50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016299

感想・レビュー・書評

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  • 2年連続赤字レストランを改善する話。
    標題の結論としては、50円のコスト削減の方が限界利益率が上がる。

    限界利益とは会社が生み出した付加価値そのもの。それを高いものを売れば儲かる。
    人件費削減だけではCVP分析の固定費を下げて利益が出やすくなる。
    ただそれは会計上だけのことで実態の営業は厳しくなり、売上高そのものが下がる危険性がある。

    コスト削減ばかりに主眼が行き、サービスが悪くなると変動費が減るがそれもまた売上高が結果的に下がる危険性を伴う。
    アンケートボックスで顧客の声を聞き改善していた。

    改善策としては、変動費のムダを削減する(材料のロスを減らす)
    ムダな在庫を保有しすぎないようにする(在庫を早く資金に変えて回転させる)
    赤字覚悟でも客寄せメニューを導入する(本では昔に仕入れた高級食材が賞味期限切れになりそうなため打ち出したお得メニューがあるという特別な状況であった。
    期限切れになりそうなら、限界利益率は低くとも広告宣伝のために出してしまったほうがいいということ)

  • 他の方の評価は低いですが、管理会計の素人である自分にとっては、基本を押さえるためには、有益でした。
    確かに内容的には、1時間程度で読了できるくらい平易でしたが、管理会計だけでなく、バランススコアカード(BSC)の考え方を取り入れ、顧客志向で課題解決に迫る姿勢は、なかなかリアリティでした。
    人は、なかなか自分の立ち位置での視点で考えてしまいます。"顧客志向"を具体的に思考して、行動に落とし込むことの難しさを感じました。

  • 図書館

  •  確かに読みやすくてよくわかる。ただ本の中でも書かれているように実際の事業をするのと紙の上での知識は同じではないと思う。

     まあ、それを加味しても小気味よい経営本は読んでいて楽しい。

  • 読みやすい
    小説仕立て

  • 会計シリーズ。餃子屋フレンチとそんな変わらぬ。次はBSCに着目してみよう。

  • 20150220

  • 顧客視点と業務プロセス改革 実践編って感じかな。
    できすぎなストーリーだが、こういう本をたまには読んで意識するのはいいことだ。

  • 20150216終了。まぁ、すぐに読める。利益ポテンシャル他。バランススコアカード BSC。

  • ベストセラーとなった「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」シリーズの続編です。

    今回も、物語仕立てになっており、また図表も各所に盛り込まれ、読みやすく分かりやすい内容となっています。

    会計の本というとなかなか理解するのが難しいものが多いですが、ドラッカーの「顧客を創造する」という理念と管理会計の考えを使って、主人公菅平ヒカリの目を通し噛みくだいて頭に入ってくるようになっています。

    全体を通して使われているのがバランススコアカードです。バランススコアカードとは「財務の視点」「顧客の視点」「業務プロセスの視点」「学習と成長の視点」の4つの視点から戦略を練り、行動を起こすことです。

    どれか一つ欠けていてもダメで、バランスよく進めていかないとうまくいきません。

    この本の題名となっている「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?」の答えも当然ながらでてきますが、それは読んでからのお楽しみです。

    物語仕立てのビジネス書の登場人物には、共通点があるように思います。(まったく勝手な解釈ですが)

    まず『主人公』―女性が多い、知識・経験は少ないがそれを補う一生懸命さがあり、ちょっとのことではへこたれないタフな性格。学習意欲も高く、ドンドン問題を解決し前へ進んでいく。

    『指導者(上司・先輩など)』―主人公にアドバイスを送る人。人生経験豊富で、主人公の現在の成長段階・環境を理解し、そのレベルにあった適切な助言を与えてくれる。少し高飛車な感じの人が多い。

    『敵』―目に見える敵だけでなく、問題であったり課題であったりもします。そして敵は外にいるとは限りません。内部、自分の仲間だと思っていた上司・同僚も敵になることもあります。

    『周りを囲む人々』―同僚・後輩がちょっとしたヒントを与えるなどして主人公を盛り立てます。

    とまあ、全部がこのパターンに当てはまるとは限りませんが、今まで読んだ中ではおおむねこのような感じの物語が多かったように思います。

    また、ちょっとした謎があったり、脇役のキャラが立っていたりすると物語がさらに盛り上がりますね。

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著者プロフィール

公認会計士、税理士、大学院教員(管理会計)。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。現在、経営コンサルティング、会計システムの設計・導入指導、講演活動を行っている。
ベストセラー『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』(ダイヤモンド社)、『ドラッカーと会計の話をしよう』(中経出版)ほか著書多数。
家計も会社経営も目的は同じで、「お金」はそれに振り回されるのではなく、「満足度の高い人生」を送るために使うべきだと説く。目から鱗のアイデアとアドバイスが好評。

「2022年 『正しい家計管理 長期プラン編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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