人はなぜ神経症になるのか (アドラー・セレクション)

  • アルテ
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434193330

作品紹介・あらすじ

人はなぜ神経症になるのか、どうすれば神経症は治療できるのか?豊富な症例の検討を通じて、神経症の根底にあるライフスタイルを明らかにする!

感想・レビュー・書評

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  • 「優越性」をどの方向に向けるかという点が、一般的にみて健全な人となるのか、神経症になるかの境目……と、一言で言えばこういうことだろう。詳細は本書にて。

    他の(割と新しい)本などで既に色々な知識を得ていたのでスムーズに読めたが、もしこれが私にとって1冊目の本だったら、私の能力ではなかなか理解が難しかったろうと思う。

    まず100年も前の研究結果であり、現在では(それほど躍進的ではなかったとしても)さらに研究が進んでいるわけだから、あくまで「当時はこういうことが言われていたのだな」と参考程度に留めるまでで良さそうな気がする。

    それから、翻訳が読みづらい。原文に忠実だということなのだろうが、特に1文が長くなるととたんに読みにくさが増す。翻訳文を読みなれている人であればなんともないのかもしれない。

    他の読みやすい本から入って、アドラー心理学の大元はどうだったのかと気になった場合に読むにはおすすめしたい。

  • アドラーが実際にカウンセリングしてきた事例を個別に紹介しながら、神経症の説明をしている。

    ある程度具体的な事例を紹介しているのだが、そこから神経症になったという経緯はわかるが、どうしたらよいのかの対処はわかりにくかった。

    人間が社会生活の中で必ずあたる課題を超えるためのライフスタイルに神経症は発生するとあるが、そうだとして、そのライフスタイルをどう変えればよかったのか、どう変えられるのかについて府に落ちるまではいかなかった。

    そもそも、そんなに簡単にHowTo的に解決できるものではないのだろうが。

    第一子と第二子の話は、自分の子供たちのことを観ていて、なるほど~と思わされるところはあった。

  • ★2014年6月28日

    『嫌われる勇気』を読んで以来、アドラー心理学の本を読み続けているが、解釈ではなく、そもそもアドラーが何を言っていたのか知りたくなり、翻訳本を読むことにした。すると、『嫌われる勇気』で理解したと思ったことが、実はかなり浅薄で、アドラーが本当につかんでいたもの…治療に使っていた技術や認識…は、少し違うニュアンスのところにあるとの確信を得た。本当のところを知りたい人は、読みやすい言葉やお手頃価格、アマゾンの星の数に惑わされることなく、こちらに進んでみるのがよいだろう。

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著者プロフィール

1870年‐1937年。
オーストラリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイトおよびユングとともに現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立し、個人心理学を創始した。実践的な心理学は、多くの人々の共感を呼び、アドラーリバイバルともいうべき流行を生んでいる。

「2022年 『人間の意味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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