扉の向こうはあやかし飯屋 (アルファポリス文庫)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 39
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434269660

作品紹介・あらすじ

フリーペーパーのグルメ記事を担当している若菜。恋人にフラれた彼女は、夜道で泣いているところを見知らぬ男性に見られ、彼が営む料理店へと誘われる。細い路地を進んだ先にあったのは、なんとあやかしたちが通う不思議な飯屋だった! 最初は驚く若菜だったけれど、店主の古橋が作る料理はどれも絶品。常連のあやかしたちと食事を共にしたり、もふもふのスネコスリたちと触れ合ったりしているうちに、疲れた心が少しずつ癒されていき――?

感想・レビュー・書評

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  • 妖怪が出てくる必要性はあったのかなという気がしますが、おいしい料理で若菜が癒されていく様子にほのぼのします。若菜の食べっぷりが良くて料理が作りたくなります。

  • 美味しそうで優しいお話。ヒロインの思考回路が理性的で好感が持てる。

  • あやかしばかりが集うご飯処に迷い込んだら、気絶だけで済むだろうか。
    幸いいいあやかしたちばかりで、寧ろ主人公は常連にまでなる。
    あやかしのためのご飯屋という設定は何だかほっこりできてよかった。
    寧ろ生き辛いというか殺伐としていたのは主人公周辺、即ち人間世界の方だった。

    特に主人公が恋愛面でいい経験をしていないから。
    元カレに二股かけられてフラれ、後輩社員には恋愛面で首を突っ込まれ。
    この後輩社員だけが個人的にはどうも最後まで苦手で彼女の登場シーンだけは読むのに苦労した。
    自分の価値観押し付けてくるのは本当に勘弁。
    心配してのことだし、いい子なんだとは思うが、正直自分のようなタイプとは相性が悪すぎる。
    だからお店にまで押しかけてきた挙句に記憶消される展開はグッジョブと思ってしまった。
    申し訳ない。

    その分、あやかしたちに癒されたり諭されたりすること多数。
    特にマリアンヌさんの言葉には至言が多かった。
    マリアンヌさん語録を作りたいくらい。
    懐深く、苦手な後輩ちゃんの言動も「ま、いっか」で流せる大人になりたいものだ。
    ということは、いい年こいて、こっちはまだ子供か。
    それはそれでショックだ。

    店長の古橋さんとの恋模様も勿論気になったが(バレンタインでの彼の突っ走りっぷりは可愛かった)主人公の今後のことで上手くいかず……これで終わりかと思っていた先の展開はよかった。
    何て便利なお店なのだ。
    一度繋がった縁はそう簡単に切れるものではないらしい。
    主人公にとってこの良縁が末永く続くといいのだが。

    後、スネコスリなど可愛い系のあやかしがいる中、自分の一押しマスコットはお化け提灯の明野さんということを明言しておく。
    忠犬みたいで可愛かった。
    ビジュアルは一つ目だけど。
    犬と言えば古橋さんも犬っぽかったけど。
    要は犬好きか、自分は。

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著者プロフィール

福岡県在住。2017年「こんこん、いなり不動産」(マイナビ出版ファン文庫)で書籍デビュー。2019年「扉の向こうはあやかし飯屋」がアルファポリス第2回キャラ文芸大賞特別賞を受賞。

「2020年 『扉の向こうはあやかし飯屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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