江戸城仰天 大奥同心・村雨広の純心3 (実業之日本社文庫)

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  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408552569

作品紹介・あらすじ

将軍・家継の命を狙う御三家の忍者同士が、江戸城の周辺で熾烈な争いを始めていた。村雨ら大奥同心たちは警護を強化するが、既に大奥に潜入していた怪しげな女が城内を混乱に陥れていた。一方、年寄の絵島は歌舞伎役者の生島新五郎に籠絡され…。村雨は将軍と初恋の人でもある将軍の母・月光院を守り抜くことができるのか。人気シリーズ、完結!

感想・レビュー・書評

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  • 7代将軍家継くんのお母さんである月光院さんの幼馴染で、お互いが初恋の人だった「大奥同心」の村雨拡くんの純真シリーズの最終巻。
    全3巻で終わったのか…。

    大奥総取締の絵島さんが次の将軍吉宗さんとラブラブな設定も「……へぇ~っ。」って感じだったけど、いわゆる絵島生島事件の生島新五郎さんが水戸藩の手先だったって設定も「……えぇ~っつ?!」って感じでした。

    徳川光圀さんがけっこう野心家に描かれて、水戸藩が黒幕になっていたけれど、まぁこういうのも悪くはないかもね。
    実際、光圀さんは元ヤンキーだし…。
    物語は水戸藩3代目の綱條さんの時代で、光圀さんは故人として描かれているんだけどね。

    この巻で大奥同心の2人が殺されるなど、最後はささっと終わらせたって感じだったけれど、家継くんのポジションに吉宗さんのお子ちゃまを影武者として入れて、今までの政道を吉宗さんに継承してもらうって約束のもとに家継くんが広さんたちとともにお城から出る、月光院さんはお城に残るってラストは、それなりに納得できるものでした。

    黒幕が水戸藩なら、広くんが使う塚原卜伝の剣と鹿島神宮が常陸国一宮ってあたりのネタを絡ませて欲しかったかも…。

    読みやすいし、本の文字も大きいし、気軽に楽しめるシリーズでした。

  • 初めて読みますが、人気シリーズ完結編ということです^^
    始めから、忍者同士の熾烈な戦いぶりに驚かされて・・

    手品か暗示か・・忍術の戦い方はまか不思議!

    心穏やかな最期にほっ・・

  • 2015年12月刊。文庫書下ろし。シリーズ3巻め。最終巻。大奥同心と御三家の忍者との対決が圧巻で楽しめた。ハッピーエンドな結末は、楽しい。うまい終わり方です。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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