落語家直伝うまい! 授業のつくりかた: 身振り手振り、間のとりかた、枕とオチ…落語は授業に使えるネタの宝庫

著者 :
  • 誠文堂新光社
3.16
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本棚登録 : 126
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416517192

作品紹介・あらすじ

若い小学校の先生にとって、もっとも苦労するのが子どもたちとのコミュニケーションのとり方。
ましてやクラス全体を1人でまとめ、授業を円滑に進めるのは、想像以上に至難の業です。

本書では、話のプロである落語家・立川談慶が、落語のエッセンスから、
小学校の先生を対象とした、学級運営をスムーズに行なうための具体的な技術を紹介。

さらに、長年学校の現場に立ち続けてきた指導のプロである玉置崇が、
そのエッセンスを実際の学級運営につなげる解説を行ないます。

「落語も授業も仕込みが肝心」などの授業に入る前の心構えから、「授業の前にまくらを話す」「会話は聞くが9割」など
誰でも今すぐに取り入れられるちょっとした・でも非常に有用な授業テクニック、そしてみんなが盛り上がる授業レク、
さらに子どもウケのいい落語噺も多数掲載しています。

本書を読めば、子どもたち一人ひとりと信頼関係が築けるのはもちろん、
クラス全体が「笑いの力」でまとまり、最高の雰囲気のクラスになれること、間違いなしです。

感想・レビュー・書評

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  • 落語と授業との似ているところを軸に、実際に先生として働く人向けに子どもとの接し方について書かれている。
    教師としての心構えが学べる。
    1つ1つ実行していきたい。

  • 話のプロである落語家、立川談慶が、落語のスキルをもとにした、学級運営や授業を上手に行なうための技術を紹介してくれます。
    「落語も授業も仕込みが肝心」「授業の前にまくらを話す」「会話は聞くが9割」など、すぐに取り入れられる有用な授業テクニックです。
    巻末には落語噺も掲載されています。
    立川談志から学んだことも紹介されています。
    さすがは名人、立川談志です。

  • 良書だが、非常に惜しい!
    子供相手の学校の先生に、落語テクニックを使って、より良い授業を届けてもらおうという趣旨、監修的に教育の専門家もコラムで登場し、イイ話をしてくれる。
    ただ、惜しむらくは、本来、本書の想定読者である若手教員は、そこまでの余裕がないと思われること。
    落語家の前座だったら、客が寝こそすれ、笑わせろとは言わないが、これが学校の教師となると「前座」であっても、しっかり授業しろ、クラスをまとめろ、親に気を使えなどと要求が極めて激しいのである。授業の前に修行をと言いつつ、ベテラン側も、小言をくれている余裕があるのだろうか?

    その他、参考になるフレーズ幾つか
    独演会名人にならぬよう(★生徒が悪い、言ってないか?)
    先生が船長なら、生徒はクルー
    あえて隙を作って子供に突っ込ませる
    相槌で同意・共感を示す(★これは当社の研修でもメイントピックのひとつ!)

    「#落語家直伝、うまい授業のつくりかた」誠文堂新光社、立川談慶著
    Day82

    https://amzn.to/39in7xR

  • わかりやすくユーモアたっぷりに〈話すこと〉について書かれた本。
    授業での話し方を考え直す機会になります。
    技術的なことを求めて買ったのですが、話すということの考え方について中心的に述べています。
    褒めることについて、自信について、先生自身が隙を見せることについて。
    とても柔らかい話し方ですが、普段から物事を考えている人だなと、思わせるような鋭い意見も時折見られます。
    1つずつ実行していきたい。

    落語の登場人物には学ぶべきことが多いですね。
    私も生徒の太鼓持ちになります。

  • まくらの使い方のみ参考になった。あとは実際に落語を見てみないとわからないと感じた。

  • ガチガチでなく笑いを含むスキが大切だと感じた。そして、笑いは大人も子どももつなぐものだ、と。プロとして、話すのが苦手、ではなく、努力して練習してみようと思う。

  • まず、落語家と教師の共通性が面白い!
    そして感覚的に面白いと感じたのは、話を聴く=受け身 と考えてしまいがちだが、攻めるようにして聴くことで、色々な情報を得ることができるし、その情報を活かしながら話すと、今度は受け身の要素も使いながら話せるということ。これは子供に対してだけでなく、大人に対してのコミュニケーションでも大切だと思う。
    また、エンタメ化の話は非常に興味深い。「苦しいことをお金に変えて生きてゆく時代」は終わり、「楽しくなければ仕事ではない」というよりも、「楽しいことを仕掛けることができるのは人間だけ」で、エンタメ化=人間に残された最後の可能性 というのが、今後の日本を言い当てている気さえしてしまう。。。

  • 落語と教育?と思ったけれど、なるほどな〜と思う所がたくさんありました。最後に教育専門家からのコメントで補足があるので、特に若い先生にオススメ。

  •   ・しっかりと話を聞いてもらいストーリーを想像させる
      ・ひとり対大勢という構図

    など落語と授業の共通点をネタに立川談慶が教育論を披瀝する

    各節ごとにある監修者玉置崇のミニコラムも寸鉄の味わい

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著者プロフィール

落語立川流真打。著述家。1965年11月16日生まれ、長野県上田市出身。1988年慶應義塾大学卒業後、株式会社ワコール入社。営業マンとなるが、芸人の夢を諦めきれず、1990年吉本興行福岡一期生オーデションに合格し所属となる。1991年ワコールを退社、吉本興業も退所し、立川流Aコースに入門、「立川ワコール」を名乗る。2000年二つ目に昇進。師匠七代目立川談志による命名で「立川談慶」に改名。通常3年程度で二つ目になるが、前座修行10年は異例。2005年真打昇進(慶應義塾大学卒初の真打)。趣味の筋トレは50歳を超える今でもベンチプレス100㎏以上を上げる。
著作は落語家としては異色の20冊超え。『大事なことは立川談志に教わった』(KKベストセラーズ年)、『教養としての落語』(サンマーク出版)、『落語はこころの処方箋』(NHK出版)、『落語に学ぶ粗忽者の思考』(WAVE出版)、『不器用なまま、踊りきれ。 超訳 立川談志』(サンマーク出版)、『天才論 立川談志の凄み』(PHP新書)などがある。

「2022年 『武器としての落語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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