婚活中毒 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 1166
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408556055

感想・レビュー・書評

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  • 終活中毒が面白かったので、こちらも。
    どっちも装丁が好み。中身は不穏。
    サクサクッとあっという間に読み終わっちゃいました。

  • 婚活にまつわる短編集。きれいなものにはトゲがある、うまい話にはウラがある、と思いながら読んでも結末にドキッとする。不穏な感じを描くのが大変うまい作家さんだと毎度感心。「リケジョの婚活」最高。

  • 婚活にまつわる短編集。
    どの話も多分こういう展開だろうな〜と思って読み進めていくと、オチでえっ!そっち⁉︎と驚かされます‼︎笑
    どの話も決して読後感が良いとは言えないのですが、最後にちょっと救いを感じられる「代理婚活」が特に面白かったです‼︎全くその気の無い子供に代わって代理で婚活をする親の焦りとそわそわが伝わって来て、読んでる読者も婚活のそわそわ感を味わえます!

  • 婚活してる人々をリアルな感じで描く作品かと思ったら全然違った。
    初っ端から殺人?出てくるし、短編集なのだがどれもイヤミス系。最後だけちょっと違うけど。
    小どんでん返しって感じかな。
    そういうのが好きな人は読んでみてもいいかも。
    読み切るのに1時間もかからなかった。
    2番目の話はオチが分かりやすいと思った。

  • ①理想の男
    理想の男の容姿性格に目がいきすぎて、もう一人の存在をすっかり見落とした。
    相手の細かすぎるプロフィール、冷酷な微笑み、ただ不器用なのか…?と。
    やられたっ!!と思った(;>_<;)

    ②結婚マニュアル
    マニュアル本に頼る男、マニュアル本の警告、自分の中でこれ以上は無理だと思いながらも続ける行動。相手によく思われたい、関係を続けたい、彼女と歩いていると回りから羨まれる、いろんな理由をあげて続けていく。幸せだと思っていた時間が不安になっていく。
    ①で、予想できなかったぶん、慎重に読み進めた。
    料理をする度に、男性たちを違う場所に移動させたりなど、ヒントも多く、正反対の女性も何かあるはずと思って読み進めた。予想当たり。


    ③リケジョの婚活
    すべて計算のもと実行する。
    はじめての一目惚れ。諦めないという意思が強い。企画は終わったのに、戦いはここから…長期戦を最初から考えている…、怖い。

    ④代理婚活
    益男の心の問題、心の中で始まって終結しているから、息子も妻も知らない、彼だけの物語。
    一人の女性が気になってからの、妻とその人を何度も比べる、悪態をつく。
    p234で妻に対して思う場面。
    積み重ねを軽々飛び越えたのに…と。
    勝手だなと思う部分が。
    彼女のことばかり考えていたのにと。
    幻を見なくなったけど、こういうタイプはまた、自分の理想の女性が現れたら、揺らぎそうだ。
    益男は、あることがわかって、それ以上はなかったが、実際、子どもたちの婚活をしに行ったのに、始まってしまうこともあるのでは?と思いながら読んだり…。

  • 「理想の男」「婚活マニュアル」「リケジョの婚活」「代理婚活」
    四編とも最後にどんでん返しが待ってます。

    「理想の男」3人亡くなってると分かった時点で離れようよー。不憫すぎる。
    「婚活マニュアル」「リケジョの婚活」とも、強かであざとい女性が出てくるけど、リケジョの恵美の方がここまで工作されると応援したくなる。
    「代理婚活」の旦那さん!もう呆れる!ちゃんと人の本質まで見ていた孝一くん、しっかりした息子で良かった。 

  • 婚活をテーマにした短篇集であるが、それぞれの話が面白く、かつ、オチがあり、素晴らしかった。

  • 婚活をテーマにしたドラマになりそうな4編。
    さらりと読めて読後感も悪くない。

  • 婚活にまつわる4つのミステリ!

    婚活あるあるとかそういう感じではなくて、
    世にも奇妙な物語みたいな、
    ちょっとゾッとする感じで終わる。

    程よいイヤミスでした。
    ちょっとだけ人間不信になる笑

  • 怖い。
    サスペンス的な怖さではなく、人間不信になりそうな怖さ。
    4話全てですが、最後のどんでん返しが想定外すぎて、毎回驚いていました。
    人間みんな欲深い生き物ですね。

    ぜひ、巻末の解説も読んでいただきたい。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ロヨラ・メリーマウント大学院で映画・TV製作の修士号を取得。2008年、短編「雪の花」で第3回「Yahoo!JAPAN文学賞」を受賞、翌年、同作を含む短編集『雪の花』で作家デビューを果たした。ダークミステリー『暗黒女子』は話題となり、映画化もされた。他の作品に『絶対正義』『サイレンス』『ジゼル』『眠れる美女』『婚活中毒』『灼熱』などがある。

「2021年 『息子のボーイフレンド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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