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- Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
- / ISBN・EAN: 9784409130407
感想・レビュー・書評
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哲学的な話ですね。人と動物の違い、ってことは人とはなにかってこと。作家…考え書くことの存在意義とか。
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英語で書いているのに、アンチ英語メインストリームとして翻訳を最初に出す、それに選ばれたのが日本語とはありがたい。
年老いた親と息子が登場人物だが、デカルトを語る作家の親が母であるのは良い。古典的には知性は父の担当だから。
老い、記憶、生と死をめぐる終盤の議論は印象的で、ラストのヒヨコのエピソードがあまりに感動的だ。高齢になったクッツェーの声が聞こえてくる。
次の「モスクワの誤解」もだが、高齢化社会においていっそう「老人文学」の重要性が高まっていくように感じる。