なぜか宇宙はちょうどいい: この世界を創った奇跡のパラメータ22

著者 :
  • 誠文堂新光社
3.18
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本棚登録 : 61
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416620380

作品紹介・あらすじ

この宇宙が誕生した瞬間、すべての物理法則は、生命にとって都合のいい世界になるよう、誰かが意図したかのように完璧に調整されました。

“宇宙の微調整問題”、それは、宇宙が誕生した瞬間、すべての物理法則は、なぜか生命にとって都合のいい世界になるよう、完璧に調整されているというものです。

例えば、この宇宙で真空中の光速度を表す物理定数[c]は299,792,458m/s(1秒間に約30万km)というパラメータを持っていますが、真空中の光速度がこの値であるという事実はわかっていても、なぜこの値になるのかということは理論的にわかっていません。
もっと小さくても大きくてもよかったはずです。
しかし、もしこの値がずれてしまうと、この世界の様相は大きく変わり、生命が誕生することはありません。

同じように、生命誕生には都合がいいが、
なぜこの値になったのか説明ができない物理定数や宇宙を規定する値がこの世界にはたくさん存在します。

本書は、そんな不思議なパラメータたちに焦点を当て、その法則の役割や、もしその値が大きかったり小さかったりした場合に、世界はどのように変化してしまうのかを豊富なイラストとともに紹介します。

物理定数や宇宙を規定する値は、一見とっつきにくいものばかりですが、それらの性質がわかるとより身近に感じられようになります。

感想・レビュー・書評

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  • 気になる!「宇宙の微調整問題」
    選んだ私は物理はチンプンカンプンですが、ゆるーいイラストをたよりに少しがんばって読んでみたいと思いました。

    ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC03672116

  • 440-M
    閲覧

  • 微調整問題と、様々な定数について。
    定数については、その概要と「もし、その定数がそのオーダーじゃなかったらどうなる?」みたいに紹介されています。

    個人的には、シミュレーション宇宙の考え方は大好きですw

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著者プロフィール

■松原 隆彦(マツバラ タカヒコ)
高エネルギー加速器研究機構、素粒子原子核研究所・教授。博士(理学)。京都大学理学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。
東京大学、ジョンズホプキンス大学、名古屋大学などを経て現職。主な研究分野は宇宙論。
2012年度日本天文学会第17回林忠四郎賞受賞。
著書は『現代宇宙論』(東京大学出版会)、『宇宙に外側はあるか』(光文社新書)、『宇宙の誕生と終焉』(SBクリエイティブ)など多数。

「2020年 『なぜか宇宙はちょうどいい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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