- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434147241
感想・レビュー・書評
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廃墟紹介のテレビ番組のロケで、タレントを含む九人が無人島を訪れた。
採掘で栄えた島には住民達が無尽蔵に改築を繰り返した集合団地が廃墟と化し残されていた。
行程は順調だったが「お前達は島から生きて出られない」ADの携帯に突然謎の人物から動画メールが届き…。
迎えの船は翌日の夜まで来ない。無人島に閉じ込められた九人は生き延びる事が出来るのか?
よくある設定でしょうが、だからこそ期待値も高まります。クローズド・サークルものだと思いっきり分かりやすくベタな方が好きなので、そういった面では少し残念に感じました。
テレビ局のクルーということで、絵的に映える残酷かつ美しい場面があっても良かったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いわくつきの「出られない島」で、1人また1人と死んでいく。死の恐怖と互いへの疑心暗鬼に苛まれるメンバーたち。猜疑。狂乱。嘘。裏切り。涙。思惑。絶望。エゴ。
テンプレどおりのクローズド・サークルである。だがこの「テンプレどおり」が、いかに稀少であることか。
謎解き部分はしょせん小ネタの繋ぎ合わせだし、それらを繋いでいる大ネタが、人によっては始球式ものの反則ワザ。そこがどうしても許せない、という人がいるのもわかる。
だが、ギスギス系37564クローズド・サークルに飢えているなら、騙されたと思って読んでみるのも悪くない。本格的なトリック&ロジックなど、閉鎖空間で人死にが出る「だけ」の他作品に任せておけばよいのだから。
37564は見たいがラノベも勘弁、という向きにお薦めしたい。ものすごい名作傑作ではないが、最低線はクリアしている。厨二的な「デスゲーム小説」ではなく「クローズド・サークルもののミステリ」と呼んで、いちおう差し支えはないだろう。
2016/6/30〜7/1読了 -
はるおすすめの椙本さん。
カンボジアの空港で熟読してしまった。