- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434165139
感想・レビュー・書評
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「二度とないもう一つの“永遠の夏休み”」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/detail?rgtn=094553詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夏休み、小学6年のユウタにおきた不思議な、そして忘れられない体験。
蛍というのは、人間をロマンチストにさせてくれますね。誰もが大切な人へと想いを馳せるのではないでしょうか。
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『虹色ホタル』(通称ニジホタ)は『からくり夢時計』(通称ドリクロ)(初版発行2008年11月)より1年前に発行(初版発行 2007年07月)された川口雅幸氏のデビュー作。交通事故で父親を亡くした小学6年生のユウタが、夏休みにかつて父親とカブトムシ取りに来たことのある山奥のダムで三十年以上前にダムに沈んだはずの村へとタイムスリップし少女サエコに出会う。前作のニジホタと後作のドリクロを読み較べると両作品を細かい部分で差別化しつつ丁寧に描きこんだ作者の工夫が随所に見られ二度美味しい。読者一人ひとりにとっての原体験とも共振する挿話の巧みさはあの重松清以上かもしれない。ストーリ-テリングのみならず、「儚い命」と「出会いの奇跡」の象徴として使われる『蛍』の情景描写もきらきらと実に瑞々しくそして美しい。夏休みに本書のような良書を小中学生が手に取れば、読書嫌いや活字離れも解消するのではなかろうか。
「長く生きられないから・・・早く運命の相手を見つけたくて一生懸命光るの。だからあんなに綺麗なんだよ。」
「どんなに楽しい思い出を作ったって、どんなに親しい仲になったって、結局は最初から無かったことになるって。それでもいいから『今』という時間を大切にしようって。」
「あっちの時代に戻ったら、いつか・・・見つけてくれるって、約束して」 -
主人公が過去に行ってしまうというとてもおどろく場面から物語は始まります。けれど、その出来事のおかげで、主人公の心は、少しずつ成長していくのです。そこがとてもおもしろいです。
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タイムスリップ大好き(*´ω`*)
タイムスリップした2人の友情が
とっても感動的!
同年代なので、同じ目線で読めて
とっても良かったです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
もっと川口さんの作品、
読みたい! -
いいんだけど、感情の盛り上がる場面のない、平坦な物語だな・・・と思っていたら、最終章で大満足。前にあったことがあるような気がする人は、前世でも縁があったのだということ、信じていても実感はできなかったけど、ああこういうことなのか~と腑に落ちました。