婚活中毒 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
3.65
  • (47)
  • (139)
  • (113)
  • (21)
  • (1)
本棚登録 : 1166
感想 : 107
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408556055

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 意外と好みだった
    短編集で様々な角度から描かれていたが最後の夫婦のほっこりした感じが個人的にはあまり、、
    階段から突き落とされた女性の話は好みだった
    リケジョは怖い、、

  • 短編集なのでサクサク読めたし、どれも面白かった。
    どんでん返しで、「強かで怖い女たち」となるのが秋吉さんらしい。

    「理想の男」
    杉下と過去に交際していた相手が3人とも死んでいたのは、杉下を愛してしまった井上が裏で殺していたから。
    でも沙織を車で引きそうになったり、ネックレスをつけてあげようとしたら首を絞めそうになったり、杉下もなかなかなことをしている。

    「婚活マニュアル」
    愛奈は絶対に地雷だと最初からわかったけれど、靖子はいい子かと思ったらまんまと騙された。
    2人はグルだったとは。
    靖子の作戦と強かさは凄い。

    「リケジョの婚活」
    データで攻めたり、プランBを考えているところが面白いし、確固たる信念があってかっこいい。
    盗撮をしているので犯罪だけれど、なんだか恵美の恋を応援したくなってしまった。

    「代理婚活」
    益男が久恵の毒牙にかかる前に引き返せてよかった。
    最初から本質を見抜いていた息子に感謝。
    益男と郁子はお互いの感謝の気持ちも思い出していたし、穏やかで幸せな老後を過ごしていけそう。
    2人の共同作業の作品をこれから作っていくのは素敵だと思った。

  • 婚活にまつわる短編集。
    婚活の内容は結婚相談所、街コン、婚活番組、親による代理婚活等、様々。

    最初の話は結婚相談所職員の怖い婚活。『これぞ嫌ミス』って感じで、後味悪かった。
    4本の話の中で好きだったのは『リケジョの婚活』。隠しカメラはやりすぎだけど、自分の能力を生かして作ったツールを使って分析を元に婚活を積極的に進めていて面白かった。

  • 4つの短編集。
    面白おかしく話が進みながら、最後はゾッとさせられる。
    どれもキレイにオチがついて、イヤミスのお手本みたい。

  • 2021.3.10読了。

    コラムのような、リアルな婚活を描いてるからこそ、「きっとこんなオチだろう」と思っていたものよりさらにびっくりなオチばかりで面白かった。

    理想の男-結婚相談所

    婚活マニュアルー街コン

    リケジョの婚活ーテレビ番組 お見合い大作戦

    代理婚活



  • 短編でテンポもよいので、隙間時間にサクサクっと読めた。
    婚活がテーマなので、世代的に想像もしやすい。重すぎないミステリーでくすりとしたい時に。

  • 読みやすくて、一気に読めた。
    著者の作品を初めて読み、書き味が好物と感じたので他作品のドロドロ系も読破しよう。

  • 婚活をテーマにした短編集です。
    読みやすくてよかったです。
    日本の結婚に対する思いなど、価値観などはなかなか変わるものではないですよね。
    結婚後のお互いの親のこと。
    結婚に際して、気にはしているけど、結婚後の問題だと思いこんでいることって多いですから、そういうことにも思いを馳せることができました^^(っていう私はもうそんなお若い年齢ではないけれど)
    内容がヘビィだったり風刺的でもあるのに、軽く読めるのは
    著者の良いところですね!

  • 全体的に読みやすい。字が大きいからかな(笑)
    婚活って打算とか人の嫌なところが出やすいから嫌ミスにピッタリですね。

  • 2020年、28冊目は、秋吉理香子の短編集、四編収録。

    今回は、タイトルに簡単なコメントを添えて。

    理想の男:失恋とリストラにあった、アラフォー女性が、民間の結婚相談所で理想的な男を紹介された話。四編の中では、オーソドックスなイヤミス的印象で、ツカミとしても悪くない。ただ、少し小ぶり。

    婚活マニュアル:三十代前半の恋愛下手な、エンジニアの男が、BBQ街コンで、一番人気の女性とカップルになった話。イヤミスとは言い難い部分もあるが、オチは予想の斜め上をイカれた。

    リケジョの婚活:TVのお見合い番組の予告に出ていた男性に一目惚れした、30代理系女子の話。少し出来過ぎ(やり過ぎ)感あるが、このオチも予想の斜め上。ただオチまでの流れ(伏線⁉️)が出来過ぎ(やり過ぎ)感を薄めてるのも事実。

    代理婚活:30代半ばの息子のために、代理婚活に望んだ両親(父)の話。空回る父がイイ味出してる。大オチはホッコリ系。

    酷暑の中、長編に挑むのは、諸々とキツいと思い、短編集的なのを探していて、書店で見つけて、即買い。全体的に50~60p台で分量的にもジャスト。

    全編通して、ミステリーのどんでん返し的なモノを望んでる方には、オススメ。ただ、帯はアオリ過ぎにも思える。また、イヤミス短編を期待すると、少々、肩すかし食わされるよぅな気も……。二、三編目を中心に考えると、「ビター・ブラック・コメディー」(そんなジャンルはナイだろ⁉️)と呼びたくなってしまう。

    正直、★★★★☆か、★★★☆☆か、悩んだが女史の代表作であり、個人的に大好物な、『暗黒女子』と差をつけたくての★★★☆☆評価。二、三編目は、充分、★★★★☆あげられる。

全107件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ロヨラ・メリーマウント大学院で映画・TV製作の修士号を取得。2008年、短編「雪の花」で第3回「Yahoo!JAPAN文学賞」を受賞、翌年、同作を含む短編集『雪の花』で作家デビューを果たした。ダークミステリー『暗黒女子』は話題となり、映画化もされた。他の作品に『絶対正義』『サイレンス』『ジゼル』『眠れる美女』『婚活中毒』『灼熱』などがある。

「2021年 『息子のボーイフレンド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

秋吉理香子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
湊 かなえ
米澤 穂信
秋吉 理香子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×