金星特急 (1) (ウィングス文庫)

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  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403541483

作品紹介・あらすじ

絶世の美女『金星』の花婿に選ばれれば、この世の栄華は思いのまま。だが花婿候補を運ぶ特別列車『金星特急』に乗って、帰ってきた者は一人もいない-。一目惚れした『金星』に会うため、入ったばかりの高校を中退して『金星特急』に乗り込んだ錆丸。やたらと腕の立つ正体不明の無愛想男・砂鉄と、天然大喰らいの美貌の騎士・ユースタスを仲間に、錆丸の途方もない旅が幕を開ける。胸躍る本格冒険活劇スタート。

感想・レビュー・書評

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  • 世界のどこかの都市に毎年、絶世の美女金星の花婿候補を乗せる金星特急がやって来るという話で、主人公はじめ個性豊かなメンバーが乗り合わせるというもの。ぶっ飛んだ設定は嬉野君のお得意だが、今まで読んだものは非常に面白かったのだが、今回は乗れなかったなあ。うーん、なぜかなあ。微妙なところだと思うんだけどね。

  • 5/10.
    独特の面白い設定と無駄の説明のない本。かなり良かった。

  • 久々にワクワクし手続きが気になる。
    ツボな仕掛けが見え隠れしていて、早速2巻目を手に取ってる。
    1900年前後の世界と現在がミックスされていて、言語はファンタジー設定。
    現実と非現実がうまくまぜあわされたせかいかんではいっていきやすいし、各国の美しい景色がキラキラと目の前に映し出される。
    主人公の人見知りしない強さやさわやかさ、サッシの良さなども好感が持てるし、何より砂鉄とユースタスの関係がきになります。

  • 今から約10年以上前(!)に発売された女性向けライトノベル第一巻。ウィングス文庫というレーベルで刊行。
    一昔前、少女小説誌が紙の雑誌として書店に売られていた頃、「小説ウィングス」と「雑誌コバルト」を本屋で目にしていた私は、どちらも買っていたけれど、次第にウィングス小説の虜になっていった。
    当作品は、男性キャラ3人組を中心としたSF冒険活劇ストーリーで、世界各地の国や文化も登場し、非常に多様な社会を知れる多国籍風の世界観が魅力だ。
    SF要素はありつつ、難しすぎるような設定はなく、身近な題材を使っているし、ファンタジー寄りの物語であるため難なく物語世界に入っていける。
    何よりリズミカルな文体と、展開のテンポが抜群にいい。さっぱりした味わいの描写は、ハードな世界を描くにもちょうどよく、文字通りスリル満点で(いい意味で)ドキドキハラハラする。
    とても満足のいく傑作シリーズだった。ファンになりました。
    あと、後書きめっちゃおもしろい笑

  • ライトノベルはあまり読まないが、評判がよかったので。
    ライトノベルという対象年齢からかなり外れているが、それでも引き込まれて楽しめた。
     急いで2巻に取り掛かってます。
    金星という不思議な女性に会うために・・・。というお話。

     登場してくるキャラがとても魅力的で俗にいうキャラ萌えを久々にしました。

    これからいろいろな国を旅していくのかな?という感じですが、一番最初の上海でのつかみがよくここから引き込まれていきます。主人公がここから精神的にも肉体的にも成長していく感じがするので急いで2巻を読もうと思います。

  • 1-7外伝まで読み終わりました
    久しぶりに面白いラノベを読んだ気がします
    発行日が2011-2013年とかで、結構古いのでびっくり
    この本の存在、知らなかった

  • 謎の美女、金星の婿になるために「金星特急」に乗った男性たち。彼らの行く末は死か、この世の栄華か?SF冒険活劇になると思われ。でこぼこ三人の組み合わせがなかなかおもしろいです。いろんな諸国の漫遊記になるのかなあ?いろんな風土をもりこめられたらいい作品になると思います。

  • まるっきりハーロック付きの『銀河鉄道999』
    より古典的には股旅もの 
    大きく小説分類なら冒険を通した少年少女の成長という教養小説
    教養小説とジュブナイルの違いはあいまいだ

    本筋はそうだが
    バベルの設定などのファンタジー的異世界には期待てできるかも
    何より『男おいどん』を書いたひとが昔かいたものに対して
    現在的なキャラクタが同じことをしてどう違って描かれ展開していくかは興味深いが
    もうひとつ描写がまだ力不足とは思う うすい

  • いわゆるタイトル買い・ジャケ買いだったのですが、読み始めたらもう好きな話すぎて、いい仕事したな自分の嗅覚!

    絶世の美女「金星」の花婿に選ばれるべく、主人公の少年「錆丸(さびまる)」と他の志願者たちが、行先不明で謎だらけの列車「金星特急」に乗り込む話。

    同室の砂鉄(人名です)やユースティスはどういう人なのか、金星って何者なのか、そもそも錆丸自身どこの誰で、どうしてこんな危険に身をさらしているのか。
    (金星特急はめちゃくちゃ危険な列車)
    わからないことだらけなのに、冒頭から事件につぐ事件、印象的なキャラクターも続々と登場して、わからないまま、ついつい話を追いかけてしまい。

    謎が新たな謎を呼び、話はふくらむばかり。
    恋する乙女(!)たち。
    サバイバルとか暗殺とか、エスペラント語を想起させる出来事とか。
    旅先の風景は、元貧乏旅行者には懐かしいものだったり。

    思うさま広げられたお話、どう始末をつけるのかと思っていたら、ラスト、作者は風呂敷たたみの名手でもあったのでした。
    それはもう、素早くきっちりたたんだよね……。
    もう少し、読んでいたかった。

    全7巻、プラス外伝1巻。
    女の子向けレーベルだそうですが下ネタ多め。

  • 大人だから、他人が書いた気取った絵空事が鬱陶しい時があるのね。本棚に並ぶ本が小説じゃなくて、ビジネス書が多い時がソレなんだな。カフェでスイーツを食べるよりもお肉屋さんでコロッケを買い食いしたい気分なのね。


    これはラノベ?なのかもしれませんが、何となく純粋に面白そう!な匂いがいたします。面白そう!これ大事。

    イラストの高山しのぶさんは、娘が読んでいるハイカグラの人だ!面白そう!予約だ予約!

    大人だからこそ、面白そう!に貪欲に行きたいのよね。
    大人の自由な時間は限られているのだ。

  • 初(?)少女向けノベル!
    イケメン率が高いのは女性向けだが、意外とグロくてびっくりした。女性が読む小説って人あんま殺しちゃいけないのかと思ってたらバンバン死ぬ。
    内容は重いが主人公が明るいので楽しく読めました。一気読み(?)するつもりですが、楽しみです^^

  • 少女小説好きさんにオススメされたシリーズです。
    1巻の舞台は架空の地球の日本と上海ですが、20世紀初頭のようなオリエンタルな雰囲気が堪りません。
    ストーリーも錆丸の目の前で次から次へと摩訶不思議な現象が起きるのですが、まだまだこれから先何が起こるのか分からない彼等の行く末から目が離せません!
    全7巻まとめ買いしたので、2巻も読むのが楽しみです。

  • 凄く特殊な世界観だった。
    言語は一つで統一されていて、金星特急というのがある。
    金星は絶せの美女らしいが、結構曖昧に描かれてる。具体的なようで、実は大まかな印象しか描かれていない。

    錆丸はなんか読んでて和む(笑)
    どちらかと言えばシリアス目なこの話にこういう子がいるとメリハリ出て良い。
    でも、確かに砂鉄が思ってるように何故、砂鉄とユースタスを最初に選んだのかは少し気になった。本当に、ただ格好良かっただけで選んだのか?
    ユースタスについては気に入るまでの過程が描かれてるからそこまで違和感みたいなものは感じなかったが、砂鉄はちょっと無理矢理な気がしないでもない。

    月長石だったかな?あの美少年はなんか裏がありそうだ。
    砂鉄とユースタスが警戒するくらいの気配の消し方に、もしかしたら9人殺したのはこの美少年かもしれない。何者なのか・・・。

    劉強の顛末には驚いた。
    途中乗車は認めないのか金星特急。しかも、無理に乗ろうとすれば樹に変えられるとは。
    少しいいおじいちゃんなのかなと思ってきた矢先に樹になってしまって残念。

    ユースタス可愛い!凄く可愛い!
    腹の中にドラゴンは笑った(笑)
    物凄い美青年なはずなのにあのギャップ!
    これから注目したいな彼には。

    砂鉄はこの時点では色々謎だなぁ。
    まず通信してる瑠璃燕の彗星って誰よ?とは思わない(既にネタバレで知っているから)
    しかも、一人だけやたら素性が分からないんだもんなー。
    でも、最後の砂鉄パートのとこ凄く笑わせてもらった!
    金星の婿がもし、いざヤる前に縮んじゃったらってやつほんと面白かった。そんなん考えるのか普通!?(笑)
    まあ、でも子種残したいらしい金星のことを思うとそこに考え回るもんなのかな?
    確かに、いざヤるとき縮んで出来なかったら金星に消されるかも?とか考えるのかなぁ(笑)
    いやぁ、砂鉄の考えには笑った!

    これからどうなるのか楽しみだ。

  • ふぉろわさんに勧められて。

    ユースタスかわっなんだこいつかわっ
    天然大食らいかわいい
    錆丸のキャラがすき、この子かわいい。とてもかわいい。一途。
    砂鉄もさー!くそかっけーな!そしてかわいいな!みんなかわいいな!!


    砂鉄とユースタスのとこがな…?
    えっホモ…ホモなの…?!って動揺してたんだけど、この腐女子めって自分を罵りつつ見てたんだけど、
    まさかの ホモジャナイ疑惑
    全地面様の動揺がノンストップ 地面様激震
    正直激震すぎて他のところの記憶が飛んだ。

    面白いほんと面白い。設定からして楽しいもんこれ

    気になるから続き…読むよ…バイトまで…

    @市立図書館

  • 設定がとにかく、素敵です。
    銀河鉄道999とか連想してしまいました。
    とりあえずは謎だらけ始まったばかりの一巻です
    ただ、秘密を抱えていそうな登場人物ばかりですが、何かを秘めていることをちょいちょい小出しにほのめかしていますので、どうなるんだろうという予想をしながらさくさく読めます。
    とりあえず気になるところはウェルの存在と、それを気にする砂鉄と、性別やらなにやらに疑問の残るユースタスと、能天気そうに見えてこういろいろ抱えていそうな錆丸、あと根本的な金星という存在に対する疑問。
    設定も登場人物もすごくひきつけられるので、先が気になってどんどん読み進められそうです。

  • 面白いとの噂を聞き中古本落ちを1年以上待つも全然落ちてこないので、全巻揃う前に見切り発車。今の世界とパラレルな世界観で、微妙な違いを嗅ぎ取るのも楽しい。共に金星へ同乗する主人公ら3人の凸凹トリオの出自がシリアスっぽくもあり、行動がコミカルでもあり、まだまだ序章で先の読めない段階ですが道中に期待が持てます。

  • なんなのもう!久々にこのわくわくする気持ち!本に夢中になってた十代を思い出しちゃうような興奮っぷり。お、おもしろい!
    ぐいぐい本の中に引き込まれて、訳あり謎ありの人たちてんこ盛り、なんにも明かされてなくても、むしろだからこそ気になって読み進めて、未だに冷めないこの熱。
    蝶の子が着物を着てくるっとまわっちゃうようなとことか印象的。

  • 全体通しての感想。謎が多く、コミカルで読みやすい。メインもさることながら、サイドストーリーがまた良い。夏草編とか。戦闘シーンが少し物足りないのは少女向け小説だから仕方ないのかな。にしては、下ネタあるけど(^^)
    たまに入るトリビアも、へぇ~でした。(蟻縫合とか)
    キャラ萌え。設定萌え。ごちそうさまでした。

  • 金星の花婿候補を乗せる“金星特急”。
    1巻ではまだ旅が始まったばかりで、金星の正体も、主人公・錆丸たちの背景も謎だらけ。
    早く知りたい!ので、2巻早く読まなきゃ!

  • 絶世の美女「金星」の花婿に選ばれれば、この世の栄華は思いのままだが、花婿候補を運ぶ列車「金星特急」に乗って帰ってきたものはいない。
    その一目惚れした金星に会うために高校生の冒険が始まる。

    このラノで紹介されてたから買うことができたけど、BLっぽい表紙だけでは絶対に手をだせていなかったと思う(笑)
    だけど、なかなか見どころが多くて最後までサクサク読めた!
    1巻完結ではないのでできるものだと思うけど、金星の目的、力、物語の終着点が最後まで語られないのが今後どのように展開していくのか楽しみですね!
    あと、できれば女の子を登場を願いたい(笑)

  • 絶世の美女『金星』の花婿に選ばれれば、この世の栄華は思いのまま。だが花婿候補を運ぶ特別列車『金星特急』に乗って、帰ってきた者は一人もいない――。

    謎がなぞを呼ぶ!という感じで、一気読み。各所でおもしろいといわれているのも納得です。
    わけわからないのですが、おもしろいです。このえげつないというか、容赦ないというか、甘くない展開が好みすぎる!

  • 世界観とキャラの紹介ってところ。999リスペクトですな。おもしろくなりそう。

  • 久しぶりに姫野さんの話をよみました。学生時代以来かも。
    一気読みしたせいかすんなり読めて楽しめました。

  • 読書完了日2011年08月26日。

  • いろいろ謎なまま
    でも好きな文体

  • キャラが魅力的なファンタジー。しっかりした文体で読みやすい。
    物語の進みが遅くて謎が全然解けずに次巻に続いているので、多少消化不良か。

  • 花婿募集
    条件:生殖能力のある男性
    報酬:此の世の栄華
    募集主:金星

    8年前から広告と一緒にある日忽然と駅に現れる謎の列車。
    7日経つと現れる双子のもの言わぬ車掌と機関士。
    発車して数日後、忽然と姿を消す。

    今回は東京。ポスターには初めて金星の顔写真。
    6月6日。金星の日面通過が記録される日本時間午後1時49分。
    絶世の美女「金星」の花婿候補たちを乗せた金星特急が東京駅から出発する。但し今までに金星特急に乗って帰ってきた者はいない、といういわくつき。

    高校中退して、列車に乗り込む主人公?の錆丸と、
    王子様系のイケメン騎士、ユースタスと、
    サムライ系の渋いイケメン(でも爬虫類好き)の砂鉄の金星行きの冒険活劇。

    ・・ということらしいです。
    某作家さんがお勧めしていたので、読んでみました。

    謎が謎を呼ぶ感じでつかみはオッケーです。
    錆丸を守らなくてはいけない、のかな、二人は。
    2巻に期待のまま、進みます。

  • もー、ほんと、楽しかった……!
    読んですぐに残りの巻を買いに走りました。

    1巻ということで全体から見ればまだまだ序盤なんでしょうが、こう、読んでてすごくわくわくするお話でした。
    テンポの良い冒険活劇ってこうよね!というテンション。
    まだ謎が多くて、特急の本当の目的やそもそもの仕組みなんかも分からないところがたくさんですが、だからこそ「続き!続き!!」と言わずには居れません……。
    主要キャラがみんな魅力的なのもいいなあ。
    ものすごく王道配置。だがそれがいい。

    あと個人的に錆丸がとてもとても好きで好きで。
    ああいう、基本鈍感なのに稀に鋭い観察眼を発揮するタイプの子が、ほんともう、たまりません…。

  • 久し振りにおもしろーいのに出会った!
    と思った小説。しっかり資料を集めて調べてるってかんじの内容です。この時の私のナンバーワンはユースタス。何あの子。超可愛い。え? ドラゴンとか言っちゃって、可愛いんですけど。

    2巻のあとがきに書いてあったけど、この人バックパッカーもやっちゃう行動派なんですね。どうりで、な雰囲気です。
    一巻も面白かったけど……、続きは二巻で!

  • 読了!(´ω`)面白い世界だなぁ。
    列車潰されるとかこええええーー
    まだ完結してないんだよね。また読みたくなったら続き買おう。

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著者プロフィール

うれしの・きみ
長崎県出身。魚座・B型。『小説ウィングス』2006年夏号『パートタイム・ナニー』にてデビュー。著書には講談社文庫『妖怪極楽』のほか、『ペテン師一山400円』、『金星特急』シリーズ、『異人街シネマの料理人』シリーズなどがある。世界放浪とお酒が好き。

「2016年 『黒猫邸の晩餐会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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