- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396634681
感想・レビュー・書評
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事件が本筋じゃないんだ。主人公の捜査一課の二輪車を乗り回すとんでもない女刑事イルマ、毒を扱う殺し屋の蜘蛛、中国の黒社会の殺し屋の低温、この3人が紡ぎだす濃厚なドラマなのだ。イルマが持つ心の傷、蜘蛛の異様な人物像、低温の凄惨な生い立ち、それぞれを詳細に描き出し、強烈で疾走感に溢れる読後感を残してくれた。
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女性刑事を主人公にした話はいくつもあるけれど、これはその中でも尖ってる方だと思う。ある意味、現実的ではないということなんだけど、読み物としてはそれで良いと思う。続きも読みたいと思います。
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クロハシリーズの著者の新シリーズ。
今回も同じ女性刑事と言うことで、あんまり新鮮さは感じられず・・・コロコロ変わる視点もちょっと読みにくかったり、地理的な説明が不足していて、位置関係を想像しにくかったり・・・それにしても、今回の主人公・イルマはタフ過ぎる。普通、これだけ事故に遭ったら、そんなに活躍できないでしょ!と突っ込みを入れたくなるくらい。 -
初読み作家さん。
誰かが書いているように、誉田哲也の小説のようだった。
蜘蛛が怖いな… -
誉田さんの本の中に出てくる女刑事キャラを1つにまとめたようなイルマ。でもこういう強いけど脆いひとが戦う話ってどうしても引き込まれてしまう。
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同じ作者のクロハのシリーズに似てる感覚を受けたが、飽きさせない展開で面白かった。
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クロハシリーズの世界観と通底しているものはあれど、こちらの主役の刑事イルマはクロハよりも生きている感じがする。個人的にはクロハには敵わないけれどこちらも好きなので、シリーズ化したらぜひまた読みたい。
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クロハの話系ですね。内面にちょっと問題を抱えた、できる女刑事です。ただイルマは強い。ダイ・ハード並みに強い。いくらなんでもと思います。
大陸の方の話はちょっと退屈で、漢字が多くて誰が誰やらわからなくなりました。最近そちら方面の方が登場しますよね。
クロハのような近未来を思わせる冷たい社会、あの感じがよかったのに。カタカナに変えるだけではちょっと違うんだけど。