民間人のための戦場行動マニュアル もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる
- 誠文堂新光社 (2019年6月17日発売)
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感想 : 27件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784416519356
作品紹介・あらすじ
◎戦争で起こるさまざまな危機にどう対処するか?
本書は、民間人が戦場で生き残るための戦場サバイバルマニュアルです!
もしも戦争に巻き込まれたら、あなたは生き残る方法を知っていますか?
テロやさまざまな工作による国内治安の悪化から、弾道ミサイル、空爆、
そして占領下での行動、自身に向けての発砲まで、
これら戦争で起こりうるさまざまなリスクに対して、どう対処すればいいのか?
本書は、自衛隊のサバイバル及び戦闘訓練教官を務めた著者が、
戦場でのそういったリスクに対する自助方法を解説する、戦場サバイバルマニュアルです。
いまや、戦争だけでなくテロや暴動・クーデターなど
さまざまな動乱に巻き込まれる危険性は決して低くはありません。
自身だけでなく、大切な人を守らなければならないとき、本書は必ず役に立つはずです。
※本書は特定の国を想定しているものではなく、架空の戦場を想定した戦場サバイバルマニュアルです。
ただし、一部に日本を例とした言及がありますが、あくまで内容の補足を目的としたものです。
■目次抜粋
STAGE 1 開戦前
●開戦。そのとき何が起こるのか
現実味を帯びる開戦
戦争時に考えられる展開 ほか
●開戦前に準備しておくべきこと
戦争の匂いを感じ取る ほか
STAGE 2 ゲリラ攻撃とテロリズム
●ゲリラ・テロ攻撃のおそれ
国内に混乱を生じさせる
ゲリラ攻撃とテロ攻撃の標的 ほか
●ゲリラ・テロ攻撃に遭遇しないために
人が集まる場所に行かない ほか
●ゲリラ・テロ攻撃に遭遇してしまったら
「RUN」「HIDE」「FIGHT」という基本原則 ほか
STAGE 3 開戦
●弾道ミサイルが飛んできた
弾道ミサイルとは?
ターゲットになりやすい場所は? ほか
●弾道ミサイルが着弾したら
恐ろしい爆発の衝撃波 ほか
●航空機による爆撃
現代の空爆の意味 ほか
●恐るべきNBC兵器
NBC兵器とは ほか
STAGE 4 占領
●敵軍上陸
上陸のシナリオ
まずは精鋭部隊が密かに上陸 ほか
●占領下での生活
占領下での暮らし方
治安の悪化 ほか
●降伏する技術
敵意がないことをアピールする ほか
STAGE 5 戦場を生き抜く技術
●戦場で何が起きるのか
想定される攻撃 ほか
●戦場の行動学
銃撃を受けたら
4秒待ってから、次の行動を決める ほか
●戦場の歩き方
移動は徒歩か車か
歩くルートを決める ほか
●戦場で生活する
戦場でサバイバルするという状況
命を守る優先順位 ほか
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感想・レビュー・書評
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歴史から俯瞰してみた戦争、テレビを通してみる内戦、エンタメとして見ていた戦争映画、漫画。
この本はそれらとは全く違い
もし戦争になったら自分や家族の身を守るためにどう動くか、考えるかを指南したマニュアル本。
大事なところは箇条書きにしてあったり、挿絵があったりで読みやすいです。
出来ることは難しくなくシンプルに書かれてますがこれ、本当に私がその時にできるのか?という思い。
実際、目の前で人がバラバラになったり爆撃が起きたり敵が銃をもってこちらに来たらパニックで思考も体も停止してしてしまうだろうな…
本書内では「心構え」ひとつあるかどうかで全然違う。準備を怠るなということが書かれてました。
準備と言われても…と思いましたが、そう思ってしまうことが平和ボケなのかな。
ハードアウトドアマニュアルとしても災害にも役にたつものばかりなのですぐなできるものは家族で話し合おうと思いました。
日本の歴史的に100年に1回は戦争をしてることを考えると終戦から70年。あと30年のうちに何かは起こるのかな…今が非日常なんだと思うと、うぅ怖いな詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今の時代、なにが起こるかわからないから備えと知識が大事になる。
災害については対処本や報道がでて少しは知識がついてきたけど、戦争については全くない。正直、今他国から攻め入られることがあっても何もできずに死んでいきそうだったので買いました。
ミサイルの衝撃波が来た時は目を閉じないと眼球が飛び出すかもしれない、耳を塞いで口を開けないと鼓膜が破れるかもしれないとか、知っておいて損はない感じでした。
こんな実践、しなくてよい日々であって欲しいものです。 -
借りたもの。
非戦闘員がいかにして有事の際に生存率を上げるかを解説したもの。
同時に、どういう「戦闘」が起りうるかをまとめた一冊と言える。
「戦場」と書いてあるが、テロなどの事件、何かのきっかけで起こった衝突による暴動、軍事侵攻など様々なケースが紹介されている。
テロに関しては、ここ20年に起ったテロの手口、傾向が紹介されていた。
どういった場所で起こり得るのか、その予兆(醸造されている空気)についても言及。
戦術も戦略もその手段も多様化し、ボタン一つで飛んでくるミサイルを迎撃できなかった際についてまで想定されていた。(迎撃システムが無いから撃ってこないとは限らない。撃たないのは別の理由があるから。)
避難で必要な物資などは、防災グッズ、ひいては登山グッズにあるものが活かせると思った。
余程のこと(目の前に殺意を持つ人間がいる)がない限り、反撃はしない方が良さそうだ。
ハリウッド映画だと先の大戦で戦場を駆け巡る分隊や特殊部隊が撃ち合いをするシーンが中心になる……が、その背景で逃げ惑う民間人は、保護されるまでどう行動すれば良いか、なかなか描かれない。イメージが湧かないものが明文化されている点で興味深い。
沖縄戦で伝わる話ではただ逃げ惑い、壕や洞窟に逃げ込んで自決や火炎放射器…の話。
東京は空襲で焼け野原……市街戦には至らなかった。
市街戦が起った場合、「どうやって避難するか、生存率を上げるか」を伝えるものが少ないと思っていた。
しかし、光を出さないようにして夜間過ごす等、時代が変わっても、そういう最低限の物資で息を殺し、緊張する暮らしを強いられるのだろうとしみじみ思う。
二見龍『自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編』(
https://booklog.jp/item/1/4416519087 )で共著されていた著者だった。
そのため、斥候のスキルである「スカウト」についてこちらでも紹介されていた。
震災以降、よく出版されるようになった防災マニュアルのような装丁が興味深い。
もちろん、こういったことが起らないことを切に願う。 -
平和な日本に住んでいて、戦争がおきたりテロがおきたりというのは考えにくいが、私のように平和ボケをしている人間には読んでおいて損はないなと思った。
銃撃戦があったら伏せろというのは、海外旅行などで遭遇する可能性もあるのでまだなんとなく想像はつくが、ミサイルなどの爆発で、気圧の変化で鼓膜が破れたり、眼球が飛び出ないように口は空けて耳を防ぐという知識は今後一生使いたくない知識ではあるが、覚えておこうと思った。
あと、挿絵が、戦時中のイラストっぽくて不気味でよかった。 -
可愛らしいイラストに反して、リアルな文章でわかりやすく勉強になった。イメージは大事だね
-
サバイバルの専門家による、戦時下での行動マニュアル。
戦争によって何が変わるのか、そしてどう生きるべきなのかを解説してくれる。
まず戦争が始まると、以下の3点が変わる。
・物資が不足する。それによって略奪や強盗や頻発する。
・治安が悪化する。強盗や強姦が横行する。
・法律に頼れなくなる。自分の身は自分で守らなければならなくなる。
そして、そんな状況下で生き抜くための心構えは以下の3つだ。
・危ない場所には近づかない。目立つことをしない。
・緊急時にはまず動く。走って逃げる、即座に伏せるなど。
・理不尽を嘆いている暇はない。自分が生き延びることだけを考えて、やるべきことをやる。
いかがだろうか?
一つ一つは当たり前のことばかりだが、それを実感して生きている日本人がどのくらいいるだろうか?
「自分の身は自分で守る」というごく普通の行為が、実はどれほど過酷なことなのか、本書を読めばよく分かる。
実際のところ、この本を読んだからといって、素人の行動がすぐに変わるわけがないだろう。
いざ本当に戦争が始まったら、本で得た程度の知識なんて何の役にも立たずに、集団でパニックになるのがオチだ。
しかしこの本は、戦争の恐ろしさを、いち市民の観点からリアルに伝えてくれる。
戦争がなく、ぬくぬくと明日のことを考えて生きていける、今の日本がどれほど幸せなことか…。
それを知ることができるだけでも、本書を読む価値は十二分にある。 -
いかに自分が平和ボケしていたかわかりました。
戦争だけではなく地震などの災害の備えも全く足りていませんでした。とりあえず五感を磨きながら防災バックの中身を見直します。 -
Twitterで存在かけてから借りて読んだ本。
タイトルの通り民間人のための洗浄行動マニュアル解除した方。
国内が陸上消毒者になるって事は非常に低いかもしれないけれども、身の回りにTLは差別犯罪などは危険に怒っているそういった場合に、どうやって瞬間的に後を守るかという点は主に参考。 -
実際に機能する危機管理術というのは、実はとてもシンプルで、身近なものでなくてはなりません。専門的で複雑なものは、見てくれや響きこそは良いものの、頭も体もついていかないものに仕上がってしまう傾向にあります。
ランデブーポイント→最低3か所
サバイバルバッグ
→三日分
ビタミンb1やCはストレスで消費されやすい
ファーストエイドの基本は止血
がっかりするのは期待するから落ち込むのは後悔するから
→軍では「これを頑張ればご褒美をあげる」と頑張らせて、それを報いないという訓練を通じ理不尽に対する耐性をつけさせる
銃撃や爆撃
どこで何が起きているかあたりを見渡す暇もなくまずは伏せ、安全確保に努める
遮蔽物の役割は二つ。
攻撃を防ぐこと、視認させないこと。
Run Hide Fight
銃を突きつけられている時はゆっくり動く
急に動くと抵抗と捉えられ射撃されうる -
-
<学生コメント>
もしも◯◯な場面に放り込まれたら……と
考えて生きてる人〜?
ありがとう。そんなあなたは仲間です。
この本を読み、戦争に巻き込まれたらどう対処しようかという妄想のクオリティを高めて、たくさんイメトレしましょう! -
北朝鮮からミサイル、工作員、事故と見せかけたテロが起きている日本。
イスラエルの件も人事ではなく
よく書かれていると思う。
日本人は地震対策とこのような対策2つを学ばなければいけない時期に来ていると思う -
タイトルどおり。分かりやすくまとまっているが、軍事組織についてはわりと適当。
-
一通りしっておくことでできる心構え。ただし、できることの少なさを改めて実感。
・エネルギーの保持、恐怖心との向き合い方、その時の覚悟 -
ウクライナ侵攻もあったしこういう知識も持っていた方がいいかと読み始めたが、読んでいる途中で安倍元首相の襲撃事件が起きてしんどかった。
前半は被災した場合の備え、後半は敵に殺されないための振る舞い方を解説している。日本人は災害になれていて備蓄もふつうにしているはずなので前半は特に目新しい情報はなし。後半は民間人なら無抵抗でいること以外にできることがないので救いがない。海外に逃げるにも日本人は英語が苦手なのでほぼ無理。日米同盟を強化してアメリカに守ってもらう以外の選択肢はなさそう。 -
ゲリラ攻撃を避けるには人の集まるところに行かない
銃を突きつけられたら抵抗せず、無抵抗なことを示すために武器を持ってないことをアピールするなら指刺してからゆっくり動く
ミサイルが飛んできたら低くして身を隠す
爆発から備えるには耳を押さえて口を開ける
銃撃があったらしゃがむ
移動時には徒歩で
スカーフなどで頭などの形を隠す
音と匂いを隠す
夜は強い光の影に隠れる
-
読了。
中国が堂々と台湾進攻宣言し、米中が本格的に鍔迫り合いを行う昨今。平和が当たり前ではない世の中が、すぐ其処にまで来ているのかもしれない。現在のアジアは実は世界の中でも軍事的緊張度が高いエリアであり、守るべきものが多い世代として、斯様な知識も必要かと思い購読。ミリタリーマニア向けのそれと異なり、極めてリアルな現実が示されているが、実際そうなったら意外と出来ることは限られるな…というのが感想。 -
この本のようなマニュアルが役に立つような事態にならないことを祈っておりますが、内容的には非常にためになりました。
-
これを実践しないといけないことにならないことを祈りますわ
