嗤う淑女 二人

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 1093
感想 : 123
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537948

作品紹介・あらすじ

最恐悪女が最凶タッグ! これはテロか、怨恨か?

真相は悪女のみぞ知る――。

戦慄のダークヒロイン・ミステリー、衝撃の最新刊!



高級ホテル宴会場で17名が毒殺される事件が発生。

犠牲者の一人、国会議員・日坂浩一は〈1〉と記された紙片を握りしめていた。

防犯カメラの映像解析で、衝撃の事実が判明する。

世間を震撼させた連続猟奇殺人に関与、

医療刑務所を脱走し指名手配中の「有働さゆり」が映っていたのだ。

さらに、大型バス爆破、中学校舎放火殺人……と、新たな事件が続発!

犯行現場には必ず、謎の番号札と、有働さゆりの痕跡が残されている。

さゆりは「ある女」に指示された手段で凶行に及んでいたが、

捜査本部はそのことを知る由もなく、死者は増え続ける一方で、

犠牲者は49人を数えるのだった……。

デビュー11年目、どんでん返しの筆がますます冴える人気作家が放つダークヒロイン・ミステリー第3弾、ついに刊行!

感想・レビュー・書評

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  • こんなにうまくいくのは凄いなと思ったのが最初の感想。

    凄惨な事件がバシバシ決まる。1作目、2作目も面白かったが、さらにパワーアップしてるような気がする。

    人を陥れる事を気持ちいいほど鮮やかにやり遂げる美智瑠の恐ろしさと、計算が際立つ作品でした。

    続きが気になる3作目です。

  • 嗤う淑女 シリーズ3

    今回は、あの「カエル男」に登場した有働さゆりが、
    ・現職国会議員を巻き込んだ、無差別毒殺事件
    ・大型観光バス爆破事故
    ・夏季休暇中の中学校での放火殺人事件
    ・スポーツジムの爆発事故
    と、凄惨な事故事件を起こすが、実は、黒幕はやはり蒲生美智留だった。

    有働さゆりが出るなら、古手川刑事、そして、御子柴弁護士も登場。

    終わり方が、続編もありそうな感じだが、
    少し時間を置いたら、食傷気味な体調も、元に戻り、新たな気分で読めるか。
    それとも、完全に、拒否反応を起こすかな。

  • “カエル男”の有働さゆりと“淑女”の蒲生美智留。出会ってはイケナイ二人が出会って(美智留さんの策略でしょうが)連携作業。
    高級ホテルの同窓会、ツアーバス、中学校に、フィットネスクラブと 大量殺人の場所も不特定。ターゲットも不確実。目的も不鮮明。
    犯人はわかっているので、殺人目的がミステリでしょうか。中山氏の本は借りて読む時は、登場人物の名前をメモ書きしておかないと、解決できなくなるのでは。そのうちに、ガイドブックが必要とされそうです。
    どちらの淑女もサイコパスだけど、持ち味が違う。
    最後に嗤う淑女は、どちらでしょう。
    武闘派さゆりの潔さが、おそろしくもあり、無感情で殺戮を繰り返す美智留の冷酷さがより怖くもある。

  • ここ数か月でシリーズ3作読みました~。
    作品ごとに凝ってきて楽しさも比例してアップ!
    今回は短編ごとの種明かしがなく、ドンドン先へ先へ読まずにはいられない展開。そして、御子柴先生まで登場。
    ずいぶん大人数を殺してしまうので賛否両論あるかもですが、フィクションですのでこのぐらい派手な演出があると大満足!!
    さてさて、シリーズ4作目が待ち遠しい!!
    カエル男も読まねば・・・・

  • まるで警察を嘲笑うかのように次々と起こる殺人事件。
    大量毒殺、大型バス爆破、中学校舎の放火殺人、フィットネスクラブ爆発と現場には数字だけが残されたまま、解決の目処もたたない。
    テロか?と思われていたが、防犯カメラの映像から医療刑務所を脱走し指名手配中の有働さゆりが関与しているとわかる。
    彼女は、ある女に指示されて凶行に及んでいたのだが…。
    その指示してた女も以前に警察を欺いた稀代の悪女である。
    読んでいるうちにだんだんと以前読んだ小説を思い出していく。
    この2人、相当な悪女であり事件の首謀者でありながらもその痕跡を消すかのように自らの姿も消し去るところが凄い。
    どうやらまだまだ続くようである。

  • 嗤う淑女シリーズ。
    冷徹に大量殺人事件を遂行する4編と。
    まとめの「有働さゆり」編の全5編。
    遂行までの練られた戦略。警察を嘲笑うかのように進行していく。
    その展開がゾクゾクする感じで。
    最終的な目的、そして物語がどう完結していくのか。
    ラストの展開は想像はしていたものの、その結末は意外でした。
    稀代の悪女シリーズもまだまだ続きそう。
    次作も楽しみです。

    • ひまわりさん
      いいね、ありがとうございます。このシリーズは三冊あって、この本が3冊目だったみたいで、今度は前の2冊も読んでみようと思っています
      いいね、ありがとうございます。このシリーズは三冊あって、この本が3冊目だったみたいで、今度は前の2冊も読んでみようと思っています
      2022/09/01
  • 嗤う淑女の美智留さんと、あのシリーズのあの方がお二人で恐ろしい事件を次々と起こすお話。

    今までの嗤う淑女とも、あのシリーズとも事件のテイストが違くて何となく違和感(ㆀ˘・з・˘)

    たぶん続くんだろうなって終わり方なので次作を楽しみにします!

  • しまった!この作品ってシリーズだったのね!
    すっとばして、この本から読んでしまった。

    あれっ!もしかしてこのさゆりってかえる男の?
    などとモヤモヤしつつ面白くて読み切ってしまった。

    お騒がせ議員が出席した同窓会で多くの人が毒殺される。
    バスツアーのバスが爆破されて多くの人が死亡
    フィットネスクラブで爆破して多くの人が死亡
    学校が爆破され、その中で一人の男性の死体が発見される
    無関係に見えたテロのような事件には一人の女性・有働さゆりが関わっているとされるが、テロリストのような事件をする理由が不明で…

    ラスト、ひぃ~!
    まさかそんな…
    恐るべし!さゆり~。

    シリーズの最初の巻をまず読むよ~。

  • 第二弾「ふたたび」をとばして読んでしまった(^^;)
    みちるとさゆり。なんて過激な二人だろう。最後のさゆりの逃げ方もハンパない!現実には絶対に関わりたくない女たちだ。

  • 次から次に起こる殺戮に息を飲んだ。
    そこに共通する動機は果たしてなんなのか、と
    思いながら読み続けた結果、なるほどと
    唸ってしまう。
    これは第4段はありますな。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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