妻の終活

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 470
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635763

感想・レビュー・書評

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  • 余命一年の妻。仕事一筋で昔堅気な夫。家事が全くできず、家族ともぎこちない男が、妻の最期まで多くの反省や失言を経て、少しずつ残しても安心だと思わせられるまでに成長する。ついカッとして言ってしまう姿は自分の父親だと腹が立つが、不器用ながらも歩みよろうとしているので、まだ救いがある。

  • 昭和世代のお父さん達が陥りそうな感じの物語でした。最後はなんとなくホロリときました。

  • 我が家の夫も昭和の亭主関白男子!
    この本の余命宣告された妻と夫の闘病の様子は、もし、私が
    余命宣告された時を見ているような感じで読み進めました。
    でも、私、こんなに冷静に病気と向き合い、夫の為に妻として、最期の仕事をできるだろうか?

  • 老後を考えさせられるいい本です。

  • 家族の在り方が、よくわかる。後悔しない生き方。

  • 色々考えさせられた。世の中の亭主関白な旦那様達に読んでいただきたい良本でした。

  • 最初は、なかなか進まないし、終わりが想像できるため、イヤな感じだったが、途中から、一気に読み進んだ。こういうもんだろうなと思った。涙が出た

  • 妻の終活。
    坂井希久子さん。

    絶対。泣くと思ったけれど、
    泣いた!泣いた!

  • 初めはイライラしたけど最後はグッときた。

  •  妻が余命一年と宣告されてからの、仕事人間男70歳のパラダイムシフト物語。
     終章が身につまされる御仁も少なくないのでは。

    第一章 告知
    第二章 斜陽
    第三章 独断
    第四章 予兆
    第五章 献身
    第六章 慢心
    第七章 覚悟
    第八章 尊厳
    終 章 懺悔

    (内容紹介)
    私が死んだら、この人は生きていけるでしょうか。
    余命一年を宣告された妻が、夫に遺す“最期のしごと"とは――。

     結婚四十二年、仕事一筋の男と家を守ってきた女。
     二人の間には積み上げられた「ズレ」があった。
     残された時間をどう生きるべきか……。
     別れを前にした夫婦の姿を描く傑作長編小説。

    「お前、死ぬのか」「ええ、そのようです」
     まもなく七十歳になる一之瀬廉太郎は定年まで勤めあげた製菓会社で嘱託として働いている。
     家事や子育ては二歳下の妻杏子に任せきり、仕事一筋で生きてきた。
     ある日、妻から病院の付き添いを頼まれるがにべもなく断ってしまう。妻の頼みごとなど、四十二年の結婚生活で初めてに等しかったのに。帰宅後、妻は末期がんで余命一年と宣告されたと告げる。呆然とする廉太郎に長女は「お願い、もうお母さんを解放してあげて」と泣きながら訴えるのだった――。
     夫はいつも気づくのが遅すぎる。妻は一人、準備を始めていた。

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著者プロフィール

1977年、和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年、「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)でオール讀物新人賞を受賞。17年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(ハルキ文庫)で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『小説 品川心中』(二見書房)、『花は散っても』(中央公論新社)、『愛と追憶の泥濘』(幻冬舎)、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所)など。

「2023年 『セクシャル・ルールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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