砂漠 (Jノベル・コレクション)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 434
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535340

感想・レビュー・書評

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  • ひとりひとりのキャラクターが良かった。
    これぞまさしく青春って感じで、こんな大学生活をおくれたら、それは一生の財産だろうと思う。
    とは言え、どんな時間も、どんな期間も、それぞれかけがえのない時間の積み重ねなのだと思う。
    こうして、ある期間を切り取って、描いてみせるから、かけがえのない時間に見えるけれど、本当は自分が過ごしている一瞬一瞬も、小説のようにかけがえのない時間だということを知っておきたいと、改めて思った。
    「砂漠」とは、本当にいい題名をつけたものだと思う。

  • 伊坂幸太郎を初めて読んでみた。
    読み終わったあとの何とも言えない「ふわっ」とした感じが印象的だった。
    それが、大学生活への憧れなのか、
    今の自分とは対照的なダラっとした生活への憧れなのか、
    そのどちらもなのか、
    あるいは他の何かなのか。
    ただ、そこに一貫してある「青春臭さ」がこの小説の根幹だと思うし、
    それがたまらなくよかった。

  • 今回が2回目だったが、前回よりぐっときた。大学生のとき、または大学生になる前に読みたかった。そうしたらもっと充実した大学生活を送れただろうと思う。でも今からでも遅くない。大学生じゃなくても、いくつになっても、西嶋みたいに生きることができる。

    ブレない西嶋、かっこいい。

  • 北原に西嶋に南に東堂に鳥居。
    サンテグジュペリの「人間の土地」

  • 麻雀が分からないのでそこはスルーしても、読む価値有り。

    俯瞰型の私は、きっと北村と同じ感じ。


    ミステリーじゃないですね。
    エンターテイメントですね。
    娯楽というには語弊があるかな。

    大学生5人の青春小説というと薄っぺらく聞こえるけど、こんな大学生活を送ってみたかったと思う。

    なんてことは、まるでない。

  • 西嶋と友達になりたい。

  • 冴えない大学生活だと思ってたけど、見方によっては案外、波瀾万丈で奇想天外だった可能性はある。
    当時はさほど考えてなかったけど、砂漠に出たいま改めて思い返すととても人に恵まれていたなと思う。そして今も人に恵まれている。
    あんなに学生がいてその中で一緒にいて楽しいと思える、笑える仲間ができるっていうのはたしかにすごい。奇想天外、波瀾万丈だ。
    大切な人をいつまでも大切にしたい、できれば。

    5人が個性的すぎるなとも思ったけど、だんだん珍しくないような気もしてきて、むしろ周りこんなのばっかりじゃなかったかとか思えてきて。

    大学生の時のあの自由すぎて不安な感じとか、暇すぎる故の大事故とか、あったあったと思いながら読んだ。ああ戻りたいなあ。

    なんてことはまるでない。

  • 懐かしやら後悔やら、いろいろな思いがよぎる

  • 東北大学での4年間を書いた伊坂幸太郎らしい話。主人公には瑛太、、じゃ年齢合わないか。でもそんな感じ。鳥瞰的な冷めた北村とチビで暑苦しい西嶋、奈緒みたいな南、笑わない超絶美人の東堂、お金持ちのお人好し鳥井。オレンジデイズ、不揃いのリンゴたちの賢い大学版。スピンオフも欲しいほど好きな話だなぁ。

  • 2016.8.31

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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