タクジョ!

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537658

作品紹介・あらすじ

四大新卒でタクシードライバーになった夏子の、入社後半年間の奮闘を描く! ベストセラー『ひと』著者が贈るお仕事&青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • 最近、この作家の作品をよく見掛けるので読んで見ました。お仕事小説が得意のようですが、この作品ではタクシー業界。大卒の女性が新卒で飛び込むという設定に珍しさを感じたのですが、今は普通のことなのでしょうか?
    綿密に取材しているそうなので、意外とタクシー業界も良くなって来ているのを感じる。車を持っていても運転に苦手感を持つ私には出来ないお仕事。
    それでも籠抜けと言って、お金を部屋に取りに行くふりをして逃げたり、客が強盗になったりと、深夜も働く女性には厳しい業種に感じる。別れた父親から紹介された彼氏と上手く行っていたのに、結婚を意識した彼氏は心配になり退職を求めてくる。この辺の心境は良く理解できる。
    淡々と進行していくので、こちらもサラサラと読み進められる。

  • 続編を 先に読んでしまったので

    ああ そういうことね。

    確認しながら 読みました。

    続編は 取り巻きの人たちの人生を知ってから

    この本を読むと

    また 一味違いますね。

    続々編 楽しみです。

  • ちょっとした事件などがあったが
    日々淡々と仕事をしていく
    女性のタクシー物語
    日々の何気ないやり取り、仕事風景に
    大事な事を思い出させてくれながらも読みました

  • 大好きなお仕事小説。
    タクシーの運転手さんって、男性の職業って確かに思い込んでいた。最近女性もいるらしいけど、私はみたことないかも。
    確かに女性のドライバーさんだったら乗りやすいかも。なんて、思いながら読んでいた。
    色んな人間ドラマがあって面白かった。

  • ① この本を選んだ理由
    筆者が好きなため


    ②あらすじ 
    女性タクシードライバー夏子が主人公のお話。
    新卒でタクシードライバーになった1年目の奮闘が描かれている。


    ③感想
    面白かった。
    サクッと読める。
    月に一回はタクシー乗るけど、若い女性ドライバーに、会ったことはない。ただ、たしかに女性ドライバーの方が運転が丁寧な気はする。是非、活躍する場を企業は提供していくべきだと思う。


    ④心に残ったこと


    ⑤登場人物 

    高間夏子 23歳 
    ・大学卒業後、新卒でタクシー会社に入社

    姫野民哉 26歳
    ・大手の飛行機会社を2年で辞めて中途入社

    室山董平 父
    高間想子 母

    福井響吾
    ・夏子の元彼

    森口鈴央

  • 2020年8月実業之日本社刊。書き下ろし。23歳新卒の夏子の東京でのタクシードライバー稼業のお話。興味深く、楽しく、面白い展開です。夏子さんと一緒にタクシー仕事をしている気になりました。東京ならでは、というところも含めて、最近のタクシーの認識をあらたにしました。仕事辞めないイコール、カレシと別れるとなったところは、心外ですが、二人は、そういう考えというか流れだったんですね。読取れなかったです。嫌いじゃないということだし、復縁があるかも。

  • 人と人の縁とそこにつながる「働くこと」を描かせれば天下一品の小野寺さんの新刊は珍しく女性が主人公。
    大学新卒でタクシーのドライバーになる女性、なかなかレア。女性のタクシー運転手も増えているとはいえ、めったに当たることがないような。
    タクシーに限らず運転手という職場はまだまだ男社会。主人公の夏子がなぜ、タクシードライバーになろうとしたか、というきっかけとなった事件もこの男社会によるもの。
    この事件、多分たくさんの「わかる」という声が聞こえる気がします。でもタクシーという密室にいろんな不安や恐怖を感じるのは客である私たちだけじゃないんだということが今回よくわかる。たしかにそうだ。運転手さんたちも常に様々な危険と隣り合わせになっているんだな。
    普段あまり考えることのないタクシー業界の、あれこれを知ることができてそれも面白かった。
    そして、もう一つの本題。夏子の恋の話。これ、切ないですわ。森口さん…彼とのいくつかのエピソードを超えて夏子と父親との関係が少し動いたんだな。今まで見えなかった父と母の関係とか、父の自分への思いとか、そういうのも見えてきて。そういう意味では森口さんグッジョブ。いいご縁がありますように。
    そして姫野さん。いや、いいわぁ。卓球でのやりとりとか、もう夫婦漫才か!って。いいコンビだ。
    いつものような涙腺刺激場面は少なかったですけど小野寺さんの優しさが隅々にまでいきわたったとても素敵な一冊。
    タクシー業界にも女性ドライバーが増えて、いろんな悲しみや嫌な思いをする人が減ればいいのに。

  • 若い女性のタクシー運転手の物語。
    まぁあるであろうお客さんとの会話。
    そんな日常を描いた微笑ましい小説でした。

  • タクシー運転手って身近だが、どういう職業か理解していなかったが、勤務形態や仕事内容、はたまた、様々なお客さんとの掛け合いなど、面白くてサクサク読めた。
    実は命懸けな仕事というところも共感を持てたし、公安職よりも実は日々危険と隣り合わせな職業だろうなと感じた。

  • 新卒女子タクシードライバー奮闘記。

    十月の羽田
    十一月の神田
    十二月の五反田
    一月の早稲田
    二月の町田
    三月の江古田

    女性の味方になりたくて、東京でタクシードライバーになった夏子。

    離婚した父の紹介で、公務員の鈴央と出会うが、仕事でぼったくりや強盗未遂にあったりと、自分の人生と将来を考えてしまう。

    少しずつ強くなる夏子が、道を切り開いていく。


    シリーズになるのか、劇的な展開はなく、成長を見守りたいタイプの作品。

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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