星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)

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  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551456

感想・レビュー・書評

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  • ご馳走様でした。
    一編でお腹いっぱいになって一気に読むことが出来ず、一日一編でしたが楽しい時間が続いて心が喜んでいます。

  • さまざまな女性の一生の一部を切り取った短編集。
    不倫をしている話、不倫された話、不倫の結果産まれた子の話が多く、少し辟易とする部分もあるが、別の本にも収録されているユガラとナガラの旅行の話である、「寄り道」に出てくる親子の関係には二度目ながら涙してしまった。白神山地の美しさも目に浮かぶ。
    また「斉唱」も親子の話。14歳の娘の難しい思春期を描いているが、出てくる朱鷺の描写が素晴らしかった。そんなにも美しかったのか。また佐渡に行きたいと思う。
    すべてが幸せな話ではないが、最後には光がさす。

  • ひとつひとつの短編が雰囲気は違うもののどれも読んだあとあたたかい空気に包まれるような感じがした。

  • なんだか心にじんわりきた。ジワリと涙。

  • 7つの短編どれもがステキ。
    なかでも、いちばん好きなのは「斉唱 The Harmony」。
    何度読んでも宇治さんと弥助さんと朱鷺とのシーンで泣いてしまう。

  • 旅の経験が生きているんだなと感じる。佐渡、愛媛、九州。母と娘、中絶、夫婦、色々な人物の心模様を知れて、センスを感じる。

  • 7つの短編からなる作品。いろんな町が舞台となっているのだが、景色の描写が細かくて そして美しい。どれも切ないけど愛を感じられて穏やかな気持ちになれる。ハッピーエンドではなく女性たちが一歩前へ進もうとするところで終わっていて、自分の背中を押してくれるような作品。

  • 生きることって命懸けだし
    踏ん張りながら、全神経を張り巡らせて
    苦しみ悩んで生きていくことって
    おかしいことじゃないよな

  • 帯には『希望。祈り。幸福。たったひとつのあなたの星を本書の中に見つけて下さい。』
    原田マハさんからのメッセージに惹かれ、すぐ完読。

    7つの物語それぞれの、訪問地の情景と
    女性の幸せになることを諦めない姿とそれを支える周りの人の温かさに触れました

  • 改めて原田マハさんの小説が好きだと実感。
    文章(表現)の柔らかさ、人間の機微の描き方
    読了後の爽快感をいつも感じる。
    こんな小説(文章)が書ければ…と尊敬する。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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