘んじてうけるけど「ガチガチの長女気質」と「ちゃっかり次女」って2人の目線で見るとそれぞれの妬み、弱気、横柄さ、パートナーとの関係がアルアルすぎて面白い…。パートナー柏木さんと公太もいい人じゃん!聡美の一件は悔しいけどしてやられた感がある、でも色々気づけたいい着地点

  • 【あらすじ】
    東京の製菓メーカーで企画職として働いていた29歳の聡美が久しぶりに故郷に帰ってきた。実家を出たことがなくずっと田舎暮らしの三つ下の妹・愛美は、この機会に姉の家で都会の暮らしを楽しんでみたいと思い立つ。部屋を貸すことを嫌がる姉や困惑する婚約者を説き伏せて、愛美は東京に発つが、聡美の家で姉の恋人と遭遇。プライドが高く向上心の強い姉の突然の帰省を訝しんでいた愛美は彼に探りをいれてみることに。聡美が実家に帰ってきた本当の理由とは――? 『うさぎパン』の著者が贈る、人生の夏休みの物語。

    【感想】

  • 職場で自分の考えを押し付けすぎて、年下の女の子にはめられ田舎にもどってきた姉、聡美。

    突然帰省した姉の代わりに、刺激を求めて東京に行った、結婚を控えている妹
    愛美。

    向上心の塊でありながら
    自分にも他人にも厳しい聡美と、
    愛嬌で器用に生きてきた甘ったれの愛美の

    正反対な性格だけど
    互いを思う気持ちは同じふたり姉妹。

    ふたりとも、極端だわん。
    公太と柏木さんの正反対も
    人間って、いろいろなタイプがいるんだなあと。

  • 東京で働くキャリア志向の優等生の姉と、田舎に残り、そのまま結婚が決まったマイペースな妹。
    仕事上のトラブルから突然帰省した姉と、東京に憧れる妹は、期間限定で生活を交換することにした。

    隣の芝生は、的な話ではありますが、姉妹間の微妙な感じが分かるような話でした。
    私も姉妹ですが、近い立場だからこそ、わがままも言えるし、お互いの気持ちが分かるし、変に勘ぐると言うのは心当たりあり。

    聡美の出来事はきついですね。
    サナエみたいなタイプに、男性は騙されるんだな。

    柏木さんの、ルビーとサファイアは同じ石という話が、最後に効きました。

    • まきとさん
      柏木さんの、ルビーとサファイアって姉妹関係のメタファーなんでしょうかね?僕もこの話しに、著者の意図を感じました。
      柏木さんの、ルビーとサファイアって姉妹関係のメタファーなんでしょうかね?僕もこの話しに、著者の意図を感じました。
      2019/02/17
全53件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

瀧羽麻子(たきわ あさこ)
1981年兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞。著書に『株式会社ネバーラ北関東支社』『はれのち、ブーケ』『いろは匂へど』『左京区七夕通東入ル』『左京区恋月橋渡ル』『左京区桃栗坂上ル』『ぱりぱり』『松ノ内家の居候』『乗りかかった船』『ありえないほどうるさいオルゴール店』などがある。

瀧羽麻子の作品

ツイートする