- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408451657
作品紹介・あらすじ
不整脈を患い、二度の心臓手術を経て、エベレストに挑戦。冒険スキーヤー・三浦雄一郎の究極のアンチエイジングプロジェクトのすべて。
感想・レビュー・書評
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嫁さんが図書館から借りてきてくれた「三浦 雄一郎」の『冒険家 75歳エベレスト挑戦記』を読みました。
「三浦 雄一郎」って、スキーヤーというイメージがあり、高齢になってから登山をしていたことは本書を読んで初めて知りました。
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2008年5月26日、75歳でエベレスト登頂に成功した冒険スキーヤー「三浦雄一郎」。
この挑戦は、年齢的なハンディはもちろん、心臓の不整脈を患い、二度の心臓手術を経ての究極のアンチエイジングプロジェクトだ。
さらに、チベット騒動による登攀ルートの変更、北京オリンピック聖火リレーによるエベレストの登攀規制など、現地ではさまざまな苦難が待ち受けていた。
無謀とも思えるその挑戦の背景から、84日間のヒマラヤでの生活、登頂に至るまでの真なる思いを記録した唯一のオフィシャル本。
撮りおろしの写真素材も充実している。
また、標高8200m地点で極度の高山病により下山、生死をさまよった次男「三浦豪太」の『奇跡の生還』体験記も同時収録。
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「三浦 雄一郎」が冒険家とはいえ、75歳で登れるエベレストって、「植村直己」や「野口健」の著書で読んで抱いた印象ほど大変じゃないのかなぁ… と思って読み始めましたが、読んでみると、やはり世界最高峰への冒険は命懸けですね。
まわりのサポートがあっての成功でしょうが、やはり体力 そして、絶対登ってやる、絶対生きて還るという、気力も大切なんだなぁ… と、感じた一冊でした。
登れなくても、本物をこの目で見てみたいという気持ちが強くなった一冊でした。
それにしても、70歳代で2度の登頂を果たした「三浦 雄一郎」って、凄いですねぇ。
尊敬します。
そして、本作品を読んで知ったのは、地球温暖化によりエベレストの氷河が大幅に減っているとういこと。
地球規模での問題なんでしょうが、極地や高所では、その影響が顕著なんでしょうね。
どうしようもないことなのかもしれませんが、一人ひとりができることに取り組み、少しでも温暖化にブレーキがかけれれば良いと思います。
なお、本作品には低酸素による脳浮腫で生死の境を彷徨った「三浦 雄一郎」の次男「三浦豪太」の体験記『奇跡の生還』も収録されています。
38歳という若さで、8000メートル級の山への登山経験があり、登山の知識が豊富であっても、このような経験をすることがあるんですからねぇ。
やはり、8000メートル級は侮れないですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三浦雄一郎の75歳エベレスト挑戦記。
幾つになっても新たなことは始められる。
命を何より大事にし、最後の最後で、一歩引ける冒険家になりたい。 -
冒険家と呼ばれる人たちに対する憧れ、尊敬の気持ちは強くある。
でも、冒険家というのはともすれば自分の私欲のために場合によっては命を捨ててしまう、無責任な人であるのかもしれないという思いをなんとなく持っていた。その危険な賭けで、本当に命を失ってしまったら、あなたの家族やあなたを大切に思う人の気持ちはどうなるんだと。
この本を読むと、あっさりそれは外からしか物を見ていない他人の余計な考えだと気づかされる。
70歳、さらに再び75歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さん。
その成功は、もちろん雄一郎さん自身の強靭な精神と肉体があってのことだけれど、陰には家族やスタッフのゆるぎない支えがあることが伝わってくる。
今回のエベレスト登頂とは直接関係ないけど、雄一郎さんが父親としての自分を語る際に挙げた家族旅行のエピソードもまた三浦一家の生き方を表していて印象的だった。
“富士山直滑降やらエベレスト大滑降やら、好き勝手にやってきて、1年のうち半年も家にいない父親のささやかな罪滅ぼしが、家族で冒険の旅に出かけることだったのだ。11歳の豪太には、「動物園に行く」と言って、アフリカの最高峰キリマンジャロ(5895m)へ。豪太は「だまされた」と言っているが、死にそうな思いをして登り切った達成感は、大きな力になっているだろう。”
命をかけて生きるということ。 -
太陽のような三浦雄一郎さん。その三浦雄一郎さんを支えるたくさんの人たちがいる。物資は1トンを超え、運ぶヤクは100頭以上。最大のパートナーである息子の豪太さんは、命を落としかける。感じたであろう恐怖や後悔は想像もつかない。それでもまだ登る、また登る。これな孫にスーパーGと呼ばれる冒険家の生きざまなのか。
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何歳になっても挑戦する気持ちを持ち、それを達成するために努力する。
諦めない、無理だと決め付けない素晴らしさを、この本を読んで学んだ気がします。 -
昔、朝のテレビでうっすらと
エベレスト登頂成功のニュースを聞いた記憶がある。
それくらいの記憶にしかなかった…
三浦雄一郎さんは凄い!!
75歳にしてエベレスト登頂に成功。
こんなに凄いものではなくても、
いくつになっても夢は持っていたいなと思った。
エベレスト登頂までの過酷な過程。
自分も読みながら体験させて頂いた様な気分を味わえた。
それから、
途中途中に入る雄大さんのパパレターが微笑ましかったw
巻末の特別寄稿にある豪太さんの記録を読む。
「脳浮腫」を患い、8200m地点からの撤退。
その時に起こった不思議な体験。
人間は目に見えないものにも守られていることを
強く感じた。
人は一人ではない。
気づいていないところで、
たくさんのサポートを受けているんだと思う。
すべてのことに感謝。今生きていられることに感謝。
エベレストの過酷さが分かる文章を引用させて頂きました。 -
☆人の酸素摂取能力は、20歳を過ぎると1年に1%ずつ下がる。山に例えると平地から酸素の薄い山へ登るようなもの。酸素は1000m登るごとに8%少なくなる。9000mでは72%少なくなる。つまり平地の3分の1である。まさにこの高さはデスゾーン。
☆ジョージ・マロリー・・エベレストに登る理由を「Because it is there そこに山があるから」と表現した。山に登ることは人間が本来もった原動力である。誰でも冒険遺伝子を持つ。人類の進化をたどっても、『冒険心』こそが人類が生き残った理由である。
日本人にもこんな人がいるんだ。それだけで自分に自信が持てた。そして、とてもつもなく偉大な世界記録を作った三浦雄一郎でさえ、登攀中は自信をなくし、マイナス思考に陥る。ただ、そんな苦しさ、絶望の中でも今の自分を見極める、客観的に自分を見つめられる精神を持っていると思う。それは紛れもなく、大自然、とりわけ過酷な登山人生で培われたものである。きっと自分にも、入念な準備と、ど根性信念があれば何事も達成できるはずだと思える1冊。 -
いつまでたっても夢を追い続けられる人間が、偉業をなしとげるのだと痛感した。
心臓を100箇所以上も手術してまで登ろうとする、山への愛、夢への執念、そのどれもが素晴らしかった。 -
いくつになっても冒険する・挑戦する、こんなおじいちゃんかっこいい!!
元々、挑戦系の実話は好きだけど、本屋さんに並べられていたこの表紙で、中も見ずジャケ買いしました。
『冒険家』という言葉、好きです。
エベレストでなくても、何でも貪欲に挑戦することって年齢に関係なく大切だなと改めて思えました。 -
おもしろかった。
何回も何回も手術してまで登らなくてもいいのに・・・
と何回も思ってしまった。
けど、そこは冒険家なんだなー
奥さんや家族は大変だなー笑
将来冒険家の旦那さまをもつ身として、
やはり彼の夢は応援し続けたいと思いました!