怪談刑事

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  • 実業之日本社 (2024年3月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784408538549

作品紹介・あらすじ

容疑者は……怨霊!? 
警察庁の本庁地下4階に存在する「第二種未解決事件整理係」。怪奇現象めいた未解決事件を再調査する部署で、通称「呪われ係」とも呼ばれる。突然配属されたベテラン刑事・只倉恵三は渋々調査を引き受けるが、愛娘の彼氏である怪談師が現れて――!? 
古今無双の〈ミステリ×怪談〉小説誕生!

【目次】
第1話 繰り返す男
第2話 猫に憑かれた女優
第3話 トンネルとマヨイガ
第4話 物の怪の出る廃校
第5話 対決・仏像怪談
第6話 生霊を追って

装画:市川友章

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!
    オカルト系で処理された未解決事件の再調査する警察庁の部署に異動になった主人公。
    同じ頃娘が連れてきた彼氏が怪談師として有名な炎月で、怪談嫌いな主人公は交際に反対しながらもなんやかんや関わっていく。
    けっこう優秀な刑事なのではないか、怪談を認めず合理的に謎を解いていく。
    特に仏像対決の話はとても面白かった。
    シリーズ化を希望!

  • 初読みの作家さん。
    なかなか軽快な感じで気楽に楽しめた。オカルト嫌いの左遷?刑事が怪談を怪談ではないと証明するために事件を解決するという展開がユニークで面白かった。
    で、結果的に相棒チックな役回りの怪談師とのやり合いもクスッとさせてくれて良かったのでは。
    サクッと読むには良い作品。

  • 読みやすい文書で、気楽に読めました
    最後の話は少し怖かったけど、
    テンポが良かったと思います
    怪談話、体験したくないけど
    私も好きなので楽しめました

  • 怪奇現象絡みで未解決な事件を扱う、警視庁第二種未解決事件整理係。
    オカルト嫌いの只倉は、再調査によって、怪奇現象を解き明かしていくが……。

    警察として、不可解な現象を科学的・現実的に解き明かしていくのは、おもしろかった。

    怪談師やユーチューバーが絡んでくると、コメディ色が強まるというか、ミステリ色が薄まった感。

  • 読了日:2024年 8月22日

    怪奇現象のような事件を取り扱う警視庁第二種未解決事件整理係に転属を命じられた只倉は、娘の彼氏として怪談師の炎月と出会う。只倉は炎月に事件内容を知られてしまい、怪談をもらえないかと懇願されるが。怪奇現象を信じない只倉は怪談を否定する為に捜査にのりだすことに。

    第6話の物語
    ・第1話 繰り返す男
    ・第2話 猫に憑かれた女優
    ・第3話 トンネルとマヨイガ
    ・第4話 物の怪の出る廃校
    ・第5話 対決・仏像怪談
    ・第6話 生霊を追って
    ー------
    炎月との取引で只倉が怪談イベントに出ることになるといったないようの対決・仏像怪談が好みの物語でした。特に、バラバラの怪談だったはずの怪談が最後にゾッとするようなものになるのは鳥肌が立ちました。

    また、炎月と只倉の関係性も良く、只倉が炎月に振り回されながらも少しずつ仲良くなっていく様子は面白く感じました。

    怪談師 怪談刑事 只倉の物語も読んでみたいなぁと思いました。

  • 展開が面白い一冊。

    呪いや心霊で未解決になった事件を追う「第二種未解決事件整理係」に転属、そして愛娘の怪談師彼氏と初対面というダブルショック状態に陥ったベテランの只倉刑事が不可思議な事件の真相を追う怪談ミステリ。

    何が何でも怪談にしたくない只倉刑事と何が何でも怪談にしたい怪談師彼氏との攻防戦は笑いだらけ。
    なのになるほど納得の展開で読ませてくれ、最後の〆まで面白い。

    そして怪談師たちとの対決からまさかの意外な展開で更に盛り上げてくれちゃうなんて。

    まだまだ観ていたい二人の怪談劇。

    お義父さん、いい怪談刑事になりそう。

  • 【収録作品】
    第1話 繰り返す男
    第2話 猫に憑かれた女優
    第3話 トンネルとマヨイガ
    第4話 物の怪の出る廃校
    第5話 対決・仏像怪談
    第6話 生霊を追って
    エピローグ

    ベテラン刑事・只倉恵三は、「第二種未解決事件整理係」に突然配属される。怪奇現象めいた未解決事件を再調査し、人間の仕業だと思ったら所轄に差し戻すのが業務。心霊現象を認めない只倉は、様々な事件を論理的に解きほぐしていく。
    一方、只倉の娘は怪談師・関内炎月と交際を始めており、ネタ探しに余念の無い炎月はことあるごとに只倉の事件に首を突っ込んでくる。

    理に落としておいてからのホラー。
    只倉と炎月の掛け合いはもはや漫才で、オカルトめいた話もコミカルで読みやすくなっている。

  • 怪奇現象だと思われた事件が人為的なものであったと証明される。
    しかし、本当は怪奇現象だったというドンデン返しが面白いですね。
    怪談とか苦手な自分も楽しめました。

  • いつドラマ化するのだろうと思うくらい頭の中で映像化するのが簡単で、とても読みやすかったです!一人一人のキャラクターの個性が強く、クスッとなる場面が何回もありました。

  • おもしろかった!!
    発想がおもしろい!!
    犯人はだいたい分かるんだけど、謎が解けていく感じがスッキリ♪
    でも怪談もあり。
    怪と解
    うまいなー!
    後半になるにつれてどんどんおもしろくなっていった

  • おもしろかった!
    是非ともシリーズ化を!
    怪談めいた未解決事件を再調査する部署に転属された刑事の只倉さんは
    心霊否定派で娘と交際している
    怪談師の炎月が気にくわない。
    掛け合いもおもしろいし、
    呪われ係の面々もおもしろいし、
    未解決な不思議な事件も解決して
    しまうし、
    痛快でした!

  • 娘の婚約者の胡散臭い怪談師と張り合うために怪奇現象まがいの難事件を解決する刑事のコメディミステリ。

    面白かった。一見、怪奇現象の仕業にしか見えない迷宮入り事件を調査し、一般の事件として差し戻すための部署に転属になった主人公。怪談など大嫌いなのに、よりにもよってこんな部署に配属され、がっくり来ているところへ、娘から「結婚を前提に付き合っている男性が怪談師だ」と報告される。主人公は怒り心頭。「怪談なんかくそくらえ!」と勢いのままに難事件を次々と解決していく。このテンポの良さが最高だ。
    ミステリ部分のトリックはそこまで凝ってはいないものの、伏線が見事に回収される快感がある。「むかしむかしあるところに、死体がありました。」と同じ作者だと知って納得した。

  • 怪奇現象は信じますか?
    私は怖いのは苦手なのですが、中盤までは怪異など有り得んと、事件を解決する只倉刑事。
    しかし終盤は…
    不思議な世界観と、たっぷりの伏線回収でエンタメ性の高い作品でした。

  • 怪談刑事
    青柳碧人

    ∞----------------------∞

    怪談なんてあってたまるかと、次々と未解決事件を解決していく只倉さんがなかなかかっこいい。そして怪談否定派なのに霊が見えちゃうようになるのも只倉さんのすごいところ。
    娘さんの彼氏でもある怪談師の炎月もなかなか良いキャラクターで好き。
    対決仏像怪談の色んな仏像の話が実は一体っていうまとまり方がなんか良かった。
    決めゼリフじゃないけど「お義父さんと呼ぶな!」とか、ギャグっぽい感じとかが死体シリーズとなんとなく似てる気がする。
    シリーズ化しないかな?

    「繰り返す男」
    「猫に憑かれた女優」
    「トンネルとマヨイガ」
    「物の怪の出る廃校」
    「対決・仏像怪談」
    「生霊を追って」

    2025/08/11 読了(図書館)

  • タイトルだけで「不思議な事件を解決する」系ね!
    とかって思ったけど、設定が意外でおもしろかった
    途中からは「お父さんと呼ぶな」が癖になった

  • 青柳さんの新作。「怪談刑事」って!
    キャラたってる〜。赤ずきんちゃん同様、意外と本格ミステリ。
    これはシリーズ化されるのでは。続編も楽しみ。

  • 第一話「繰り返す男」を読んだときに、「この作品は面白い!」と感じた。そして第二話「猫に憑かれた女優」で確信に至った。面白すぎる。怪談と本格ミステリが見事に組み合わさって、傑作になっている。刀城言耶シリーズについで、怪談×本格ミステリの新たな代表作になるだろう。全話で伏線回収が凄まじく、特に最終話の「生霊を追って」はどんでん返しもありとても驚いた。続編をとても期待する。

  • 2025.10.11
    著者は自分の作品り求められているものをよく理解している。よい意味でいつものテイストの funnyな作品が並んでいた。

  • 物語というよりは、一人一人のキャラクターが個性たっぷりで面白かった。

  • 55歳になった警視庁のベテラン刑事が警察庁へ転属になった。「第二種未解決事件整理係」通称「呪われ係」。怪談とか怪奇現象とか信じない刑事と「怪談師」を生業とする娘の恋人の織り成す本格ミステリ!? 本格ドタバタミステリ!! 不可解すぎる事象の為、未解決となった事件を掘り起こし真実を追求してゆくが、事件の最後はいつも微妙にホラー。表紙の絵も何故か昭和テイスト漂う微妙な感じ、大好きです。これは絶対、続きあるよねというかあってほしい。とにかく面白かった。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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