仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478028445

感想・レビュー・書評

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  • 仮想通貨が未来を変えると断言!
    まぁ今ならそれほど珍しい言説ではないけど、ちょっと待ってほしい。この本が発刊されたのは2014年6月なんです。
    3年半前ですよ!
    未来予測がバッチリ当たっているし、ビットコインは始まりにすぎないことを、この時点で断言してるのスゴい。
    ただ情報は古め。最新の本と合わせて読みたいし、預言者として価値あり。

  • 新技術のどの要素が、これまでの通貨の使われ方を本質的に変える可能性があるのかを大枠で掴める。私には難しくて理解できない部分もあり。

  • なかなかわかりやすい。色々読み飛ばしても、ビットコインのことを知るには良い本。

  • やっぱり分かんない笑
    送金することもあまり無いし、通販はクレジットカードで間に合うし。
    仕組みやメリットは理解出来たが、そのメリットが自分には享受されない時点で、関心無し。
    とはいえ、今後の進化には注意を払いたいですね。

  • 仮想通貨の可能性について書かれている書。
    仮想通貨の最大のメリットは送金に手数料がほとんどかからないことである。
    日本では銀行が発達していて送金手数料もまだ安いのだが海外では一般的に送金
    手数料は高いので仮想通貨が代替手段として脚光を浴びている。クレジットカードの
    場合は店舗側に手数料がかかってしまう。
    現在全世界でビットコインを受け付ける店舗は約4000ある。内アメリカが1600ある。日本ではわずか26。
    手数料は0.01BTC(5ドル程度)以上なら無料。それ以下では場合にもよるがおおよそ5円程度で済む。
    ビットコインはきわめて理解しがたい仕組みで運用されている。
    ①電子署名を用いてビットコインを送ること。
    ②取引をP2Pネットワークで維持するブロックチェーンに記録すること。
    ③改ざん防止のためプルーフオブワーク(POW)の計算を課すこと。
    革命的なアイデアは③である。
    電子マネーとは全く違う。
    管理者がいない取引である。
    ビットコイン以外にも多くの類似コインが存在する。
    200を超えるものがある。
    仕組みを少しずつ変えている。
    なのでそれぞれに利点があり将来ビットコインが残るのかどうかはわからない。
    現在ビットコインはPOWの計算に10分程度要するので手続き後確認がとれるまで
    10分程度待たなければならないがそれを短時間ですましたものもある。
    リップルというものは円で残高を持ちドルで送金するといったことを瞬時に
    出来ることで注目されている。
    ケニアなどの銀行が発達していない国では(銀行口座は10%以下の人しか持っていない)エムペザという携帯電話を介した送金システムが主流を占めている。
    (携帯電話普及率は70%)
    仮想通貨が発達すると最も影響を受けるのは金融機関。
    なぜなら手数料収入で儲けていたから。
    仮想通貨が発達すると小規模の店舗や個人が有利になる。

    以上非常に将来性のある通貨である。
    最後にしくみの基本的な原理を記載しておきます。

    例えば花子と太郎が共通のパスワードを決めたいとする。
    まずNとnという2つの整数を決めお互いに連絡する。
    各自が秘密の数aを決めnをa乗しnで割った余りbを求め結果bを相手に伝える。
    相手の答えbと自分の秘密の数aを用いてbをa乗しNで割った余りを求める。
    すると結果は両者同じになるのである。
    その数をパスワードにすればよい。
    共通の数N,nと答えのbが誰かに知られても秘密の数aが知られないかぎり
    この方法は安全である。
    簡単な数ならば逆計算(総当り攻撃で)可能だが桁が大きくなると逆計算は実質不可能となる。
    これが基本原理です。
    興味ある方は計算されてみてください。

  • 仕事絡みの情報収集で読みました。
    一定程度ビジネス書を読みなれていれば、そこまで詰まらずに読み進められるかと思います。技術面なら2章と補論、ビジネス面なら5章を読めばいいのではないかと。
    情報収集手段としては良い本なのかなと思います。

    ビットコインは、仮想通貨。
    特徴的なところは発行者も管理者も存在しないこと。ブロックチェーンという、信頼できないメンバーとの共同作業を実現する技術を用いてそれを実現していること。

    ビットコインの技術が何に役立つかと言うと…
    ・(国際)送金手段
     →送金コストが安価になる=小規模事業に有利
    ・過去ハイエクが主張していた「中央銀行の無い通貨制度/ひいては世界」の実現
    ・ビットコインの技術が「ホワイトカラー業務の自動化」に繋がる(たとえば、雑誌制作にも)

    ちなみに、「日銀は預金も通貨の一種としている(=日銀の言う通貨量には入る)が、預金は『法定通貨』には入らない」というのはこの本を読んで初めて意識したことでした。。
    現金通貨は80兆円流通、預金はその6倍。要は、ビットコイン等の仮想通貨の敵も現金通貨じゃないということ。

  • それなりに分かりやすかった。薄っぺらくても知っておくべきことは、理解できた気がする。

  •  昨年6月に出された本ですが、ビットコインの理論的仕組みから社会的インプリケーションまで(後者に力点が置かれてますが)日本語では最も包括的に議論されているのはではないでしょうか。

     ビットコインを仮想通貨と捉えると、経済学では、ハイエクの貨幣自由化論の実現、と位置付けられます。
     
     しかし、野口先生によると、ビットコインが革命的だったは、「プルーフ・オブ・ワーク」による「ブロックチェーン」の改ざん防止のアイデアであり、「ビザンチン将軍問題」が解決され、管理主体の無いPtoPのシステムが可能となったことだそうです。
     その適用範囲は膨大で、仮想通貨、海外送金に留まらず、「スマート・コントラクト」(ブロックチェーンを用いた取引を金融資産一般に拡張)、「第三者のいないエスクロー」、「スマート・プロパティ」(耐久消費財や不動産の所有権移転)、DAC(分権化された企業)等が紹介されています。「ビットコインは通貨ではない。プラットフォームだ」(P.180)

     経済学者は、IT革命についても当初否定的だった様に(未だに長期停滞論隆盛ですねw)、ビットコインも過小評価しているのではないか、と。野口先生は、「これまでのIT革命と同様の、或はそれ以上の影響を産業構造に与えるだろう。」(P.203)とされ、「最も積極的な対応は、関連事業をベンチャー企業で始めることだ。」(P.200) お金があるなら「関連企業に投資したらよい。」(P.201)と、思いっきり煽られてますw

    1年経過の現在、Nasdaqが今年中にブロックチェーンを使った未公開株式市場向けの分散型取引プラットフォームを構築しつつあり、仮想通貨以外への適用が現実化しつつあります。「ビットコイン革命」来るか?
    http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-07-23/nasdaq-expects-to-be-first-exchange-to-use-bitcoin-technology 
    http://btcnews.jp/nasdaq-enter-in-partnership-with-chaincom/

  • 仮想通貨ビットコインに関するお話です。

    ビットコインというのはどんな物で、
    どんなメリットでメリットが有り、
    なぜ今注目されているのかわかりやすく書いた本です。

    ビットコインを知るにはおすすめの一冊です。

    ビットコインには凄い可能性が秘められていますね。

  • ビットコインの概要が分かった。

著者プロフィール

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て2017年9月より早稲田大学ビジネスファイナンス研究センター顧問。専攻はファイナンス理論、日本経済論。ベストセラー多数。Twitterアカウント:@yukionoguchi10

「2023年 『「超」整理手帳 スケジュール・シート スタンダード2024』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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