- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784405120099
感想・レビュー・書評
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地政学とは個人的には国際政治のことだと思っているが、現代の地政学の差まりが非常によく纏まっている良書。
地政学は地理と歴史、また戦争論などを理解しなければならないが、そうしたものが非常に平易に解説されている。
直近のウクライナをめぐるロシアの態度など、ニュースを見ているとなぜ?と思うことが多々あるが、こうした知識が念頭にあると理解がスムーズになる。
とてもおすすめの本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学で国際関係学を学び、平和とはなにか、自分は世界平和のために何ができるのかについて、結論を出せず迷走したが、著者の言うとおりだと思った。なにを平和とするかは宗教や国や文化によって異なるし、一概に言えるものではない。地政学などの知識を持って世界情勢を俯瞰し、自分なりに”平和”というものを考えれるようになりたいし、その一歩目として、この本は最適だと思った。
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はじめて「地政学」なるものに触れた本。
この知識を得たことであらゆるニュースの理解が一気に深まった。 -
アメリカのアフガニスタン撤退、沖縄の米軍基地、北朝鮮の核開発など、ニュースで断片的に聞く内容の背景にある歴史を理解できた。面白い点は以下の通り。
①沖縄はアメリカにとって重要拠点
沖縄米軍基地からほぼ全ての国が大陸間弾道ミサイルの射程距離に入る。そのため、沖縄米軍基地はアメリカの安全保障にとって極めて大切。また、石油の9割を中東に依存する日本にとって、ホルムズ海峡の航行の安全を担保する米軍は欠かせない存在。なので、国内で反発感情が高まっても、米軍基地を沖縄から撤退させることは難しい
②台湾有事と日本
中国が台湾侵攻を実行する場合、尖閣諸島、竹島を迂回するルートを利用することが想定される。そのため、台湾有事は決して対岸の火事ではなく、日本の領土問題に関わる。
③横須賀米軍基地は東南アジアの管理
横須賀米軍基地は日本国土のほぼ真ん中に位置し、中でも、東南アジアへの防衛を目的としている
④北朝鮮のミサイルは7分で日本国土に到着
金王朝の独裁政権である北朝鮮は、外交カードとして核開発を進めている。北朝鮮の核兵器は日本に7分で被弾出来る性能を誇り、日本にとっては安全保障を脅かす存在。
⑤中国の水源確保
チベット仏教に中国が攻勢を強める背景にあるのは、チベット高原にある水源。これがメコン川として東南アジア諸国へ流れている。膨大な国土を誇る中国にとって、水資源確保は死活問題なのでダム建設をチベット高原の水源近くで行う。しかし、メコン川流域にある東南アジア諸国にとっては、水資源の供給が絶たれることを意味する
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「行動経済学」を読んでよかったので続けて「地政学」も。地政学という言葉は知っていたし、漠然とどんなことを探求しているのかも知らないわけではなかったけど、こうして網羅的に学べるといういい本でした。基礎的な教養として知っておきたい内容でおすすめです。日ごろから世界の情勢やニュースに興味がある人は知っている方も多いでしょうけど、それでも学べる点は多いんじゃないかな。池上さんの解説を聞いているようにわかりやすく解説されています。
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地政学の入門で基本的な事が簡単に紹介されている。
他の入門書を読んでいたら内容が被るかと思う。 -
解説が端的で分かり易い。地政学の基本を整理するには良い本
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地政学をサクッと理解するためにはオススメ!
深い内容はないけど、ポイントはしっかり押さえている。
ランドパワー対シーパワー
チョーク・ポイント
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普段ほとんど読まない分野。
新聞もほぼ読まないのでまとめてアップデートというつもりで。
ビジュアライゼーションされてて、わかりやすい。
が、もう少し突っ込んだ解説があってもよかったが、それはまた別の著書でということなんだろう。(日本で親中派、親米派の分断強まるとあるけど、親中派って・・・いるの??とか、もうちょい知りたい)
・ランドパワー(代表例:中国)とシーパワー(同アメリカ)
・シーパワーはグローバリズムが土台
※デジタルライブラリーより -
地政学というものがどういうものか、また現状の米中亜欧の考え方が地理を使ってわかりやすく書かれておりました。
いかに日本が危ないかも理解できたため、今後の世界動向を注視するうえでも参考になると思います。