- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408536101
感想・レビュー・書評
-
まだ未婚で、子どもも居ない自分にとっては、育児の苦労がどれほどのものかわからない。
でも、ふとした折りに息子を愛おしく思う主人公(母親)気持ちには、胸の奥がきゅーっとなるくらい共感した。これが母性なんだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勝手な勘違いで、虐待がテーマの重たい物語だと思っていた。
読み始めたら、子どもを育てる母親の暮らしがここには詰まっていた。
シングルマザーで子どもを育てる大変さは、想像することしかできないけれど、ほんの少しだけ、理解できたような気がする。 -
子を育てる母親の気持ちや葛藤、赴任治療で子を授かるということ、年を重ねた母親への嫌悪や尊敬。子ども特有の行動と心の動き。
そのどれもがとてもリアルで本に入りやすかったです。つらさ、悲しみ、子を育てる、子と向きあうということは、本当に大変なことだと感じました。 -
3人の子どもがいて、保育園や学童に預けながら仕事を続けてきた私には、共感する部分が多々ありました。
子育て中のママには、ぜひ読んで欲しい作品。 -
おかあさんとおとうさんがよんだから、おれ、おかあさんのおなかにはいったんだよ
このセリフを読んで鳥肌が立った。親と子が生まれる前からそんなふうにつながっているとしたら、今目の前にいるわが子は奇跡の塊だ。
イライラすることも泣きたくなることもいっぱいあるけれど、全てをいとおしみ、大切にしたい、そう思わせてくれる小説だった。読んでよかった。 -
産み育てることはたいへんだが、そこからたくさんのものをもらうことも確か。
過去世でもソウルメイトだという息子との暮らし。 -
AID、見知らぬ医学生の精子提供を受けて智康を産んだ統子は、結局そのことが原因で夫と別れ、シングルマザーとして奮闘している。
日々成長していく息子の姿に、いとおしさを感じる時もあれば、自分の選択は正しかったのかと悩み、憤り、疲弊する時もある。
母性とは何か、我が子とは何かを考えさせられた。
子を産み育てるということについてぼんやり考えることが多い今の自分には、「物語にしよう」と過剰にドラマティックにすることもなく、かといって生活から突き放されているわけでもない等身大の統子の悩みや愛情に何か感じるものがある。
母親というだけで無償の愛は捧げられない。
それでも、母親というものの強さを信じたくなる。 -
ドキッとする記述があってちょっと自分を省みてみたり。内容盛りだくさんなお話でした。
-
資料ID:W0170367
請求記号:913.6||Y 68
配架場所: 本館1F電動書架C