モラルの話

  • 人文書院
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409130407

感想・レビュー・書評

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  • 哲学的な話ですね。人と動物の違い、ってことは人とはなにかってこと。作家…考え書くことの存在意義とか。

  • 英語で書いているのに、アンチ英語メインストリームとして翻訳を最初に出す、それに選ばれたのが日本語とはありがたい。
    年老いた親と息子が登場人物だが、デカルトを語る作家の親が母であるのは良い。古典的には知性は父の担当だから。
    老い、記憶、生と死をめぐる終盤の議論は印象的で、ラストのヒヨコのエピソードがあまりに感動的だ。高齢になったクッツェーの声が聞こえてくる。
    次の「モスクワの誤解」もだが、高齢化社会においていっそう「老人文学」の重要性が高まっていくように感じる。

  • アベ君の話かと思ったよ、、、

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    欲望すること。歳をとること。人間であること。
    円熟期にある作家が、今どうしても伝えたいこと。
    「人間のモラル」の底を描く、余韻に富んだ最新作。

    ノーベル賞作家が、これまで自明とされてきた近代的な価値観の根底を問い、時にシニカルな、時にコミカルな筆致で開く新境地。英語オリジナル版に先駆け贈る、極上の7つの物語。
    http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b357452.html

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著者プロフィール

1940年、南アフリカ・ケープタウン生まれの作家。74年『ダスクランズ』でデビュー。『マイケル・K』(83年)、『恥辱』(99年)で英ブッカー賞を史上初の二度受賞し、2003年にノーベル文学賞を受賞、現代の最重要作家の1人と評される。著書に、自伝的三部作『サマータイム、青年時代、少年時代』、『鉄の時代』、『モラルの話』、『夷狄を待ちながら』、『イエスの幼子時代』、『イエスの学校時代』などがある。

「2021年 『J・M・クッツェー 少年時代の写真』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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