ずっと独身でいるつもり? (フィールコミックス)

制作 : 雨宮 まみ(原案) 
  • 祥伝社
3.53
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本棚登録 : 396
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396766627

作品紹介・あらすじ

36歳、独身——結婚してない私って、「かわいそう」なの?

親から「かわいそう」と言われてしまったまみ。
「ひとり」の恐怖から、元彼との再会に揺れる由紀乃。
 仕事中心、恋愛はおざなりなシミズ。

やりがいのある仕事に、好きなものに囲まれた暮らし。
そんな毎日も、「独身」だったら幸せじゃないの—―?

現代を生き抜く彼女たちが抱える不安、寂しさ、希望を
ていねいに描き出す、全女性共感必至のオムニバスストーリー!

おかざき真里×雨宮まみ・スペシャル対談収録!

感想・レビュー・書評

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  • 読了してはっきりわかったのは、原案のエッセイは読まねばなるまいということと、雨宮まみさんとおかざき真里さんは素敵な女性だということでした。
    これ「全女子共感度100%」というアオリがついている(帯)のだけど、個人的には「社会人の貴女に」って感じでした。結婚を考えている20代前半女子にも是非読んでもらいたいと思いました。Twitterでは男性も読んでらしたけど、本当に、男性にもおすすめです。というか今の生涯未婚率は男性のが高いし、むしろ男性の方にもものすごく需要がある気がします。
    日本はわりと世の中に合わせた作風のメッセージ本が、上手にでてくるし、それこそ純粋な市場って感じだけど、
    こういうテーマ(に関する本)がこれから一世を風靡してくれないかしら。
    そろそろまた時代が変わっていくし、不満もたまりにたまりきった頃なので、土壌はあると思うのですが。
    「人生に対する不安」と「今を生きる自分」が丁寧に描かれていて、バリバリのキャリアウーマンの話を読んだ後にここまで小娘の私の気持ちがすっきりするとは思いませんでした。共感とは違うというか、度の合ってなかった眼鏡を違和感なく直されたというか。
    最後の対談までまるっと、ここ最近一番のおススメです。
    対談本ももしあるなら読みたいな。

  • お話の中で、元カレと食事することになって
    悪くないんじゃない?って思いながらも
    「あぁ、そうそう、この男はこういうやつだった」みたいなくだりがあって冷めていく感情が描かれていたのだけど、超絶納得!!!
    そうですよね。
    キライになる、別れるのには理由があって
    その引っかかった部分は時間がたっても消えてくれない。
    同じことを繰り返したくない。
    でも許したら、見逃したら何か変わるかも、良くなるかも
    そんな幻想抱きながら譲歩してみたって
    自分の心が感じたものは案外ブレないものなんですよね。
    それを思い出させてくれた1冊でした。

    なんてことない日常の些細なやりとりの中で
    自分が窮屈さに縛られることなく生きていくってゆー選択は、どんなものよりも優先されるべきだし自分しか守っていけないのかもしれないね。

  • 独身が勝手にかわいそう扱いされて原因究明されて
    その場で怒ったらきっと余計嫌な展開になるだけなので
    感じないようにしてるけどそうだこれ怒ってるんだわ、
    て改めて認識。
    対談読むとお二方のバランス感覚は安心して読めるなって
    もう既婚と対立構造煽るとかほんと勘弁してほしいもの…しらねーよだもの…
    そんで社会的にどうか分からんけどこの構成の中での叔父さんは魅力的だな!
    共感してくれる友達とも違ってこのしがらみから自由になった人に見える。

  •  おかざきさんの漫画にハマっていた時期に購入したと思われる作品。
     全部で4作品、1冊完結。

     "かわいそう"って、結局、他人から見たその人、であって、その人の本質を見ているわけじゃないよね。
     勿論中にはそれその通り、"かわいそう"である人もいるかもしれないけれど、他人から見た自分も、自分から見た他人も、結局、本人じゃないのだからわからないのであって。
     家族であっても味方ではないときもある。
     毒親と呼ばれる存在であったり、自分の価値観を押し付けてきたり、それはもう、いろいろ。
     普通ってなんだろう、って考えたりする。親や、友達や、親戚や、他人が言う。普通なら、と。
     でも、普通って、なんやねん、と。
     ひとりが淋しくて、淋しくて、哀しくて、でも、意外とひとりでも怖くない、ということに気づいたり。
     そんな、……あやふやなことや、ざわざわしたことに悩んで、その上で、吹き抜けていく物語。

  • 2023.02.16
    異動の諸々でメンタルを削られながら

    仕事が好きなんだよ
    徹夜ばっかだしむくわれないことも多いし
    くやしかったり悲しかったり
    無力だったりするけど
    だからこそさー
    そのぶんビールが美味しいっていうか
    ライブも楽しみっていうか
    だから仕事って
    恋愛とのトレードオフじゃないと思うんだ
    ーシミズ

    それらを自分の力で手に入れること

  • ほっといてくれの一言に尽きる

  • 正確には、本ではなくアマゾンプライムビデオを見たと言う形だが。
    田中みな実、適任。
    主婦の方の気持ち、すごくわかる。
    そして言いたいことを言えない相手との結婚は、
    しないほうがいい。絶対に。

  • 見当違いの感想なのは承知だけど、女の自立や不満を描いた作品って、なぜか登場人物全員もれなく“デキる女”だし、前提として読者も当然“デキる女”であるはずだという元に描かれている(気がする)ので、こういう話を読むといつも勝手に傷付いてしまう自分がいる。

    自分がそこまで気にしていないことに対して、周りが過剰に心配したり急かされたりして飽き飽きしてしまうという気持ちはわかるので、共感できる部分もあった。

  • 主要な登場人物は女性ばかりだけど、最後に「私は怒ってるんだと思う」と話す内容は決して女性だけに当てはまる話じゃない。
    世の中には男女問わず降りかかる呪いがある。
    私たちは、それらに対して怒っていいんだ。

  • こういう事例がありふれているから結婚願望が遠のく

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著者プロフィール

1967年長野生まれ。関西育ち。多摩美術大学卒業、博報堂制作局入社。デザイナー、CMプランナーの仕事に携わりながら漫画家デビュー。2000年、結婚を機に退社。現在3児の母。代表作に『渋谷区円山町』(集英社)、『サプリ』『&—アンド—』(ともに祥伝社)など。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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