書店と民主主義: 言論のアリーナのために

著者 :
  • 人文書院
3.88
  • (5)
  • (13)
  • (5)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 118
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409241097

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ここ最近、書店の意思が測られる(試される?)ような出版、出版物が増えてきたように思う。
    その度、書店の現場は考え、迷う。
    時に信念を持って、時に時流にただ流されて出版物を扱い、売場を変化させてきた。
    著者の福嶋氏は違う。常に思索し意思を持った売場を作り続ける。
    そういう生きた本屋が全国にどれだけあるだろう。
    果たして自分の関わる売場はどうだろうか。
    時に唸り、時に励まされ、時に恥ずかしい思いをしながら読んだ。
    刺激的だった。

  • 143ページに、「ぼくら書店員に必要なのは、『物語』を創ることではなく、やって来る『物語』から逃げずにしっかり受け止め、その『物語』を生きることだと思う。」という一文があり、これを読んだ瞬間、先日読んでいた『アートディレクションの型』に商品から逃げないで向き合うこと、みたいなことが書いてあったことを思い出した。

著者プロフィール

福嶋聡(ふくしま・あきら)―書店員。1959年、兵庫県に生まれる。京都大学文学部哲学科を卒業後、1982年2月ジュンク堂書店に入社。仙台店店長、池袋本店副店長などを経て難波店に。2022年2月まで難波店店長をつとめる。学生時代は俳優・演出家として演劇活動に没頭した。著書に、『書店人のしごと』『書店人のこころ』(以上、三一書房)、『劇場としての書店』(新評論)、『紙の本は、滅びない』(ポプラ新書)、『書店と民主主義』(以上、人文書院)、共著に『フェイクと憎悪』(大月書店)、『パンデミック下の書店と教室』(新泉社)などがある。

「2024年 『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福嶋聡の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
田口 幹人
宮下奈都
又吉 直樹
エラ・フランシス...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×