創造の狂気 ウォルト・ディズニー

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (618ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478001813

作品紹介・あらすじ

ミッキー生みの親、実は「嫌なヤツ」?ディズニー社の全面協力を得ながら、同社の検閲を受けずに出版されたウォルト・ディズニー伝の決定版。過度に美化することも、過度に否定することもなく、その業績の偉大さと人間としての弱さを冷静に描いた書。2006年ロサンゼルスタイムス出版賞伝記部門大賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • 貧しい幼少期、戦争、アニメーション映画『白雪姫』、また戦争、ディズニーランド、万博……とにかく、『白雪姫』で有名になったあとは左団扇な人生かと思っていたが、こんなにも不安定で波瀾万丈とは思わなかった。

  • あらゆる世代の人々に浸透しきっていて当たり前のような存在。

    でもあんまりウォルト本人の事は知らなかったりするし、いつの時代からミッキー達がいるのかも知らなかった。

    そういう前提で読んだこの本はかなり衝撃だった。

    ディズニー兄弟の関係は本田宗一郎と藤澤武夫の関係に似てる様な気もする。

    自分の頭の中を実現させようとするウォルトとその周りの環境を何とか整えるロイ。仲違いも多かったけど、よいパートナーだったのかな。

    ウォルトの執着心は凄まじい。あれ位のものだったから、今も残ったのかもしれない。

    あと、これを読む事でぼんやりしていたアメリカというものの輪郭が少し見えると思う。

  • ウォルト・ディズニーの生涯を書いた伝記。
    とにかく長かったが、読み終えた。

    決して素晴らしい人間だとは思えないが、映画を作るにも、パークを作るにも、理想が頭の中にあり、それを実現させたいと言う強い思いを持った人だとおもった。
    間違いなく偉人だと思う。
    スティーブ・ジョブズと重ねてしまう。

  • これを読めば一度や二度の失敗が苦にならなくなる。

    ウォルトは、そう少なくとも100回以上は失敗を重ねている。これを知った時、自分はちょっとやそっとの失敗では驚かなくなった。

    ディズニーの伝記は少なからずあるが、その多くは負の側面についてあまり語っていない。

    本書はディズニー家に許しを得、取材に7年かけた詳細かつきわめて客観的に書かれた信頼度の高いものであり、その内容の高さは類を見ない。
    また2006年にはロサンゼルスタイムスから伝記部門大賞を受賞した。

    恵まれない幼少時代。会社を立ち上げても金策に悩まされる毎日。スタッフの離反、裏切り。第二次世界大戦勃発での経営危機。テレビ局や映画配給会社との対立。スタジオ運営を巡っての兄との確執。

    しかし彼は持前の明るさで自らを鼓舞し、仲間を勇気づけ難局を何度も乗り切っていく。
    しかしその陽気さとは裏腹に、意に沿わない社員や要求に応えられないアニメーター達を、容赦なく切り捨てていく非情な一面も覗かせる。

    成功とはどんなことがあっても諦めず、最後までやり遂げた者のことを言うのだろう。彼を見ているとそう思えてくる。

    誰もが予想しえなかったアニメーション映画とテーマパークの両立。
    しかし彼にとっては地上でのユートピアを作るという、夢の第一歩でしかなかったのかもしれない。

  • ウォルトディズニーの生涯を描いた一冊。本の厚さにまずビックリする程、その内容はとても深い。

    ウォルトディズニーが生まれてから、死ぬまでの人生に興味を持ったのは、ウォルトディズニーという人物は知っていても、どんな人生でディズニー帝国を作ったのか?を知りたったからだ。

    誰もが知ってるディズニーランドとミッキーマウス。それがどのように生まれたのか?知りたくて仕方がなかった。

    彼の人生は波乱万丈というか、上下を繰り返しながら上に登っていく。驚きはたった9年しか、彼はアニメーションに関与していない。それ以外は他の監督に任せているからだ。

    今では誰もが知るシンデレラや不思議の国のアリスは、映画としては失敗作だった。のちに再上映やテレビなどで成功に導くわけだが、映画ビジネスが当たるか当たらないか?という一本一本が勝負である事がヒシヒシと伝わる。

    ピクサーの本でもあったけど、一回当たっても次に当たる保証はどこにも無い。しかし世間は、それを超えるように求めるわけだから大変である。

    ディズニーワールドはウォルトディズニーが亡くなってから完成した。彼が創りたかったのは、ゼロからの街だった。と聞くと、商業施設で終わっている点は希望通りではないけれど、すべてを回り切るには1週間かかるという点は、まさに街そのものだ。

    ここまで彼を突き動かしたのは、すべては彼の創大なビジョンだ。本田宗一郎しかり、スティーブ・ジョブズしかり、名を轟かせる経営者にはそれがある。何がなんでもやり遂げるんだというビジョンがある。

    自分はどうなのか?と問わされる一冊であった。

  • ウォルト・ディズニー。言わずと知れた世界的クリエイターの生涯を明らかにする。ミッキーマウスやドナルドダックの誕生秘話やディズニーランドの創設、従業員との確執等々、等身大の姿を描き出す。

    第1章 逃避
    第2章 めげない男
    第3章 ワンダーランド
    第4章 ミッキーマウス
    第5章 カルト集団
    第6章 突飛な思いつき
    第7章 芸術の息吹
    第8章 ふたつの戦争
    第9章 自分探し
    第10章 丘にそびえる都市
    第11章 ユートピアへ向かう

  • 現実からひたすら逃げ続けた彼を多方面からしっかり見据えることのできる本。

  • 子供の頃からの行動力に脱帽した。そして何度も挫折を乗り越える精神力にも。経営者云々というより一個人として手本となる。

  • 面白かった。前半部分は、映像を探してそれを見ては、読み進めた。

  • 事例モデル : ウォルト・ディズニー
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