街角図鑑

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 450
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408111834

作品紹介・あらすじ

集めることで見えてくる、街角デザインの秘密。路上観察の新たな地平。

感想・レビュー・書評

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  • ミツチフォリオ
    http://mitsuchi.net/

    街角図鑑|実業之日本社
    https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-11183-4

  • 街中でよく見かけるがよく知らないモノを扱った鑑賞ガイド。パイロン、段差スロープ、舗装、電柱、郵便ポストなどが図鑑の対象となっており、全編カラーでふんだんに写真が盛り込まれている。
    本書は様々な目的で読むことができる。普通の図鑑のようにリファレンス的に用いることもできるし、どういう風に鑑賞すれば楽しいのかといった鑑賞ガイドとしての機能も持ち合わせている。また、本書では同じモノでも様々な種類と特徴を載せているため、絵を描く人であれば、描き分けるための有効な資料にもなるだろう。

    いずれの目的にしろ、この本を読めば街中の解像度が向上することは間違いない。例えば、境界標(土地と土地の境界を明確にするために設置される標識)の中に「M」の文字が二つ重なっているものがあるが、これは帝国海軍を表す模様で、この地にはかつて軍用地だったと分かる。他には、透かしブロック(コンクリートブロックに穴が開いたもの)は構造上、縦に鉄筋を通すことができず、日本建築学会では2つ以上連続して並べないようにすることを推奨している。しかし、そのような連続して並べてある透かしブロックは地震によって倒壊する恐れがあり、避難経路として使えなくなる可能性を想像することができる。

    今まで意識にも上らなかった風景が、たくさんの街角的なモノにあふれていることに気づくことになり、意味が立ち上がってくる。そうなれば今までと少し違う日常を経験することができるだろう。

  • 都会の街には製品が溢れている
    興味深いキョロ

  • 発想が良かった。
    街の中にある小さな、専門的な目印などはなんなのか、誰のためのどういうものか、そこに付される記号にはなんの意味があるのか、そういうものを知りたい子供だったので、この本が自分の子供の頃にあればなあ、と思った。
    今も透かしブロックや消波ブロックはなんとなく好きだし。

    ミニマンホール内にできる坪庭の発想など、間違い無く、赤瀬川原平の路上観察学会のDNAがここに受け継がれているのがわかってニッコリしてしまう。
    子供の頃、サブカルという言葉は知らないまま、赤瀬川原平の周辺にそれを感じ取っていたし、この路線がみうらじゅんに行くと、さらに世俗的(エログロ&仏教。エロスとタナトス。それってまさに世俗の核じゃないの)になるんだよな、と思っていた。ああ、また思い出話してるな。

    眺めて楽しく、街に出るのが楽しくなる一冊。
    こういうの、好きな大人、子供、本当はいっぱいいるんでしょ。

  • 続刊を買ったので、以前パラパラと見ただけだったこちらもじっくり読んでみた。パイロンとか消波ブロックとかマンホールの蓋あたりまではちょっと注目して見たことはあるけど,擬木(木に似せてつくった柱とか柵とか」や、崖を覆ってるコンクリやコンクリートブロック(擁壁というらしい)を愛でる視点はなかなか新鮮。ぶらぶら街を歩くのが楽しくなりそうだ。

    他の方も書いてたけど,写真も文字もかなり小さくて、目が悪いと読むのがかなりつらいので、もう少し大きな判型にしてくれていたらなぁ…ということで星4つ。自炊して大きめのタブレットに入れたらだいぶ読みやすくなった。

  • NHKの番組「美の壺」の「図鑑」の回でこの本が紹介されていて、「なにこれおもしろそう」と思って借りて来て読み。

    正統派の図鑑、ではなく街角ウォッチングした、タモリ倶楽部のような雰囲気漂う図鑑ではあるのだが、眺めていると楽しい…。

  • 街角にあるあんなもの、こんなもの。見方が変わります。社名が気になります笑

  • そこらへん散歩するだけで、この本の復習になります。

  • アマゾンで欲しいものリストに入れてて、京都の本屋に寄ったときにあったので購入。
    もともと何で興味を持ったか忘れてしまったが、石川初氏か八馬さんのツイッターだろう。
    八馬さんはじつはマイミクだったのだ。
    八馬さんのミクシィの投稿はすごくおもしろかった。
    土木の、グルスキー的な写真と気の利いたコメントが。

    この本もコメントは全体的に8さんっぽい。
    しかしいかんせん写真が小さすぎる。
    ページデザインもおしゃれ感はあるが、逆にゴミゴミしてしまっている。
    1ページ写真1枚か2枚くらいで作ってほしいな。

  • ありふれたものにしか見えないものでも、蒐集することで見えてくる物がある。
    ということを、深く深く感じさせてくれる一冊でした。

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