宇宙の誕生と終焉 最新理論で解き明かす! 138億年の宇宙の歴史とその未来 (サイエンス・アイ新書)

著者 :
  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797385502

作品紹介・あらすじ

始まりと終わり、宇宙の解明はどこまで?

宇宙論を専門とし、サイエンスZERO「徹底解説!
“宇宙の果て"に迫る」にも出演した新鋭の著者が、
宇宙の始まりから終わりまでを、ストーリー仕立てでわかりやすく解説。
テレビでは語られなかった宇宙のさまざまな謎や疑問、そのすべての解答がこの本に!!

感想・レビュー・書評

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  •  あまりのスケールの大きさに眩暈がしました。現在とかけ離れた遠い過去の宇宙にはピンと来ませんでしたが、第4章『宇宙の進化』の「12 太陽系が生まれる」から実感が湧いてきました。哲学すら感じてしまいました。
     現在の科学技術では分からない所を、ハッキリと「分からない」と書いているのに、著書の松原隆彦さんの誠実さを感じました。
     名古屋の「水の宇宙船」 が凄い!

  • なるべく専門的な解説にならないように配慮されていると思います。
    が、個人的には難しい部分もそれなりにありましたw

  • 「宇宙」は想像を絶する世界という表現では全く表現が追いつかない世界で、ただただ呆然としてしまう。この本のおかげで、これから夜の星々を眺める時は今までとはまた違った感じで眺めることができそうだ。
    あまりにもものすごい世界なので、ちょっとだけ本からピックアップするにとどめたい。

    〈本から〉
    太陽が直径10cmとすれば、太陽にいちばん近い恒星(プロシキマ・ケンタウリ)はタイ王国のどこかにあるビー玉に相当する(日本から見て)。

    宇宙は138億年前に始まった。(略)
    1年を1円の厚みである1.5mmとしてみよう。138億円分の1円玉を積み重ねていくと約2万kmにもなる。これはちょうど地球を半周する距離で、北極から赤道を通過して南極に到達する。つまり、1年に1.5mmだけしか動かない極端に遅い歩みでも、138億年経てば地球を半周してしまうほどの時間なのだ。ちなみに、同じスケールでは人間の一生は10~15cm程度でしかない。

    宇宙カレンダー
    (略)
    ビッグバンの時刻を1月1日0時とし、現在の時刻を12月31日24時とする。(略)宇宙カレンダーの1秒は、現実時間の約438年に対応する。(略)
    12月30日の朝6時半ごろ、巨大隕石がユカタン半島に衝突して地球環境を激変させた。時を同じくして恐竜を含む大量の生物が絶滅した。(略)
    人類が誕生したのは、大晦日の夜になってからだ。12月31日21時ごろに猿人が誕生し・・(略)。
    宇宙カレンダーでは人の平均寿命は0.2秒にしかすぎない。(略)

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著者プロフィール

■松原 隆彦(マツバラ タカヒコ)
高エネルギー加速器研究機構、素粒子原子核研究所・教授。博士(理学)。京都大学理学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。
東京大学、ジョンズホプキンス大学、名古屋大学などを経て現職。主な研究分野は宇宙論。
2012年度日本天文学会第17回林忠四郎賞受賞。
著書は『現代宇宙論』(東京大学出版会)、『宇宙に外側はあるか』(光文社新書)、『宇宙の誕生と終焉』(SBクリエイティブ)など多数。

「2020年 『なぜか宇宙はちょうどいい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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