戦略学―立体的戦略の原理

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478006078

作品紹介・あらすじ

クラウゼヴィッツ、リデル・ハートから、新古典派経済学、競争戦略論、資源ベース理論、行動経済学、取引コスト経済学までを解説。

感想・レビュー・書評

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  • 立体的な戦略立案するには?

    →知性的世界、心理的世界、物理的世界の3つがある多元的実在世界を対象として戦略を展開すべき
    取引コストが存在する世界では、競合企業より優れた新商品を開発しても、自社商品が売れる保証はない
    取引コストを操作するには、
    1.取引状況の不確実性や錯綜性
    2.取引頻度
    3.資産特殊性を変える

  • 「物理的」「心理的」「知性」という3つの観点で、クラウゼビッツ、リデルハートからポーターやブルーオーシャン理論など過去の様々な戦略論を解説しながら、「キュービック・グランド・ストラテジー」を論じています。

    著者のいつもの「プロスペクト理論」や「取引コスト理論」もあります。

    今回は、「SONY v.s. 任天堂」のゲーム戦争やロンメルの戦略が面白買ったです。

    「キュービック・グランド・ストラテジー」を使ってビジネス事例を分析して欲しかったと思いました。

  • 経営戦略論について悩んでいる人は読んでみるとよい。特に、ポーターの著作ややRBVなどの基本書を読了した人にとって、とてもいい勉強になる。

  • 戦略学ということで、数多くの戦略という形が載っていた。
    少し難しい部分もあったが、内容的には充実していた。

  • ト、2010.5.16

  • 戦略とはどんなことがあるか教えてくれる本。
    いろんな戦略が掲載されており、戦略とはを知るには良かったです。

  • 検討中・・・

  • 以下の3つの軸から立体的な観点で戦略をたてようといった感じ。カール・ポパーの考え方を元にしてるという。
    物理的世界への直接アプローチ戦略
    心理的世界への間接アプローチ戦略
    知性的世界への間接アプローチ戦略
    軍事的なものから経営的なものまで実例が挙げられている。防衛大学校ではこんな講義が行われていたのかな。

  • この本はカール・K・ポーパーの影響をうけて、物質的世界、心理的世界、知識世界を一まとめにした経営戦略を探る本です。
    この手の入門書としてはわかりやすくてよい

  • ■戦略学
    A.グラセヴィッツ:一元的世界観。直接アプローチ。リデル・ハート:二次元的世界観。間接アプローチ

    B.物理的に優れた性能や機能を持つパソコンを作ったとしても、それだけ売れるとは限らない。むしろ人々はパソコンに付属しているブランド・イメージ、デザイン、スマートさといった無形なものに惹かれている可能性がある。

    C.バーニー:Value(価値).Rarity(希少性)Imitability(模倣可能性)Organization.価値を創造し、かつ希少であり、そして模倣困難なケイパリティを、組織が有効に活用できるならば、企業は持続可能は競争優位を獲得することができる。

    D.人間の心理的世界には「レファレンス・ポイント」がある。

    E.現状維持行動の打破:例デパート)デパ地下には、実は何を買いたいかがわかってない人が意外に多い。こういった客に対しては、既存商品を保有し続けること(現状維持)がマイナス状態、つまり損をしていること強く印象づけるように説明するとよい。そのなかで、試食というのは興味深い戦略である。試食によって顧客が美味しいと感じれば、これまで購入していた商品に満足していた自分が、実はマイナスの状態にあったことを認識する可能性が高い。

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著者プロフィール

慶應義塾大学教授

「2016年 『組織の経済学入門〔改訂版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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