フェア・ゲーム (モノクローム・ロマンス文庫)

制作 : 三浦 しをん 
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本棚登録 : 308
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403560118

作品紹介・あらすじ

元FBI特別捜査官で現在は大学で歴史を教えるエリオットの元に、失踪した学生の捜索依頼が持ち込まれた。捜査協力するFBI捜査官を前にエリオットは動揺を隠せない。そこには一番会いたくない、けれど決して忘れられない男、タッカーの姿があった。タッカーはかつてのエリオットの同僚で恋人。17ヵ月前、膝を砕かれ失意の底に沈んでいたエリオットに、冷たく背を向けた男-。シアトルの大学を舞台に繰り広げられる、甘く激しい男たちのミステリー・ロマンス。

感想・レビュー・書評

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  • 百花繚乱のBL小説ですが、正直言って、ストーリーやキャラクターが際立っている小説はそれほど多くはないのではないかと思っています。そんなときに翻訳BLを初めて読んで「これはおもしろい!」と思わず叫んでしまいました。元FBI捜査官・現大学教授の主人公がひょんなことから事件に巻き込まれ、元彼のFBI捜査官と顔を合わせることになります。お互い素直になれない喧嘩ップルがおもしろいですし(自分の主張だけではなく、もっとお互いの話を落ち着いて聞けー!)、きちんと謎とサスペンスで最後まで読者をひっぱっていくところが素敵です。おすすめです。もちろんBL的描写もきっちりとありますよ!<s>

  • もう一つの方とあわせて海外のってことで期待して購入。
    こっちの方がカプ的には好みだなぁ。
    連続殺人犯を追ってく話。読み応えがあって面白かった。
    恋のしっぽ~もだけどあれの描写が直接的なので、周りに誰も居なくても外では読み辛い、なんとなく。

    日本のBLは恋のためのお話な感じ、海外のは話(事件)が軸で恋もある感じだろうか。著者によっても大分違うだろうけど。
    このレーベル出続けて欲しいなぁ

  • 草間さかえ先生の眼鏡がすてきな表紙と、翻訳モノの珍しさに惹かれて購入。海外ミステリなために湧いてくる事件の緊迫感が、普段読んでいるBLにはなかなか無い新鮮な感じでした。その反面、主人公とタッカーの関係が日本のBLのテンプレを踏襲していて謎の安心感。主人公が堅物眼鏡に見せかけてタッカーに再会するたび発情していて可愛かったです

  • 全然感情移入できない。萌え無し。
    翻訳が下手なのか、感性が違うからなのか、キャラの感情の動きが実感できないし、皮肉っぽい(らしい)会話のやり取りの機微も伝わって来ない。翻訳物のBLはもう買わない。

  • ジョシュ・ラニヨンさんのフェア・ゲームシリーズ1巻。

    今回も面白かったー!
    いつも以上に主人公がボロボロな気がするけど…(>д<)
    膝痛そう…。

    タッカーがちょっと嫉妬めいた雰囲気になるのが好きすぎる。


    三浦しをんさんの解説も熱くて良かった。

  • 台湾のBL小説は何度か読んだものの、アメリカのゲイ向け小説は初めて。

    絶対犯人はコイツだ!真相はこうに違いない!と読み進めたものの、まんまと外れました。
    思わせぶりな伏線が何通りも登場し、そのうちの一つが真相として回収された、という感じ。
    (あまりアメリカの小説は読まないんだけど、伏線を全部回収するんじゃなく、
    一部が本物の伏線で他はフェイク、みたいなのはよくあることなのだろうか?)
    真相がわかったときのカタルシスこそなかったものの、大きな矛盾点や不満もなく、よく練られた、出来た小説だと思った。
    翻訳小説の中では読みやすく、けれど原語のウィットに富んだ言い回しも残されている。
    フェア・プレイも読破したら原書も読んでみたい気持ちにさせられた。
    エリオットが犯人に追い詰められるシーンでは手に汗握る緊張感と不気味さがあって良かった。

    また、当たり前のように自分のセクシャリティを公表し、当たり前のようにそれを受け入れる家族や同僚、はたまた激しい差別意識を向けてくる知人や、
    人種差別や政治思想についての話も当然のように物語に組み込まれているところは日本のBL小説にはないものだと思った。
    (尤も、これはゲイ小説であってBLではないが)

    メインとなるエリオットとタッカーだが、エリオットがネガティブに考えすぎているだけでタッカーはエリオットにベタ惚れで、
    お前がいいなら俺は何でも、とキスするシーンや最後の台詞はかなり興奮した。
    エリオットがタッカーに依存していることは言わずもがな、エリオットが少し素直にさえなれれば、この二人はなんだかんだで上手くやれると思う。

  • 海外のBL小説をMM小説と言うのを初めて知った。というか海外にもあるんだね。
    日本だけ。って何故か思っていた。
    BLとは言えミステリー、人間関係がしっかり描かれてたと思う。程良い感じの混じり方。
    解説は三浦しをんさん。この解説もまた面白い。
    字数制限がなければ延々と書かれそう。
    段々テンションが上がって行くのが文章に滲み出てる。
    本文、解説共に読み応えのあった小説だった。

  • 海外ドラマで「こいつら♂♂絶対デキてるだろう…?恋愛してない…?なぜ…?」と思ったことはないでしょうか。
    私はあります。
    海外ドラマ+BL。最高。
    作者のジョシュ・ラニヨンさんの書き方がうますぎて、サスペンスかつミステリー、アクション、そしてキュンキュン!
    切ないキュンが詰まっていて二人にやきもきしちゃう。喧嘩すんなよ!
    大変好きな作品です。
    挿し絵が草間さかえさん。最高。

  • 挿し絵作家さん買い。
    前作の「ドントルックバック」は
    藤たまきさんが挿し絵だし、それで買ったけど
    まだ積んでる。

    元FBIで大学講師の受けと、
    現役FBIの攻めの殺人事件に絡んだ
    やけぼっくり愛。
    ボーイズラブというやわさのない、
    キャラの骨太、同体格同士、
    FBI引退の原因になった膝の故障がことあるごと
    痛み、再発してもんどりかえるのが面白かった。

  • 2013年発売から読んでなかった。4年前なのか・・・。
    続編が出たのを機会に読んだ。

    ミステリーと絡まって、ぐいぐい読めた。
    即、続編が読めてよかった(笑)。

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