虚構金融

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408534480

作品紹介・あらすじ

東京地検特捜部の後鳥羽検事は、財務省キャリア・大貫墜死の報に接する。有力地銀合併に絡む贈収賄事件で大貫に事情聴取をした矢先の死であった。地銀疑惑捜査が大詰めを迎える一方、大貫が与党改革派議員と推進を目論んだ日米経済に関する計画が浮上。その周囲に巡らされた巨大な謀略の存在が後鳥羽を突き動かす-。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は銀行役員と金融庁次官の贈収賄事件を追う検事が
    主人公です。

    物語は、主人公が、財務省官僚を任意で事情聴取することから始まります。
    事情聴取を終えた財務省官僚は、数時間後に不慮の死をとげます。

    その後、警察は自殺と断定します。

    しかし、主人公は財務省官僚が自殺するように思えず、
    抱えている贈収賄事件とは別に死の真相の調査を開始します。

    なかなか進展のない調査と、状況証拠しかそろわない、贈収賄事件・・・。
    ですが、あることをきっかけに、贈収賄事件も死の真相も明らかになっていきます。

    死の真相はいったい何なのか?
    贈収賄事件の結末は・・・?

    手に汗握るサスペンスとは行きませんね、今回は。
    どちらかというと、スローテンポで、じっくり読んでいく小説です。

    結末的には意外性はありますが、どんでん返しって感じではないですね。

    読み応えはありますよ。

  • 福富銀行と三友銀行の合併の裏にある贈収賄事件を捜査する
    特捜部検事の後鳥羽は,事情聴取の数日後に財務省の大貫が
    自殺したことに疑問を抱く。

    あまり期待しないで読み始めたが,どんどん引き込まれる。
    米国債の話はどこまで本当なんだろう。

  • 銀行の合併問題に端を発した事件に取り組む東京地検特捜部検事が財務省の官僚の死に疑問をもって調べているうちに日本が買い付けている米国債をめぐる疑惑に突き当たる。政治家・官僚・銀行をめぐる疑惑など経済界の問題を興味深く描いていた。

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著者プロフィール

一九四九年、岡山県玉野市生まれ。九四年「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、九九年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞。他に『ダーティー・ユー』『ミッドナイトイーグル』『M8』『TSUNAMI津波』『東京大洪水』『風をつかまえて』『乱神』『衆愚の果て』『首都感染』『首都崩壊』『富士山噴火』『日本核武装』『神童』『ハリケーン』『官邸襲撃』『紅い砂』『決戦は日曜日』など著書多数

「2022年 『落葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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