灰色のマリエ (1) (レジーナ文庫 レジーナブックス)

著者 :
  • アルファポリス
4.22
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本棚登録 : 48
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434213090

作品紹介・あらすじ

辺境の町に住む、働き者のマリエ。ある日突然、幼い頃から憧れていた紳士に自分の孫息子と結婚してほしいと頼まれる。驚くマリエだったが、彼の願いならばとその話を受けることに。孫息子であるエヴァラードが住む王都に向かうと、紳士に瓜二つの彼から、こう言い放たれる。「この婚姻は祖父が身罷るまでだ」。そうして偽りの結婚生活が始まるが、エヴァラードは常にマリエに無関心。しかも自分以外の女性の気配もあって……。だが、マリエは妻としての役目を果たそうと家事に勤しむ。そんな風に過ごすうちに、エヴァラードの態度が次第に変わっていき――? 偽りの結婚から始まるラブストーリー。 文庫だけの書き下ろし番外編も収録!

感想・レビュー・書評

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  • マリエの視覚は正直に区別する。
    親しみをもつもの、もたないものを、色彩によって。
    急遽、彼女の夫となった不誠実で遊び人なエヴァラードは、マリエにとって灰色の男だった。お互いへの愛はなく、打算から始まった結婚生活。 楽しめました。
    いや、まだ上巻なのですがこの時点でもうおもしろい〜〜!!

    エヴァラード、愚かな男!ってなっていたけれど、嫌いじゃないよ。マリエに無自覚に恋して内心めちゃめちゃにされている様は読んでいて思わずにっこり。それが成人男性のすることか、と思いながら小学生男子ムーヴしちゃうの、嫌いじゃない。むしろヘキでもある。まぁ、マリエからしたら「なんでこのひと怒ってんの?」だし、エヴァラードの行動はまったく褒められたものではないんですがね。愛人やらマリエへの非礼のツケは下巻で払ってくれるでしょう。

    それにしても食事の描写がいい。

    読んでいる最中、わたしはグルメ小説を読んでいるの…?ってなっちゃった。かぼちゃのポタージュ、よく煮込まれて柔らかな牛肉、焼き立てのパンに溶けて染み込むバター。はぁ〜〜おなかがすく。二人のロマンスとおいしい食事を拝むため下巻に行きます!

  • ヒーローがな、結婚後も愛人と関係もってるのはいかんともしがたい。こいつ、数発殴られてもいいと思うのだけど。どうよ? あらすじを見るとジャクリーン・バードが書くハーレクインのよう。いや、バードだけじゃなくRシリーズによくありがちだけどwペニーさんもこんなの書いてた気がするな。姑や小姑も嫌味なだけで陰険なことをしないからダイアナやフォックス作品よりは安心。ただ、あの愛人が次巻でどんな卑劣なことをするか!?その結果ヒロイン死にかけて、ヒーロー枕元で懇願←看護師に出ていけ言われるwまでセットで想像してますw

  • 亡くなった祖父の友人と親しくなり、その人の孫と結婚することになったマリエ。しかし、彼は自分のことを家政婦のように扱い、目に触れるなという。面白いとは聞いていたと思うのですが、ほんとにわたしにぐっとくる設定だった!無視された男前がいらだつところ、はまるわ〜。家政婦扱いされたマリエちゃんが(実際そうだけど)、「ならいっそ妖精さんに!」と思うところが楽しくて好きです。トーンが淡々としているところが好み。続きが楽しみです。

  • 書き下ろし番外編に釣られて文庫買っちゃった系。ほぼ自傷行為に違いエヴァラードさんの挙動が相変わらず楽しい番外編でしたな。

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著者プロフィール

2014年、アルファポリス第七回恋愛小説大賞で「灰色のマリエ」が読者賞を受賞。出版デビューに至る。

「2018年 『閣下、この恋はお仕事ですか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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