- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408556604
作品紹介・あらすじ
茶屋の主人は元奉行所与力。
貧乏長屋をく悪党どもの正体は?
名物料理と人情裁きが心に沁みる新捕物帳シリーズ開幕!
江戸北町奉行所の前で腰掛茶屋を開く老主人は、かつて奉行所で御仕置の記録をする与力を務めていた。訴えや裁きの待合いのため訪れる客の話を耳にし、事件や揉め事の種を見つけ出しては、自ら解決に乗り出す。
看板娘の加代や息子の紀一郎の心配をよそに、仕込み杖を手に今日も探索へ繰り出す弥兵衛だが…人情と捕物の傑作新シリーズ開店!
感想・レビュー・書評
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「購入」
北町奉行所前の腰掛茶屋の主である弥兵衛が、事件を探索する物語です。
弥兵衛は、一刀流の遣い手で、御仕置にかかわる刑法例規取調、書籍編集を掌る役向きである北町奉行所の例繰方与力であったが、奉行所を辞めてから奉行所前の腰掛茶屋の主となり、奉行所時代には出来なかった事件の探索を始めた。
その探索には、茶屋の看板娘のお加代を目当てに通って来ていた、遊び人で無外流免許皆伝の腕お持つ啓太郎と諏訪主殿頭さま支配の定火消の半次が、弥兵衛を手伝いだした。そしてお加代は、吹針が得意である。弥兵衛は、探索にあたるときは仕込み杖をもって行く。
一刀流の免許皆伝である弥兵衛の息子・松浦紀一郎は、市中の治安を管轄するために昼夜の町廻り、火事場への駆け付けなどを任務とする北町奉行所非常掛り与力です。
盗人狐火の万吉一味が、仲間割れして親分の万吉を殺した。そして万吉が残した二千両を神田明神下の安蔵店の長屋に隠しているとにらんだ万吉一味九人は、長屋の住人を追い出しにかかるが。その動きに不信を覚えた弥兵衛が、啓太郎と半次を巻き込んで調べだす。
【読後】
展開が早く、テンポがよく、読みやすいです。
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北町奉行所前腰掛け茶屋シリーズ1作目
2021.04発行。字の大きさは…小(字の大きさは中だが、字が薄いので小)。
2022.12.18読了。★★★☆☆
ブックオフ、110円で購入2022.12.17
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《北町奉行所前腰掛け茶屋シリーズ一覧》
04.夕影草
03.朝月夜
02.片時雨
01.北町奉行所前腰掛け茶屋 2022.12.18読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
引退した与力が茶屋の亭主となって、そこで耳に挟んだ客の話から、事件の影を感じ取って探索に。主人公の元与力の、奉行所での立場が意外な設定で、なかなか面白く感じました。彼を手伝う若者たちや息子夫婦との優しい関係が良かったです。
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人物たちがみんな仲良くて雰囲気が暖かい。長屋の事件を捜査するのですが、店子たちが図々しくて、一般庶民てこういうものかな、とため息をついた。