マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
- ダイヤモンド社 (2015年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478064788
感想・レビュー・書評
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価値が何なのかよく考えよう
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マーケティングが何らかの目的を達成する手法(5Pとか各種フレームワークなど)であるのに対し、マーケット感覚は「売れるものに気づく能力」であり具体的なスキルより上位の抽象的、汎用的な能力である。
トヨタのカイゼンの本質は現場で働く人たちの自主的な改善意識であって、歩留まりをよくするノウハウではない。ある工場がトヨタのノウハウを真似たとして、ワーカーが常に改善意識を持つ工場とは全く違う、といった例えがわかりやすかった。
では、マーケット感覚はどう鍛えるのか。いくつかの方法が提示されている。例えば、「自分の欲望に素直に向き合うこと」。日本人は我慢が美徳になりがちだが、何に不満で、理想がどうで、欲しいものが何かを考える方が建設的である。また、むやみな貯金で将来に必要な経験を逃していないか。自分の行動を振り返るきっかけになると感じた。
また、「失敗と成功の関係を理解すること」も挙げられている。失敗経験がないとはチャレンジしていない、できる範囲のことしかやっていない、成功に必要な学びを得ていないということ。チャレンジはよく聞くワードになったが改めて、失敗を前向きに捉える姿勢を学んだ。 -
上司ではなく、会社ではなく市場を見る。
市場を考えることで、価値や独自性という普遍的な視点で物事を捉えられる。マーケティング大事。
市場からフィードバックをもらうこと。練習ばかりして市場という実践で磨かないのはもったいないということ。どんどん挑戦して、どんどん失敗したい。
https://self-methods.com/rn-get-a-sense-of-the-market/ -
私が提供できる市場価値を見出すことは、大人であるなら当然身につけるべきスキルだという宇多田ヒカルの歌の歌詞を思い出した。資格や学歴だけではなく、それを通して自身が身につけた能力をメタ認知するコツも漸く腹落ちした感がある。自身はなかなか上手くできていないが、走り出してから考える手法の効果も納得した。
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本書は、論理思考と対になる、全ての人の働き方や生き方に関わるマーケット感覚について、日常の具体例を示しながら話を進めていく。自分のそばにある価値あるものを認識する、気付く能力を獲得するすべを学んでいく。
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マーケターとか関係なく、変化の激しいこれからの時代にどんなことを考えて生きてく必要があるのか学べる良書でした。これは何度も読み返したい。
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売れるものに気がつく能力であり、価値を認識する能力である「マーケット感覚」。「マーケット感覚」の重要性をわかりやすく説明し、「マーケット感覚」を身につけるための具体的な方法論を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】
関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40266351 -
今まで思いもよらなかった発想の連続で
なるほど!確かに!!
を繰り返してました。 -
守られた環境で、漫然と過ごしていては取り残される。変化を恐れないで市場で失敗して経験値を上げていくことが大事。計画を固めてから実行ではなく、やりながらブラッシュアップしていくのが大事。
●自分自身は、性格診断するとチャレンジャーだったりするので、変化を恐れるタイプではなさそう。
●学生さん、社会人、主婦の方にもオススメ。
●サクっと読めます。 -
マーケット感覚とは?
…売れるものに気付く能力、価値を認識する能力
・何かがヒットしている、、
考える癖、なぜ?、今後は?
・市場操作、、、貯金は良いもの→消費から貯蓄に資金流入、商品を売る、という流れ
ex)ハミガキ粉の会社の「歯磨き」も同じ考え方
→マーケットを動かすということ
>感覚を鍛えるためにやろうと思ったこと
欲を出す、言葉に出す
とりあえずやってみて市場に判断してもらうことも大事
マーケット感覚を身につけて変わることを楽しめる、金銭感覚ではなく自分の価値基準で消費行動ができるようになろう、と心に決めた。 -
https://job.newspicks.com/articles/59
マーケターの入門書として取り上げられてた本。
まさしくマーケット感覚によって書かれた本。
他とは違う目線で市場社会で必要な、価値を認識する能力について述べられている。
痒いところに手が届く、というか、そんな感じ。
あとは、物事への違和感にアンテナが張れていない、という部分をいかに養っていくか…。 -
マーケット感覚ってマーケティングのことかと思って読み始めたけど、それよりもっと重要なことだった!そしてなにより読みやすい。楽しんで読めた!マーケット感覚身につけようっと!
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重要なのは、ノウハウや知識を覚えることではなく、過去に経験のない場面に遭遇した時にも、自分で判断できる独自の基準や肌感覚を持つことです。経験から得られる嗅覚や根本的な理解力が大切。
欲望に素直になる
自分は何が不満なのか?→自分の理想はどんな状態?→自分が欲しいものは何?→実現!!!
どうやったら強権(規制を強化)を発動せずみんなが自分から動くようになるか?考える。気持ちの持ち方次第でマーケット感覚は鍛えられる。
「やってみて→決める」素早い行動と意思決定
「決めてから→やる」細部までの作り込み
前者の方がスピード感があり、マーケットの世界に向いている。 -
若い人や経済知識の少ない人でも理解できるような書き方でとてもお勧めの一冊である。自分自身がどのくらい必要とするかで価格も価値も決定されると言う考え方は斬新だった。インフレで物価が上がり始めている今だからこそ本当の意味での価値を考える為の手助けになる本だと思う。
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ちきりんさんの本はどれもいい。
マーケット感覚とは、自分という素材をどう市場で売り、価値を創造するのか。
何もないと諦めるなではなく、自分を市場にさらし、何が強みなのかを知り、売り方を考えることこそが、幸福創造の切り札だと学びました。
私はパートナー探しに挑戦しており、そうしたことも、マーケット感覚を磨き抜くなかで、自分の希望を叶えられるのではないかと思えました。その意味でもとても良かった良書です。 -
マーケット感覚とは、どんなものに価値があるのかに気が付く能力。
この能力を伸ばすためには、それぞれの人の価値基準に気が付くことが必要。
また、会社とは違うマーケットの評価方法を知る必要がある。
会社は社長の鶴の一声があるが、市場はキーパーソンはおらず、不特定多数の意見で動く。 -
面白かった!今は何も持っていない(持っていることに気付いてない)と嘆いている人も何となく希望を持てるような内容だった。当たり前のことにいかに気付くか、色んな方向から考えられるかが重要。
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実は世の中の大半の問題は、ひとつの手法を使って考え続けるより、論理的な思考とマーケット感覚という二つのアプローチで両側から考えたほうが圧倒的に早く現実的で豊かな答えに到達できます。
市場化が進む社会で高く売れるのは「良い商品」ではなく「需要に比べて供給が少ない」商品なのです。
供給の少ないもので、強く求められるものは何か?と考える癖をつける。
多くの日本人にはプライシング(値付け)の経験が決定的に不足しています。
相場にこだわらず自分にとっての価値で判断すること。相場の価格にこだわっていたら「本当に欲しいもの」は手に入らず反対に「たいして欲しくもないもの」を高い値段で買ってしまうことにもなりかねません。
確かに世の中にはお金だけで動く人もいます。しかし、大半の人はそんなに単純ではありません。私達のインセンティブシステムは、もっと複雑で繊細かつ、現実的なものなのです。
問題があれば、まずは人間のインセンティブシステムを利用してなんとかできないか考えるべきなのです。そうすれば、嬉々として問題を解決する人が現れるのですから。
もう一つの組織と市場の意思決定方法の違いは、組織が決めてから→やるのに対し、市場はやってみてから→決めるという点にある。
ブログとTwitterは市場性が高く、フェイスブックやLINEは相対取引要素が強い。
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まさしくタイトルにあるような「マーケット感覚」を養うための本。本当に著者のような方は日々アンテナを張って、世間を見ているのだなと感嘆。
将来再読したい本の一。