任侠学園

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 373
感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535104

感想・レビュー・書評

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  • 間違って一作目を飛ばしてしまい、第二弾である本作から読んでしまったのだが、そんなことも気にならず楽しく読了。ヤクザが学校のトップとなり、荒んでいる高校を立て直すという、ある意味ベタな内容ながら、我々一般社会と一線を画しているはずの任侠の世界が、日本古来の義理を大切にし、学校というコミュニティを通して、現代が抱える問題点や人間はどう生きるべきなのかということを、ビシッと伝えてくれる事に、読んでいる自分の背筋も多少真っ直ぐに伸びたかも。融通が効かず、変わらないという事が如何に大切なのかを教えてもらった気がする

  • 今野 敏 『任侠学園』

    任侠シリーズの学園物w

    ヤクザが潰れる寸前の学園を立て直してくお話。

    単純に面白い♪

    昔ながらの任侠道を持った極道は何処へやら…。 ⁡
    ⁡⁡
    ⁡2014年読破

  • 任侠シリーズ2作目。
    今回の舞台は、経営難に陥った私立の高校。
    生徒をお客様扱いをする先生、過保護な親、大人しそうに見えて隠れて悪事をする生徒。
    お決まりパターンで解決するが、そのプロセスがテンポ良くて、ついつい引き込まれていく。

    さくっと没頭して読むのにちょうど良い。

  • 設定は平成、オチは昭和。
    仁侠浴場を借りたら、実はシリーズ物と知り、最初の話と思って借りたのがこの本(実は仁侠書房(改題)が先だった)。
    なんだよそれと思いつつも借りた本は読む、が鉄則だったので読んだ。ライトなノリで読みやすく半日でも読める内容。
    オチはお決まりで新鮮さはなし。これは小説よりも漫画仕立ての方が良かったんじゃないか?と思えるが、映画化と聞き納得。でもこんな内容の薄いのをよく映画化したもんだと、昨今のなんでも感でも映画化には辟易だ。
    映画は映画用のシナリオで作るのが本道で小説やアニメの映画化と言うのは好きじゃない、というか嫌い。

  • 任侠ものが苦手なのでこのシリーズはスルーしてきたのですが、4作目が出たところで読んでみたら、隠蔽捜査シリーズよりももっと直球の正論エンタメでした。
    あまりに展開が都合よく、そこを笑える人なら楽しめるでしょう。
    これは2作目ですが、それぞれ独立した話なので、どこから読んでも問題なしのようです。

  • 期待通りの流れで、期待通りの終わり。
    最初の描写のわりには大学進学組もいるとか
    ちょっとレベル設定がよくわからないが
    まあ良かったね、と。
    恥と躾についてはほんとに最近強く思う。
    恥知らずが当たり前になっていくのかな。
    久々に唐獅子株式会社を読みたくなる。

  • こんなヤクザ,ありえないって思うけど,図らずも正義の味方になり,周りも影響されて良い方に転がっていくところが,癖になりそうな面白さだった.

  • 一風変わった学園物語

  • 後でゆつくり考へると設定には相当無理があるが、読んでる最中はあまりその辺りの破綻は感じさせず、引き込まれる。
    「いいね!」

  • 順番が逆だけど、任侠病院ですっきりしたので、こちらの本も。

    阿岐本一家は、まるで水戸黄門ご一行のように、あっちで世直し、こっちで世直し。
    いろんな手口はお約束だけれど、45分には印籠を取り出す。
    やくざと言っても誰も驚かないばかりか却って素人さんに気を使う始末。看板が印籠代わりにはなりませんが、こんな人情ものがあってもいいんじゃない。また、すっきりさせてもらいました。

    引用は、直前に読んでいた中脇初枝「きみはいい子」のときに感じたようなことをやくざの代貸しが言っていたので。

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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