仇敵 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 1222
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408552842

作品紹介・あらすじ

弱小銀行の東都南銀行で庶民行員として働く恋窪商太郎は、かつて大手銀行で次長職を務めるエリートだったが、不祥事の責任をとり退職していた。融資課の若き行員・松木から相談を受け、行内の事件を解決に導く平穏な日々。しかし、退職のきっかけとなった"仇敵"が現われたとき、人生と正義の闘いに再び立ち上がる…宿命の対決の行方は!?

感想・レビュー・書評

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  • 銀行内で行われている不正を暴く物語。
    短編だがすべての話はつながっていて、徐々に敵を追い詰めていく。
    融資に関する専門用語や銀行内での融資業務の内容は理解できないことが多かった。

  • 恋窪は庶務行員という立場でありながら優秀な元銀行員。面白い展開を短編小説で進めて読みやすく。全体的には短編が繋がっていて、長編小説を読んでいるようだった。
    短編的には、この後の展開を読者に想像させるような終わり方。特に、一番の悪者が倒されたのは一瞬すぎて、え?もう終わり?と思ってしまった。もちろん、これが悪いとかではなく、そういう味のある小説だったということ。

  • Amazonオーディブルで聴いた。

    面白かった^_^
    でもちょっと最後があっさりしすぎ〜。

  • 恋窪と峰岸・中島の因縁がもう少し深く掘り下げられるともっと恋窪に感情移入出来た気がする。
    恋窪が彼らに再度戦いを挑んではいるが、何せ彼が弱い。金融の知識のみで外堀を埋めて彼らを追い込んでいくが、周囲で不正を知った様々な人が死んでいっている事を考えれば、邪魔な恋窪が殺害されてもおかしくないのだが、毎回軽く痛めつけられるだけで終わる。
    ちょっとご都合主義すぎた感は否めない。
    8編の短編が縦軸の恋窪復劇で繋がっているが最後はやや中途半端な終わり方であった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/686505

  • 池井戸さんワールド全開の作品だが、クロージングがとても急で短すぎる気がする。。

  • 銀行上層部の不正を暴こうとしたが失脚して他行の庶務行員になった男とその周囲で起こる銀行関連の諸事を絡めた短編集でいかにも池井戸潤的

  • 池井戸潤氏の作品は、ギャフンと言わせられるので爽快。これもね。

  • 武蔵小杉情景が目に浮かんできて親しみわく。恋爺大活躍。今度銀行にいくときには庶務行員さんを気にかけてみようかな。

  • 世の中には悪い人がいるものですね…。
    ちょっと都合よく解決する感じもありますが、楽しめました。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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