荒俣宏・高橋克彦の岩手ふしぎ旅

  • 実業之日本社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535739

作品紹介・あらすじ

巨石信仰、蝦夷の暮らし、山上の民、義経伝説、ミイラ保存、遠野民話、供養絵、ナニャトウヤラ、密銭、隠し念仏。中央との戦いに敗北を重ねた歴史の裏側に秘された願いと祈り。隠された岩手の底力と誇りを詳らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 先月、訪れた岩手県。旅先のひとつの遠野を歩いていて、たまたま見つけた素敵な図書館「こども本の森 遠野」で見つけた本です。旅に行く前に読む本もいいですが、旅が終わってから読む本もいいですね。行く前の本は、情報って感じになりますが、終わってからの本は、旅の感情を増幅してくれます。もう一度、旅をしている感じ。一緒に旅した人が、その後、京都に行って清水の舞台を「岩手で見た達谷窟毘沙門堂にそっくり!」といって下から撮った写真をSNSで送ってくれたのですが、それがたまたま本書P117で「毘沙門堂は清水寺の舞台を模して建てたといわれる~」という件を読んでいた時。もうびっくり。旅は旅を呼び、本を呼び、人を呼ぶ。不思議な体験でした。

  • 両氏による、民俗学寄り視点のツアーガイド。
    持論を展開しつつの対談。
    なかなか面白い。

  • 両親が東北出身でもともと縁があり、かつ本作に登場する高橋克彦氏の著作ファンとして、とても楽しめた1冊
    また、道中で光る荒俣氏の洞察力の深さはとてもしびれました

    東北にもっと興味がわき、足を運んでみたくなりました
    JR東日本のポスター「行くぜ、東北」が頭に浮かび、これは行かねばなるまい

  • 荒俣・高橋の両氏が、知識と想像力を駆使して東北のヴェールを慎重に(時には思いきり)はがして行く。巧みに隠された豊かな真実を炙りだしてゆくような2人の対話が、東北人としては心地よくて堪りません。巻末の達増岩手県知事との対談は必読です(笑)!!

  • 同じ1947年生まれの荒俣宏氏と高橋克彦氏が独特の視点から謎が多い岩手の歴史を探訪します。岩手の隠れたパワースポット、隠された歴史をひも解きます。

    本書のキーワードは「隠す」であり、往時の平泉では毛越寺が隠れ蓑になっていたという推察が特に面白い考察でした。

    http://muragon.boo.jp/blog1/2011/08/28_1646.html

  • 荒俣宏と高橋克彦の東北探訪。二人とも好きな作家さんなので楽しみにしたけど、ちょっと内容薄め?本の発行が2010年で…一年後に東北は大変な事になってしまったなあと…

  • 全体的に中途半端感が残る。
    荒俣氏との対談は、高橋さんの他のエッセイ等を読んでいないと、何でそういう話題になっているのか分かりにくい部分がある。
    企画はいいと思うが、残念な内容でした。

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著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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