アイスマン

  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396650483

作品紹介・あらすじ

2007年9月、クレジットカード詐欺の帝王"アイスマン"が逮捕された。本名はマックス・バトラー(当時35歳)。彼はセキュリティの甘いWi‐Fiネットワークを悪用してコンピュータをハッキングし、200万件ものカード番号を盗み出した。そして偽造カードを作り、キャッシャー(手下)に買い物をさせ、ネットオークションで売りさばいた。また、「ダンプ」と呼ばれるカード情報をウェブサイトで"同業者"たちに売った。これにより金融機関が受けた損害額は推定8600万ドル(当時のレートで約100億円)にのぼる。アイスマンには2010年、サイバー犯罪史上最も重い懲役13年の刑が下された。しかし彼は、ハッキングでFBIに協力するという"善玉"の顔も持っていた-。自らも逮捕歴のある元ハッカーのジャーナリストが、謎に包まれていた"帝王・アイスマン"の実像を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 2007年9月、クレジットカード詐欺の帝王“アイスマン”が逮捕された。
    本名はマックス・バトラー(当時35歳)。彼はセキュリティの甘いWi‐Fiネットワークを悪用してコンピュータをハッキングし、200万件ものカード番号を盗み出した。
    そして偽造カードを作り、キャッシャー(手下)に買い物をさせ、ネットオークションで売りさばいた。
    また、「ダンプ」と呼ばれるカード情報をウェブサイトで“同業者”たちに売った。
    これにより金融機関が受けた損害額は推定8600万ドル(当時のレートで約100億円)にのぼる。
    アイスマンには2010年、サイバー犯罪史上最も重い懲役13年の刑が下された。
    しかし彼は、ハッキングでFBIに協力するという“善玉”の顔も持っていた

  • コンピュータとともに育ち操作能力を得る。いたずらしたり、力を認められてFBIに協力したり、犯罪に傾いたり。ハッキング、サーバー構築、フィッシングメールで誘導しツールを仕込んで情報を盗る。協力、裏切り、犯罪側、摘発側、恋愛、家族、脅威、司法取引…

    高度に専門化された、詐取側の組織体制、捜査側。うごく金額の大きさ。犯罪する側と取り締まり側、ちょっとした出来事や運命で立ち位置が変わること。

  • WIREDで見つける。プレゼント応募中(2012.2.1)。

  • クレジットカード詐欺の一部始終(終わっているのかは、さておき。)技術的な記述も少しは前提知識があるので、とても面白く読みました。そりゃPCIDSSの普及に力を注ぐべきだし、磁気ストライプなんていつまでも使ってる場合じゃないですね。ハッカーの人たちはハンドルネームが結構痛いですね。
    どんな情報も数銭ぐらいの価格で取引されるのかな。

  • 1990年代になるとハッキングをFBI捜査が始まり、逮捕者が出て、娯楽目的の侵入はできなくなった。
    いったんセキュリティホールが公になると競争が始まる。
    クレジットカードのCVVが1992年に導入されてからセキュリティが強化された。カード情報は1件20ドル。
    孫氏の兵法を読んでハッキングマニュアルとしていた。

  • アイスマンを中心に、カード犯罪、ハッキングの歴史を垣間見ることができる。日本人は、個人情報が盗まれたりしても、そんなに大変なことだという認識がない人が多いと思う。特に、経営者、管理職にセキュリティに金を払うという意識のない輩たちは、そういう人種。現実に、クレジットカード情報を中心に、あらゆる犯罪ネタを取引するマーケットというものが存在するということがよくわかるので、そういった人種に読ませるべきであろう。読みやすいし。

  •  カード被害総額100億円!
    「アイスマン」と呼ばれた稀代のハッカーの物語。

     昔「ウォーゲーム」という若者が軍のコンピューターにハッキングした結果,第3次世界大戦勃発寸前という映画がありましたが,その当時は電話回線でコンピューターが繋がれていました(普通の受話器を専用の機械に置いてました。)。
     時代変わって,今では無線LANで電波が飛び交い,WIFIがあれば,高速大量の情報のやり取りが可能となっています。
     情報伝達能力が飛躍的に向上するとともに,そのセキュリティ技術も向上しているのですが,ハッカーもまた進歩し続けています。

     「アイスマン」は,WIFI回線を利用し,セキュリティの甘い店舗のPOSシステム等からカード情報を盗み出し,それを販売したり,偽造カードを作成していました(被害総額はでかいですが,自身が得た利益はそれほどでもなかったようです。)。
     決してお金儲けだけが目的だったわけではなく(FBIへのハッカー対策のための捜査協力もしていました。),セキュリティの穴を見つけ,そこに侵入し情報を支配するという魅力に取りつかれていました。

     映画や本でハッカーについて知るたびに,何のコンピューター知識も無い自分は,いたずら心からか何か憧れますね。
     



     

  • 意外に「PCI DSS」や「PA-DSS」の啓蒙に使える気がした本。

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4221612.html

  • webのセキュリティの脆さ、色々な突破方法、インターネット用語が沢山出て来るので、分からない人には難しいかもしれませんが面白かったです(^-^)/

  • VNCのセキュリティホールをついたプロトコルのやりとりが具体的に書かれていて、古いバージョンを使っている人はゼロじゃないのに、と驚きました。

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