独占志願宣言。 (リーフノベルズ)

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  • リーフ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434037566

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  •  その笑顔は、天使の微笑みとまで噂される美貌を持つ沙也。そんな沙也は全寮制のお金持ち学園の高等部1年生であった。
     そんな見た目は天使のような沙也だったが、中身は実は天使どころか辛辣・毒舌。けれど、それを知るのは一部の悪友だけ……の極秘情報だった。自分の美貌をうまく使いながら、世間をいいように欺いて生きる沙也だったが、そんな沙也にも苦手な人物がいた。
     それは、中等部からずっと一緒の部屋だったカタブツの巽巳。
     巽巳には、沙也の得意とする微笑みもまったく通じず、痴漢から助けてもらったもののことあるごとに巽巳に声をかけられ、生活を監視されているような気分になるわ、説教されるわ……で、最悪の毎日!
     ついに、たまりかねた沙也は、仕返しに巽巳を困らせようと色仕掛けでからかうことにした……ところが、逆にファーストキスを奪われ、更に、これからもキスをすると宣言されてしまう。

     こちらも前作の「王様はいつも不機嫌」と同じように、美しく手に入らない物なんてないような見かけをしているくせに、恋にだけは不器用な男の人の話。
     相変わらず「好きだ」とちゃんと伝えてないのに、身体の関係だけを進めてしまう二人。
     でも、こっちの方が全然、ましだと思います。
     巽巳はちゃんと伝えてたはずなのに、沙也がちゃんと意味を理解してなくて、忘れちゃってた……というより、夢だと勘違いしてただけなんだもの。
     いけいけな沙也と、堅物な巽巳、という組み合わせはそれはそれでバランス的にはいいのかもしれないですね。
     実は、まじめな顔して計算高い巽巳がすてきだと思いますが、やっぱり真面目な巽巳は最後にはちゃんと沙也にはネタばらしするところがさすがだと思います。何となく、やっぱり正直なのが一番得なような気もしますね!
     応援したくなるカップルだと思います。

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