答えは必ずある---逆境をはね返したマツダの発想力

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478061541

感想・レビュー・書評

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  • 熱すぎるエンジニアの書である。エンジニアの心構えという精神的な部分と、課題をどう解決していくかという技術的な部分の、両方が書かれていて、お得である。
    こんな人が予定調和な組織にいたら大変だが、前に向かって進んでいく組織には必要不可欠である。

  • 逆境だからこそ知恵が出るっていう事例。
    人数が少ないからこそ、コンピュータを積極的に採用したし、後戻りが出ないように攻めどころを事前に整理した。

    それと、反作用を怖れず一度試しに振り切ってみるっていう作戦は使える場面がありそう。

  • 中身が薄いし、表現がしっくり来ない

  • 2015/03/08 Kindle
    ◯理想とロードマップがあれば,少ない人員でも迷うことなく進むことができる.
    ◯批評家はいらない→提案者になる
    ◯年頭メッセージのメール・各人が計画的に,日々に生産的な仕事がどうすればよいかという提案を考えてください・メモレベルでOK,提言を返してください・それを,業務方針・計画に反映していきます→他人任せばかりの提案ではこまる,自分もやるという意思を込めた提案をお願いします

  • 研究者としてものづくり業界にいるものとして勇気をもらえとても共感できた。この時代にこんなことができた人見氏を尊敬します!(講演で直接話を聞いたときは胡散臭い感じでしたが(笑) それにしても残したい言葉がたくさんあった。マツダは間違いなく生まれ変わっている。自分たちもこうなりたい。以下目次のタイトル。
    ・答えは必ずある
    ・マツダ存続の危機
    ・「できない」とはいわない
    ・強烈な反骨心でソリューションを探る
    ※俯瞰し問題を見抜く力
    ・答えはいつだってシンプルである
    ・常に全体最適を考える
    特に※の章からいくつか言葉を残しておくことにする。
    ・時には極端なことをやってみる
    ・まさにロードマップが私たちを導いている
    ・世界一を目指さなければサラリーマンだって面白くない
    ・自分で誇れる仕事をするしかなかった
    ・ヘッドピン探し
    ・「私の専門にはこれだけの広がりがある」と自分カタログに書こう
    ・いかに共通課題を見つけるか、そしてシンプルに答えを見出すか
    ・ロードマップを示してメンバーに道を教えるのがリーダーの役目
    ・もう少し他の部門の仕事も近いして協力できないだろうか
    ・後追いの対症療法ではなく根本的治療法は何かを考える
    ・あらゆるシーンなど想定できるはずがない、だから共通の課題を探す
    ・負けず嫌いならば他人にとやかく言わずに自分を磨け
    ・商品開発と先行開発のバランスを逆転させれば強い組織となる
    「商品開発・量産開発はやると決めた製品を開発し量産する部門だからそれはいかに効率よく少人数でこなすかという事が重視されるべきだ。そのかわりむしろ将来に向けた先行開発に優秀な人材を配置すべきなのだ・現状から言えば逆三角形になるそうした組織こそが開発重視の会社では正しい。いい会社の条件と言っていいはずだ。」
    ・道を知っていれば迷わずに済む
    ・代替可能が受け入れられる強さが欲しい
    ・ヘッドピンがわかったら自分たちが制御できる因子を見極める
    ・全体像が分かれば進むべき方向性も自分のポジションも見えてくる
    ・究極の姿を描きそこに近づいていく
    ・ロードマップに沿ってまだまだ挑戦の連続なのだ

  • マツダの存続を掛けてエンジン開発に取り組まれたお話です。
    答えは必ずあると信じて取り組み続けることで、新しい発想が出てくること。
    困難に思えることも、要素を絞り込んで(今回の場合は7つ)考えてみると、突破口が見えてくること。
    常識が邪魔をすると山の上の景色が見えない。
    など問題解決の取り組み方として、技術者以外でも参考になることがたくさんありました。

  • 大企業が持つ大企業病の制約を壊し、大きなビジョンに向かう。ちまちまと課題を解消するのではなく、共通する課題を見つけ、その課題解消に集中することの重要性がよく分かりました。

  • 電気メーカーの開発部門に働いている身として、職場の環境というか、雰囲気が一昔前のマツダさんと同じような気がしてならない。

    時間も人もない条件で高い目標に挑むことはチャレンジではない。否定することに優秀な頭脳を使うことは、勿体なさすぎる。

    実際にゴールするまでのイメージを持てるかどうか、大きく変わることを受け入れられるかどうかが、飛躍するかしぼむかの分かれ目なのだろう。

    さて我が職場は変化を受け入れられるだろうか?

    しかし人見さんは根っからの技術者なんだなぁ、と思わず笑顔になってしまった(笑)

  • マツダに関する本は以前に「ロマンとソロバン」を読んだが、
    今回もスカイアクティブ技術の成り立ちが書かれている。

    本書は現在マツダ常務執行役員の著書で、
    以前は開発をされていた方でスカイアクティブ技術をリードされていた方。

    内容は「ロマンとソロバン」が被る事が多いが、こちらは実際に携わっていた方の
    証言なので重みが違うと感じた。

    電気自動車の普及がいかに難しいか、
    CO2排出の問題は、原油採掘から生成時までかなりCO2が排出され、
    (電気自動車が)走行時にCO2が排出されないとはいえ、
    製造までに大きな問題があるということ。
    また、ここまで日本で自動車が普及していることから、
    (現在約6000万台)多くが電気自動車に変わった場合の
    発電問題、充電問題、インフラの問題は決して容易くないという事。
    グラフでの説明もあり説得力があった。

    そもそも、マツダは次世代の自動車をハイブリッドでもなく、
    電気自動車でもなく、従来のエンジン(内燃機関)で勝負に出るというニュースが
    流れた2006年。
    小さい会社だから資金の問題とかあるだろうが、できる範囲内での可能性を求めて
    勝負にでるその意思がカッコ良かった。

    期待させられるものがあった。

    本書を読むと、それ以前と以後で社内が随分変わったのだろうと思う。
    実際に欧州のCO2問題にも直面し、いわば背水の陣だったかもしれない時期に
    変革しなければいけない。
    そのいきさつが書かれていてチャレンジする姿勢が素晴らしい。

    内容的には「ロマンとソロバン」のほうが濃いようだったが、
    本書はビジネス的、マネージメント要素が強いと思います。

  • ・共通主要課題を1つに絞って単純にし、対症療法ではなく根本的治療を施そう
    ・電気を作るところから考えるとエコカーはどれも言うほどエコじゃない
    ・何か新しい発見をしたかったらパラメータは少しずつではなく大きく振るべきだ

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