ふたり

著者 :
  • 世界文化社
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本棚登録 : 140
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418115068

感想・レビュー・書評

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  • 仕事に追われうつ病になった透と、婚約を破棄され一人で生きていくと決めていたひかる。
    ジャズナンバーのかかるコンビニでふたりは出会う。

    暖かく切ないラブストーリー。
    第1部は、読んでいるのもくすぐったくなるような、甘いふたりの様子。
    第2部からは、あれ?と思わされる、5年後のふたりの様子。
    気づいてからは、終わりが来るのが嫌だなと思いながら読みました。

    ふたりぼっちだった透とひかる。
    最後には、健太を含め、多くの人に囲まれた『キャットミント』になっていましたね。
    素敵なお話でした。

  • 読んでいて、自分の傍にいる大切な人をすごくすごく大切にしたくなる優しい本。
    読んでる期間がとても幸せだった。
    のと、最後の二章分がとにかく泣いた!
    小手毬るいらしい世界観とモチーフで、ある種小説ならではなんだけど、とても素敵な作品だった。

  • 最後のお手紙でウル(゚ーÅ) ホロリとなった。
    2014.5.14

  • ハードワークからうつになり、人とかかわることが怖くて夜間の工事現場の仕事をはじめ、
    昼間のアルバイトに変わるとき、怖さでいっぱいになっていた気持ちがよくわかった。
    そこで強くやさしくあった女性はすばらしい。

    作中に何度かはいっていた手紙のやりとりがよかった。

    男性側からの視点、女性側からの視点、という展開の仕方がおもしろい。

    ふたりのあいだに起こるまさかの出来事は、それをはっきりとわからせることなく進み、
    彼からの手紙で終わらせたところは「そうきたか!」となった。

    つらいとき、人とのつながりは偉大で、そこには思いやり、心遣い、やさしさなどが
    気持ちが枯れない泉のようにある。
    ”永遠”のあとに読んだこの作品は、るいさんらしいといつもより一層思った。
    やわらかな心にふわりと入り込んでくるストーリー、そして切なくて仕方がないのだ。

  • 恋愛小説。


    前半は、甘ったるいテイストだったのが、後半からは、感じが変わります。
    最後は、前を向く元気をもらえます。

    作中は、主人公たちがジャズ好き設定なこともあって、ジャズの曲が目白押し。
    聞いてみたくなります。

  • 感情が一気に潤った。
    儚げな2人だなと思って読んでいました。すっーと通り過ぎるように読めるお話。ラストは泣いちゃいました。こんなに思いあえるふたりになれたらいいな。

  • 久しぶりにぐっときた、恋愛小説。
    最初はべた甘な感じだったので、ずっとこんな感じで
    進んでいくのかなぁと思っていたら違ってました。

    途中から、少し雰囲気が変わって気になる気になる…

    透とひかるの出逢いのシーンがすき。
    こんな風に運命以外の何物でもないと思えるような人に出逢えるなら、自分ももっとストイックに
    恋愛をしていきたいけどなぁと思う。笑

    最後はやっぱり泣きました。
    こんなふたりを引き裂かないでほしかったくらい…

著者プロフィール

1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。ニューヨーク州在住。
『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。主な著書に『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』(講談社)『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)ほか、主な児童書に『心の森』(金の星社)『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)『シナモンのおやすみ日記』(講談社)など多数。

「2024年 『新装版 まほうの絵本屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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