弊社は買収されました!

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408538006

感想・レビュー・書評

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  • ん〜熱いですね!
    読んでいて気持ちがよかった!
    追い詰められながらもひたすら前だけを見て会社の為に奮闘する忠臣さん、こういう人が居てくれると働いている人間の士気は上がりますね!
    「会社は社会の縮図。皆が同じ方向向いて同じ熱量で同じ働き方で…〈同じ〉である事をエネルギーに大きくなった会社が〈違い〉を受け入れて変化しようとしてる」
    まさに今、世の中もこんなふうに変わっていこうとしているんでしょうね。
    〈同じ〉ってね、気持ちいんですよ。
    これは会社だけでなくスポーツや芸術、イベント…多数の人間が関わって一つの物を成し遂げようとしたり作り上げようとしたりトップを目指したり…そんな時様々な場面で〈同じ〉を感じられると気持ちが高揚するんです。携わっててよかったって!
    色んな人がいて色んな思考があって形があって…違いを受け入れながら同じであることを実感するって難しい。
    でも、だからこそ魅了されるんですかね〜

    ってまた、本筋からだいぶズレてきたのでこれで終了。

  • 熱いお仕事小説でした。ちょっと出来過ぎのストーリーだけど、娯楽にはこれぐらい濃くないと始まらない。

  • OBの人が言う、年寄りは若い人に頼られるとすぐその気になると言う場面は見たことある、孫世代とおじいちゃん。

  • 買収ではないにしろ、会社の合併は(最近も含め)何度か経験したことがあり、現場レベル以外の裏側でも様々なハードルをクリアする必要があるのだなということを知ることができた。ただ、舞台が現実に近くて読んでいて疲れてしまった。ちょっと違うけど、似たようなテイストだと、早見和真『店長がバカすぎて』とか朱野帰子『わたし、定時で帰ります。ハイパー』を連想したのだけれど、それぞれ店長や甘露寺のようなぶっ飛んだキャラが本作にも登場してくれたら、物語のアクセントになったかもしれないなと思う。

  • 本当にここまで会社にこだわる人達が居るのかなと思います。
    小説だからですかね。
    読み易く面白かったです。
    企業小説という程重く無いし。

  • イッキ読み。無性に馬場洋菓子店のシュークリームが食べたくなったし、ハナモリ·ビーズで洗濯したくなった!

  • 面白かった。

  • 「人を気持ちよく動かすのは、命令でもお金でも待遇でも条件でもなく、人だ」
    働いているのはやっぱり人であり、その感情を動かすのはやっぱり人だ。会社の最前線ではないと思われがちな、「何でも屋」の総務部で働く真柴だからこそ、感じることがある。誰のどんな仕事も、必ず必要なものであり、必ず誰かの仕事に貢献している。最後の場面で、総務部に向けた社員の言葉がそれを表している。
    社会で働く一人の人間として、自分の仕事を誇れるような一冊。
    自分の仕事ぶりを振り返り、私たちの後ろにいる後輩が、働くって楽しそうと果たして思ってくれるのか。"楽しそうに仕事をする大人がyou tuberしかいない"にはちょっとぐさっとくるものがあった。仕事や仲間の構築の仕方を考えさせられる。

  • 総務を「やる側からすると大変な仕事でも、やってもらう側からするとやってもらえて当たり前の仕事」という風に表現したのが印象的。

    M&Aという単語は知っていたけどその後のPMI(統合までのやりくり)は一切知らなかったので色々と勉強になりました。

  • 外資系企業に買収された日本老舗企業、その組織内でのフロントの営業・製品開発とバックの総務のそれぞれの立場。2社の融合はできるか。なかなか難しい問題だが、ここではまあ丸く収めた。せっかくの設定なので、林檎箱館での交流シーンがもっとあれば面白かったかも。

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著者プロフィール

1990年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部卒業。2015年、「ウインドノーツ」(刊行時に『屋上のウインドノーツ』と改題)で第22回松本清張賞、同年、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞する。著書に、『ラベンダーとソプラノ』『モノクロの夏に帰る』『弊社は買収されました!』『世界の美しさを思い知れ』『風は山から吹いている』『沖晴くんの涙を殺して』、「タスキメシ」シリーズなど。

「2023年 『転職の魔王様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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