不都合な真実2

  • 実業之日本社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408420790

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ元副大統領アル・ゴア氏による『不都合な真実』から10年。本書はその続編で、2017年に出版された。

    人類は化石燃料の燃焼から計り知れないほどの便益を得てきた。今、気候の危機が私たちの未来を脅かしている。
    干ばつと高い気温による大規模な森林火災、氷河の融解と崩壊で起こる海面上昇の加速。食料(トウモロコシや小麦、コメ)収穫量の減少、さらにはウイルスの増殖によるパンデミック・・
    写真の中だけでなく、今まさに世界中が晒されている状況でもある。

    解決策は化石燃料エネルギーから再生可能エネルギーに転換させること。
    まずは書籍の映画化と「クライメート・リアリティ・プロジェクト」を立ち上げた。2016年には世界の気温上昇を2℃未満に抑える誓約に署名する(気候に関するパリ協定)
    アル・ゴア氏が大統領に選ばれていたなら…と今更ながらに思う。

    後半は、政治リーダーやビジネスリーダーに対し、転換への働きかけをどのように行うかを具体化した手引き書。
    一人ひとりが積極的に関わるべきだが、方法論がいかにもアメリカらしく日本では難しいかな〜と思ってしまった。

  • 経済活動により生じた自然破壊を知ることで、SDGs貢献の意義を理解してほしい(秋田紘長)

    日本大学図書館生産工学部分館OPAC
    https://citlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=1000288129&opkey=B169881713440622&start=1&totalnum=10&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=0000000000

  • 配置場所:1F電動書架C
    請求記号:451.85||G 67||2
    資料ID:W0189005

  • 開発目標13:気候変動に具体的な対策を
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50082779

  • 彼が大統領にあの時なっていたら、というたらればを考えてしまう。
    まずは知ることから、、

  • 地球温暖化の影響
    気温の上昇
    氷河の融解による海水面の上昇
    二酸化炭素の増加による海水の酸性化
    水循環の乱れによる豪雨の増加と雨の激減
    気温の上昇による細菌の増加
    高温化により土壌から水分を吸い上げ、干ばつが発生
    干ばつによる山火事の増加

    再生可能エネルギーと蓄電池のコストが下がっている。
    再生可能エネルギー技術は、2年ごとに性能が倍になり続けており、コストは半分に、ソーラー電池設置数は倍になっている。これらは指数曲線だ。デンマークやスコットランドなどは、過去に、一日の電力を全て再生可能エネルギーで賄える日があった。

    平均気温は毎年最高を更新し続けている。
    熱エネルギー全体の90%以上は海に入っていくため、海水温が上昇、台風の勢力がより強力になる
    海水温が上がる→海水の蒸発量が増える→気温が1℃上がるたびに、飽和水蒸気量は7%増える
    アレルギーの出やすい季節が長引くことで、人間の免疫系の機能が阻害される
    気温が上がると、蚊やダニが長期間に渡って病気を蔓延させる可能性がある

    カナダ、アメリカの州で、石炭と手を切る公共政策を取る自治体が増えてきている。

    【行動を起こすには】
    地元の選挙区の議員事務所に電話をかける、議員のツイッターにリプする、対話集会に参加する、気候についての新聞への投書、ネットの論説を書く。
    自分にとって最善のsnsに、自分が気候活動家であることを示し、頻繁に投稿する・クリエイティブ、力強いビジュアルも必要。

    複雑な事実を人々に効果的に説明するためには、「まだ決めかねている多数派」相手に、誤情報に対する予防接種を人々に施して置き、更に強い誤情報の影響を受けないようにしておく。

    石油・石炭・ガス会社や、彼らから財政的な支援を得ている政治家たちは、意図的に「気候変動問題は嘘だ」というメッセージを発信している。

    Q.排出を削減すると、経済成長を奪うことにならないか?
    A.再生可能エネルギー分野は、新規雇用が増加している。排出を制限しても、経済的なダイナミズムに制限が無いのは明らかであり、逆に、気候変動による経済的損失のほうが深刻。

  • 無印は存在は知っているものの読んだことはありませんでした。図書館で本書を見つけたので、読んでみました。

    環境に対する様々なデータや写真で現状を説明している前半と、じゃあどういう風に行動しようという後半とに分かれている感じですね。

    色々な視点があるはずなので、こういう本に触れておくのは良いと感じました。

  • 地球環境を守るために、端的にいえばCO2の増加を抑えるために、読者がどのような行動を取るべきかが具体的に書いてある。つまり、アピールだ。説得の方法、プレゼンテーションのやり方、議員への陳情のやり方・・・例文まで載っている。「アピールする」ことが下手くそ、かつ直感的にいまいちわかっていない日本の読者にはけっこうショッキングだろう。ぼくはびっくりした。

    その一方で、モヤモヤも残る。アル・ゴアたちの努力が実を結んでCO2の排出量は頭打ちの傾向にあるようだが、では地球温暖化は止まったのだろうか? 止まらないとしたらそれはなぜなのか? 否定材料に触れないのがPRの原則なのかもしれないが、推進派反対派のどちらも同じことをやっていては、中立派はいつまでたっても判断が下せない。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00543141

  • 写真やグラフなどのビジュアルで現代社会や環境も状況や問題を分かりやすく見ることができるが、内容的には若干薄い。Take Actionの指南もアメリカ社会をベース書かれているので、日本人においてはちょっとリアリティがないかもしれない。
    世界的には注目されたものなので、ざっと目を通す程度はすると良いかも。

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