橋ものがたり 新装版

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 147
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535050

感想・レビュー・書評

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  • この八月の長雨で
    気分がくさくさするので
    一日 少しずつと
    読み返していました

    その日
    その時の
    体調と気分で
    心に沁みてくる「一編」が
    変わってくる

    いずれにしても
    「しみじみ…」と
    させてもらえる
    確実な一冊です

  • 橋が共通テーマの短編集。全10編。
    約束/小ぬか雨/思い違い/赤い夕日/小さな橋で/氷雨降る/殺すな/まぼろしの橋/吹く風は秋/川霧

    不幸な境遇や日々を生きる辛さなどもありつつも人のあたたかさ、救いを信じられる物語ばかりで、そしてまた思い浮かぶ橋の光景もそれぞれに自分のなかで違っていて、味わい深かった。いちばん好きなのは「小さな橋で」かなあ。決して幸せな話ではないけれども、それぞれの心内も思い遣れる背景があったし、ラスト一文が粋だった。

    ひと息入れるのにとても良い短編集。何度でも読み返したくなるかも。オススメです。

  • 江戸の橋を舞台に江戸に生きる男と女の話が10篇。
     ハッピィエンドのものと、そうでないものがあるが、少しでも幸せを感じることができたこと、その自分たちの時間を大切にしたいという気持ちが伝わってくる。
     しかし、やはり、終わりも良しというほうが、読み手としては嬉しいし、すっきりする。勿論、そのあとどうなってしまうかはわからないが、とりあえず、「よかった!」と思えることの喜びを味わいたい。

  • 橋を題材にした時代小説短編集。
    男女の機微を描いている。
    読みやすい。

  • 切ないです。
    この何とも言えない雰囲気で終わると
    とっても続きが気になる。
    でも、これが藤沢さんの良いところでも
    あるんだろうなぁ。

    案の定こうなったのかなぁ、
    あぁなったのかなぁと考えている自分がいます。

  • 梅雨時の土曜の午後に読むのに最適。同意。安心感のある短編集。作者の短編集の中でも良い方。

  • もう、けっこう歳なので、ウカウカしていられない。中高年にふさわしい書物はなんだ。電車内で周りを見廻す。みんなブックカバーとかしてんのね。仕方ない。・・・とめぼしい中間管理職風サラリーマンにさりげなく近寄り、手元の文庫本をそれとはなしに覗き込む。うむ。時代小説か。あちらのオヤジはいかがなものか?次はオヤジに近寄り、読んでる本を覗き込む。うむ。こちらも時代小説か。・・・と、中央線快速電車車内でのリサーチの結果、中高年にふさわしいのは時代小説に決定。(あとはスポーツ新聞と経済関係とか、自己啓発の本やけど、他人の教えてくれる情報ほどアテにならんものはないのだ。従って、却下。)時代小説といえば、藤沢周平でしょ!NHKでドラマ見たもん。ということで、羽田空港の書店で旅のお供に購入。旅のお供は短編集に限るのだ。前置きばっかりになったけど、ちょっとせつない江戸っ子たちの恋物語で、けっこう面白かったっす。江戸はいいですね。自分的に江戸ブーム来るかもしれません。

  • 高校時代に出会った本。
    クラブでの課題で朗読したんです(笑)

    オムニバス形式でいろいろな恋物語が書かれています。

    悲しかったり
    もどかしかったり…

    ゆったりした気持ちになります。

著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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